まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

山のあなたの空遠く

2022-04-13 | 旅行、トレッキング
 K市の倉橋にある火山(ひやま)に登りました~久々のトレッキング!
 今年はアクティヴに!という新年の誓いも、すっかり有言無実行なテイタラク。春の倦怠感のせいで、休日はダラダラ何もせず過ごしてばかり。いつしか桜もはらはら散り始めていました。ああ、ひょっとしたらこれが最後の桜かもしれない…と思うと、急に何もしないことに恐怖を覚え、気づくと山へ向かう準備をしていました。

 快晴の朝、倉橋へ車を走らせる。音戸大橋を渡るのも久々。桜の後はツツジが美しく咲く、K市のお花見名所です。春のうららかな海沿いの道を進み、小1時間で倉橋の桂浜に到着。桂浜の海水浴場には、子どもの頃よく来ていました。何年ぶりじゃろ。桂浜といえばのクロマツ林、懐かし!桂浜温泉館の駐車場に車を駐めて、倉橋温水プールのそばにある登山口から火山に登ります。

 ↑ 先客の元気なご高齢の男性二人
 桜はほぼ散ってしまってましたが、代わりに山ツツジが鮮やかに咲き始めてました。ツツジのアーチみたいな山道が美しく、空気はきれいで空は清らかに青い。ああ、自然ってやっぱいいですね!歩いているうちに、日常のセコい悩みも薄らいでいきます。火山も全然ハードな登山ではなく、子どもでも大丈夫そうな登りやすい山です。体力のない私はすぐにハアハア息切れしますが、もうあかん~と座り込んだりすることなく歩けました。ほどよくしんどい、というのが気持ちいいです。

 中腹ぐらいにあったベンチに座り、ひと休み。見おろす春の瀬戸内海が穏やかで心安らぎます。コースが二つに分かれていたので迷ってると、途中で追い抜いてしまった高齢の男性二人が追い付いてきました。とってもフレンドリーなご老人二人は地元の方々で、毎週火山に登ってるんだとか。『こっちはファミリーコースじゃけえ、若い人は面白うないよ。若い人はあっちに行きんさい』と、千畳敷というコースのほうを勧めてくれました。じーさんズも当然のようにそっちへ。

 年寄りに負けるわけにはいかねえ!と、私も千畳敷コースへ。途中またお先に~♬と二人を追い抜いてズンズン進みます。岩山をロープづたいで登るという、なかなかアスレチックなコースでしたが、そんなにキツくはありません。わんぱくキッズが喜びそうなコース。私も無邪気な子どもに戻って登りました。

 やがて無事、山頂へたどり着きました。ヤッホー!岩山のてっぺんから臨む春の瀬戸内海は、まさに平和の一言。世界のどこかで悲惨な戦争が起こってるなんて信じられないほどに。やがてじーさんズも到着。二人の健脚には脱帽!私が彼らの年齢になった時に、登山できる自信はありません。ぽかぽか春の陽気が心地よく、フレンドリーなじーさんズと楽しくおしゃべり。あっちが広島、あっちが岩国、と教えてくれます。夕方になると、岩国の米軍基地の軍用機が空を行き交うそうです。私がK市内の住民と知ると、K市は実は全国でも類を見ないほどの弾薬庫だらけの街で、北朝鮮に狙われてるから有事になったら真っ先に襲撃される、と楽しそうに話してました

 一期一会、じーさんズより一足早く下山。途中、野呂山の時みたいにまたヘンな山道に入り込んでしまい、あわや遭難の危機に陥ってしまいましたが、何とかかんとか命からがら山を下りることができました。山では自分勝手にテキトーに歩かないよう、今後は気を付けたいです。
 遭難しかけたせいで、かなり時間をロス。ランチも遅くなってしまいました。桂浜温泉館のすぐ近くにあるCafe SLOWでランチ。解放感があるウッディなカフェ。ランチメニューはどれも美味しそうで迷いましたが、フィッシュバーガーにしました。

 ボリューミーで美味しかったです。食後は桂浜温泉館でゆっくりまったり汗を流し、さっぱりして帰路につきました。日が暮れる前には帰宅。トレッキング、やっぱ楽しくて気持ちいいですね!やればできる!な達成感が、そんなに頑張ったわけでもないのに得られるのがいい。次はどこに登ろう?灼熱の夏はとても無理なので、暑くなる前にもう一回ぐらい楽しみたいです。
コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする