まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

野望が男を美しくする

2019-08-23 | 韓国映画
 「ザ・キング」
 ケンカに明け暮れる不良高校生テスは、ある出来事がきっかけで検事になる決心をし一念発起、猛勉強が実って司法試験に合格し晴れて検事となる。野望のために手段を選ばない悪徳検事ガンシクと出会い彼の手先となったテスも、権力に魅せられ人の道を踏み外すことに…
 最近の韓国映画は人気俳優W主演の競演作が多く、この作品もその一本。チョ・インソンVSチョン・ウソン、スター同士のガチンコ演技&男前対決が見ものです。主演はインソンで、ウソンはどちらかといえば助演ですが。

 インパクト強烈といえば、チョ・インソンは韓流俳優随一かもしれません。「バリでの出来事」と「霜花店」の彼は、いまだに忘れがたい。CM演技な日本のイケメン俳優とは違うな~韓流俳優すげえな~と感嘆したものです。イメージダウンを恐れないチャレンジングな演技、ただの美男俳優として安住しない気概、まさに役者魂。白面の美男子な顔はタイプではないのですが、目がテンお口ポカンになってしまうような激しいイカレっぷり、コワレっぷりは大好き。今回も体を張りまくった激動激情で、見ていて疲れてしまうほど。不良高校生、チンピラ口調、スマートな検事、どれも様になって美男!さすがに高校生役は無理があったけど。ズタボロっぷりもハンパなく、得意の美男くずしも冴えてました。

 ルックスだけなら、悪徳検事ガンシク役のチョン・ウソンのほうがタイプ。本当は善い人、何か理由があっての悪行なんて生ぬるさはなく、骨の髄まで冷酷で腐りきった極悪人役だったのが、むしろ痛快でした。優しそうな顔とのギャップが、裏表ありすぎな役を演じるにあたって功を奏してました。こんな検事ありえねー!!な暴力男でもあって、ドロップキックをお見舞いしたりバットで殴ったりと、日本のパワハラモラハラなんかとはレベルが違う犯罪行為を平然とやってるのが怖くて笑えた。クールでカッコつけたカリスマちっくな悪ではなく、セコい言動や必死すぎる姿が滑稽で、かなり笑える演技をしてるウソンが新鮮で可愛かったです。怪しい祈とう師にすがって一心不乱に祈ってるウソンが特に笑えた。

 チョ・インソン&チョン・ウソン、どっちも超小顔でスタイル抜群な高身長!二人の演技合戦は、激烈なんだけど笑えるんです。そう、この映画、エグい内容、エゲツないシーン満載にも関わらず、コメディになってるところが驚異で面白いんですよ。ゲスい笑いがいかにも韓流喜劇。まるでファンタジー、ミュージカルなシーンもあったりして、なかなかユニークです。私が好きなのは、高級クラブでの大統領当選祝いで、はっちゃけまくるインソンとウソンが一緒に踊るシーン。まるでダ・パンプみたいな振付がゴキゲンで愉快でした。テスを支援するヤクザの親友が、もうちょっとイケメンだったら良かったのですが。二人のほぼ愛情な友情が、切なくて胸キュンでした。

 それにしても韓国って、やっぱ変というかヤバい国ですよね~。日本の政界や検察だって決してクリーンではないにせよ、韓国ほど無秩序ではないし腐ってもないです。歴代大統領のほとんどが悲惨な末路を遂げてることとか、国家としてよく成り立ってるな~と映画だけでなく実際の韓国の現状を見てると、すごく不思議な気持ちにかられます。韓国人の暴力的な性質が怖い。反社の人々も、日本のヤクザとは全然違うんですよね~。拷問や始末の方法が、残忍というか汚らしいんですよ。生きたまま飢えた犬に食い殺させるとか、発想自体が非文明的。裏社会だけでなく一般人の相手を痛めつけたり侮蔑したりする行為や発言の語彙も、日本人にはない野卑で下卑た民度の低さで空恐ろしくなります。
 この映画、日本でリメイクするとしたら、理想妄想イルボン版はこうだ!

 テス ・・・ 向井理
 ガンシク ・・・ 竹野内豊

 こんなん出ましたけどぉ~?
 ムカイリーにはテスみたいな役、やってほしいな~。竹野内氏は「孤狼の血」で極道役を好演してたし、ガンジク役もイケると思う!
コメント
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