まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

ダミアンだし!

2019-07-08 | 北米映画 60s~70s
 「オーメン」
 外交官のロバートは、死産した妻キャシーに無事に生まれたと偽り、病院で神父から誰の子かも知れぬ赤ん坊を引き取りダミアンと名付け、我が子として大切に育てる。しかしダミアンの成長とともに、ロバート夫妻の周囲では凶事が次々と起こり…
 子どもの頃にテレビで観てトラウマになったオカルト映画。おっさんになった今あらためて観ると、さすがにもう怖くなかったです。でも、次々と突発的に起こるショキングな惨劇シーンは、やはりなかなかのインパクト。怖いというよりビックリさせられるんですよ。後ろから微かに変な音がしたような気がして振り返ろうとすると、わっ!と背中叩かれてギャッ!みたいな感じ。子どもの時は怖かったけど、久々に観たら珍妙に見えて笑ってしまったお笑い同様、恐怖にも不感症な私です。
 オカルト映画ファンの間では有名なシーンの数々。まずはベビーシッターの飛び降り首吊り!

 こんなこと目の前で起きたらイヤですね~。悪魔の力ではなく、頭がヘンになっての実行は実際にもありえそうなので、そういう意味でも怖いシーン。次は、教会での落ちてきた避雷針で神父串刺し!このシーンのせいで、今でも教会の前を通るのが今でも怖いです。アイルランドのダブリンで、この映画と似たような光景と遭遇してしまい、ゾっとしたことを思い出します。

 次は、滑り落ちてきたガラス板でカメラマンの首チョン切れ!これも子どもの時はヒエエエ~!なシーンだったわ~。よく見ると明らかに首が作り物(当たり前ですが)なので、エグいホラーを観慣れた人には稚拙でプっと笑えるかも。このシーンも結構トラウマで、今でも軽トラが停まってたらドキっとして荷をチェックしてしまいます

 あと、獰猛な山犬に襲われるシーンとか、暴いた墓の中から出てきたものとかもショッキング。でも、血まみれ血しぶきなシーンはないので、画面が汚くないです。キリスト教ならではの暗さ、冷ややかさも、おどろおどろしく重苦しくはなく、ヨーロッパが舞台なのに何となくアメリカンな雰囲気がするのは、「リーサル・ウェポン」などハリウッドの娯楽作品でお馴染みのリチャード・ドナー監督が演出を手掛けたからでしょうか。

 悪魔の子ダミアンが、これまた憎々しい気持ち悪いガキンチョで、終盤に今なら幼子に何てことを!とポリコレ的に問題視されそうな扱いをされても、ぜんぜん可哀想じゃないんですよ。もっと見た目も言動も天使な子なら、怖さもひとしおだったことでしょうに。でもスゴい表情や目つきとかしたり、けなげさ可愛さで媚売りすぎな日本の子役には絶対にできない名演でした。ちなみに。私の甥っ子の愛称は言うまでもなく、この映画のダミアンに由来しています。彼が小さい頃、髪を洗ってやる時とかに666があるー!おまえは悪魔の子!とかオーメンごっこをしてました
 ロバート役の名優グレゴリー・ペックが、ロマンスグレーのカッコいい素敵おじさま。屈強そうな体躯と優しさ、清廉さは、英国紳士とは違う魅力。悪人役とかセコい役とか絶対似合いそうにない。ステイタスの高いアメリカ人役が似合う俳優ですよね。
 松本洋子先生や曽祢まさこ先生のオカルト漫画、また読みたくなってきました(^^♪何年か前に「悪魔の花嫁」全巻を捨ててしまったことをNOW REGRET!
コメント (4)
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