まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

殺人ビデオ!猟奇的な編集

2007-02-09 | スペイン映画
 職場の若い子たちと、マイブームの話になって...
 スノボとかクラッシク音楽とか株(!)とか、みんなカッコいいなあ。松さんは?え?わし?
 整体のマッサージ。朝風呂。むかしの少女漫画。
 どれも加齢臭がするマイブームなので、正々堂々と答えられない...
 そ、そうだ!コレ!これがマイブームよ♪いま、ノド飴にハマってるの。いろんなの、あるでしょ~♪っと、おもむろにカバンから、色とりどり多種多様な飴を取り出す私。へえ、可愛いブームですね!と、微笑ましがられました。我ながら、キモいブリっ子ぶりです。

 「テシス 次に私が殺される」
 「アザーズ」や「海を飛ぶ夢」など、スペインの俊英アレハンドロ・アメナバール監督の長編デビュー作。スペインでは大ヒットを記録し、当時23歳の大学生だった監督は、早熟の天才現る!と騒がれたらしい。
 映像における暴力について論文を書いている女子大生のヒロインが、実際の殺人を撮影した、いわゆるスナッフ映画のビデオを入手。犯人を探る彼女に、おぞましい猟奇殺人鬼の魔手が...
 すごく面白かったです。アメリカ映画によくある、血しぶきドバドバなスプラッターホラーになりそうな内容なのに、スリル&サスペンスでハラハラ、最後の最後まで犯人が分からないミステリーにドキドキできる、上質のサイコスリラーになっていたのは、アメナバール監督の才気ある手腕ゆえでしょうか。「アザーズ」より、私はこっちのほうが好き。
 事件の核になっている、忌まわしいスナッフ映画。人間、誰でも残酷なものへの興味は持っていると思うけど...人が苦痛を与えられている姿や、切り刻まれているのを見て、何が楽しいのでしょうか。独りで観て喜んでいるのならまだしも、それだけじゃ満足できず、実行してしまう病んだ者もいるのが、怖い。
 残虐なシーンはほとんど見せず、ギャー!!とかヤメテー!!ヒー!!ギェー!!とかいったリアルな呻き声&絶叫や、肉体を苛む凶器の音がイヤな想像を掻き立て、戦慄。視覚的にも、全てをハッキリ見せない謎めいた演出が、「アザーズ」同様、見えない恐怖を煽ります。同じブラウン管の中からの恐怖でも、リングの貞子とかは、ありえないので笑えますが、スナッフは現実的なのでゾっとします。
 ヒロインをめぐる二人の青年、イケメンとオタク、どっちが真犯人なのか。それぞれの怪しい言動や、ドンデン返しも巧妙で、観客も大いに惑わされます。
 ヒロインは、あの「ミツバチのささやき」の名子役、アナ・トレント。オトナの女性に成長した姿は、ヒョロっと細長くなった浜崎あゆみって感じです。美人ではないけど、不思議な雰囲気を醸しています。
                     
 ヒロインと一緒に事件を探る同級生のオタク青年役は、これが映画デビューのフェレ・マルティネス。スペインの秋葉男?な風貌ですが、そんなにキモくない、いや、むしろイケてます。ちょっとジョニーに見える瞬間もあったり。「シークレット・ウィンドウ」のモート先生の若い頃って感じ?キモカワイイ?オタクっぽい挙動不審さも、ガキっぽいヒネクレた口の悪さも、何だか笑えて可愛いフェレくんです。
 ヒロインが疑うイケメン役は、エドゥアルド・ノリエガ。かなり濃い目だけど、男前です。


   
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プラハの冬② 凍てついた古城

2007-02-08 | 旅行、トレッキング
 払暁、西洋人のカップルが入ってきて、ベッドが空いてないとか何とか、大声でブーたれてる。うるさいなあ...
 これ幸いと、起床して共同バスルームでシャワーを浴び、さっさとホテルを後にする。
 もう7時なのに、外は薄暗い。早朝の旧市街広場も、幽寂な感じ。ティーン教会が、朝の空気の中でも、重たく厳かだ。
 トコトコと、【プラハ城】の方向へ歩を進める。
 プラハ観光のメッカ、【カレル橋】に到着。
 ↓早朝なので、ひと気もなく、名物の大道芸人や土産屋も、まだ姿を現してない。

 カレル橋を渡って、プラハ城へ続く坂道を登る。↑かなり急で長い。足が弱い人には、キツいだろう。↑プラハ城のある丘から見下ろす街並み。
 ↓プハラ城の門前に着く。門番の衛兵が、無表情&直立不動で、お出迎え↓
       
 中に入って、入場券を買う。
 プラハ城内は、城壁の中の小さな町、といった感じ。入ってすぐ、これまた威容で荘厳【聖ヴィトー教会】が、ド~ンと目の前に。ここで初めて、日本人観光客団体に遭遇!あとにもさきにも、プラハで日本人に会ったのは、これが最初で最後。チェコほど、他の日本人を見かけなかった外国は、初めてだ。早くも懐かしい日本語に、心和む。あたかも仲間のように、しばらく彼らの後ろをついて回り、ちゃっかりガイドの説明も拝聴♪
 細い路地に入る。【黄金小路】だ。むかし、場内の召使たちが住んでいた通りだとか。並んでいるカラフルな家々は、今は土産屋になっている。ひときわ目立つ青い家は、作家のカフカが仕事場として使っていた場所らしいです。
 土産屋で、可愛い腕輪を買う。チェコは、可愛くて趣ある雑貨店がチョコチョコと多く、店をのぞくだけでも楽しい。
        
 ↑場内にあった、意味不明な不気味ブロンズ像。↑プラハ城を出ようと門に向かうと、ちょうど正午の【衛兵の交代式】が始まるところだった。     
 城の二階の窓が開き、ファンファーレを奏でる音楽隊。それに合わせて、ザッザッと凛々しく行進してくる衛兵たち。軍服フェチな私には、おいしい光景だ。
 プラハ城から、再びカレル橋へ戻る。
 昼になると、さすがに賑やかになっている橋の上。建ち並ぶ聖人像が、いかめしく観光客を見下ろしている。
        
 ↑触ると幸せになるという、【聖ヤン・ネポムツキーの像】のリリーフ前には、たくさんの人が。大勢のタッチ攻撃で、リリーフのところが変色してる。私も触りたい...けど、順番や他人の存在など知ったこっちゃねえ!早いもん触ったもん勝ち!な、厚かま、じゃない、勇ましい西洋人たちと争う勇気など、小心な私にあるわけがなく...
 
 ↑橋のたもとにある橋塔。おじいさんの演奏で、おもちゃのゴリラが踊る微笑ましい大道芸など、橋の上は音楽の街らしい面白く楽しいパフォーマンスの舞台。
 そーいや、朝から何も食ってない...ちょっと歩いた所に、確かガイドブックに載ってたレストラン【ウ・ルドフィナ】があるはず。グーグーはしたなく鳴る腹を抱え、目的地へと急ぐ。
          
 お店、発見!恐る恐る中に入る。ウェイトレスのお姉さん(美人!)に導かれ、奥のほうの席へ。ポーク・ビーフ・チキンを勧められたので、チキンをProsím!
 地元の人たちで賑わっている、大衆レストランって感じの店だ。どの席の人も、みんな昼間っからビールや酒をガンガン飲んでる。
 チキン定食?ボリュームがある。味も、悪くない。ドカっと添えてあるポテトが、ライス代わり?スープと、ホットコーヒーが美味しかったです。
 地下鉄で、【プラハ本駅】へ。
 ガーン。こ、これが首都のメインステーション!?日本でいえば、東京駅でしょ。すごく寂れた感じ...
 明日、チェスキー・クロムロフへ行くので、乗車券を買っておく。窓口のオバサンは、まったく英語ダメ。あらかじめ用意しておいた、チェコ語で書いたメモを見せたら、問題なく乗車券GET!
 念のため、プラットホームも見学。ガーン。何なの、この暗さ。電力不足?大規模な省エネ?このドヨヨヨ~ンとした冷暗さ、かの国を思い出させる...
 ホールに戻ると、14、5歳ぐらいの男の子が、近寄ってくる。金くれ、だって。物乞いだ。ちゃんと英語で要求するところに、ちょっと感心するが、お金をあげたくなるような、可哀想&みじめな感じはない。ない!答えると、ペっと唾はいて去っていった...
 プラハ本駅を筆頭に、物乞い、こ○きが至る所に。チェコ滞在中、合計8度も金くれ~と声をかけられた(お茶しない?なんてナンパは、ゼロ。くすん)。チェコで私が最も多用した英語のフレーズは、“I have no money for you !”...
 物乞いと同じくらい、体に何らかの障害をもった人が目立つことが、とても気になった。暗い時代の、悲しい痕跡なのでしょうか。
 テクテク歩いて、【ムハ美術館】へ。
        
 ブティックのような、小さな美術館。チェコ出身の画家ムハ(ミュシャ)の絵は、彼の名前を知らなくても、誰もがどこかで見たことがあるものが多いのでは。私は、フランスの女優サラ・ベルナールの舞台宣伝ポスターが好き。土産コーナーで、しおり&絵葉書を買う。
 初日に来た、【ナ・プシーコピェ通り】に出る。まだ4時過ぎなので、繁華街らしい賑わいだ。面白そうな店を、冷やかして歩く。
 ボヘミアングラスの店。わあ、可愛いカタツムリのガラス陶器...触ろうとすると、店員の女性に、触るな!と怒られる。ご、ごめんなさい!でも、そんなにキツく言わなくても...
 デパートに入る。おもちゃ屋があったので、のぞいてみる。女性店員は、腕を組んだまま、仁王立ちで黙って私を見てる。購買意欲など、一瞬で失せる。どこの国へ行っても、今までウザいと思ってた、愛想良くMay I help you?と近寄ってくる店員が、何だか可愛く思えてくる。
 旧市街広場にある【カフェ プラハ】で、休憩。
          
 2階の窓際席、目の前は、天文台が。ホットチョコレート&プリンを注文。甘いものも、たまに食べると美味しい。
 夜のカレル橋へ行ってみる。スゴい暴風で、すぐに退散。
 ウロウロしていると、スーパーマーケット【テスコ】前に。安い土産は、ここで後日まとめ買いしよっと。
 深夜近くになり、宿に戻る。
 レセプションルーム前で、ニュージーランド人の中年男性と、ちょこっとトーク。日本、しかも広島にも行ったことがあるという彼。日本は何もかも素晴らしいけど、物価が高過ぎる、とのこと。
 明日も早く出かけるので、とっととベッドに潜り込む。
 つづく。
 
 
 
 
 


 
 
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コマされてローマ

2007-02-07 | 北米映画 20s~50s
 某大臣の問題発言で、喧々囂々の体ですが...
 騒いでるのは国会だけで、ほとんどの国民は、バカバカしいと冷ややかに嗤ってるって感じ?
 しかしながら。まさに、口は災いの元。エラい大臣とは違って、しがない小市民の私ですが、思っても口には出さないよう、気をつけねば...という教訓を革めて与えられた感が、なきにしもあらずです。
 言葉狩りみたいな揚げ足取りが、怖い。小説などで発見した、残酷で淫靡だけど美しい表現なども、いざ使ったら攻撃の対象になるのが、残念だと思います。
 女性はマシーンうんぬんより、私が激しい憤りを覚えずにはいられないのは...事故で亡くなった児童の写真や、生徒の裸の写真を自分のHPに載せたり、画像を同好者に送ったりしてた、最低最悪な教師。何で、そんなことができるの。人間じゃないよ。何で、こんな奴が教育者になれるの。私、何が一番許せないかって、いたいけな子供を傷つけたり汚したりする連中。こんな汚らしい鬼畜は、ほんと即刻死刑になってほしい、とマジで思ってしまいます。何て発言も、清廉潔癖な人権家の方々には、許しがたい暴言でしょうか...

 「ローマの哀愁」
 晩年のヴィヴィアン・リー主演作。
 盛りを過ぎ、夫も亡くしたアメリカの有名女優が、ローマで隠遁生活を始める。孤閨を囲う彼女に、若いジゴロが接近してくるが...
 「欲望という名の電車」と同じく、この映画の元も、テネシー・ウィリアムズの戯曲。欲電ほど病的に狂ってないけど、この作品も、かなりエグくてキツい内容です。
 老境に差し掛かって、金はあるけど美貌も才能も衰えた、孤独な女の煩悶や渇きが、みじめで悲しい。騙されていると分かっていても、偽りの愛にすがらずにはいられないヒロインのイタい姿が、身につまされます。醜悪!と嗤うことはできません。
 ヴィヴィアン・リー、まるで当時の自分自身のような役?もうホント、見るからに精神が不安定そうで、危なっかしく怖いです。それに女の渇きが加わり、でも上品にそれを抑制しようともがく内面の葛藤が、リアルです。
 イタリアン・ジゴロ役は、これが映画デビューらしい、ウォーレン・ビーティ。わ、若い!男前です。かつてはハリウッドきってのコマシ男だったビーティ氏、金目当てで金持ちババアをたぶらかすジゴロ役が似合ってます。ヒロインへの気持ちは、本当の恋なのか、それともやっぱ金目当てなのか。ちょっと掴めないところが、おんな心を甘く撫で、痛く掻き乱します。イタリア男には、ちょっと見えないのが難だけど。
 ジゴロの手練手管も、興味深い。金持ちババアに、心にもない甘事を囁いて機嫌を取ってるだけじゃ、ダメ。時には何でもないことに怒ったり傷ついたフリをして、まあ可愛い子ね、私が悪かったわ許して!と、女(特に、知性や名誉、金がある高慢な女)の中にある“屈したい”願望も満たしてあげないと。なので、ただ顔や体が良いだけじゃなく、そういった女の機微も感知できる聡さがないと、勤まらない仕事です。バカじゃ無理。
 金持ちに売春を斡旋する公爵夫人のキャラが、面白かったです。彼女の醜悪な人柄と、辛らつで残酷な台詞が、歪んだ笑いを誘います。
 この映画、数年前には、TVドラマ化もされてます。こっちのほうが観たい!だって、主演がヘレン・ミレンとオリヴィエ・マルティネスなんだもん!
 ↓ ヘレン・ミレン&オリヴィエ・マルティネス主演版 “The Roman Spring of Mrs.Stone”

 あいや~!イタリアのスケコマシジゴロだなんて、マルちゃんのためにあるような役じゃん!こんなイカしたジゴロに、コマされたい~
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キム・サムスン①② ビニをボナペティ

2007-02-06 | 韓国のドラマ
 やっと念願かなって、かなり今さらながら、「私の名前はキム・サムスン」を観始めました♪

☆デブでもブスでもないキム・サムスン
 可愛いじゃん。美人じゃないけど、愛嬌があって健康的で。ワタシから見たら、ガリガリ伊藤ミサキとか不潔な柴崎コウなんかより、よっぽど女性的な魅力があると思うけど。
 サムスンの、ネガティヴで暴力的でアホな妄想が、面白いです。
☆サムスンを棄てる男
 男前じゃん!誰?ナイスバディも高得点♪今後も出てくるのかな?
☆ヒョンビンasジノン、登場
 きゃビニー!サ・ラ・ン・ヘヨ~♪
 御曹司ビニ、かっこかわいいゾ♪間違って入った男子トイレの個室で泣いてるサムスンに、『おばさん、変態?授乳してるんですか』とクールな顔で笑えるコメント。
 ビニの、かっこかわいいけど、美男すぎないところがチョアラ~♪男っぽい猿顔が、私のツボだぜ。
 ビニって、どうしてだろう?小柄に見えるんだよなあ。実際は、すごく長身のはずなのに。ほっそりしてるから?
 と思いきや。きゃプールでモムちゃん披露♪胸板、厚い~!腕、太い~!この、あまり必然性のない(ハジマン、ありがたい)シーン、明らかにファンサービスでしょう。
 レストランの若社長でもあるジノンくん。スーツが可愛いんだけど、ビジネススーツじゃなくて、かなりカジュアルな遊び用スーツだよなあ。なので、やり手の経営者に見えない。時々職場でも着てる、私服っぽいファッション。可愛いんだけど...ちょっと趣味が...ここはやっぱ、韓国ドラマって感じだなあ。
☆ジノンの元カノ
 これも韓国ドラマらしい、地味でフツーに可愛い娘。つまんねえ。
 飛行機で隣席の女と仲良くなる元カノ娘。自分たちをチロチロ見てるオヤヂに、私たちのどっちが気になるんですか~?と、とっても不躾で自惚れた質問。うるさかっただけ!と一蹴にされる。確かに...私が乗った韓国やチェコに向かう機内でも、韓国人の騒がしさには辟易したし...
☆ジノンの店に就職するサムスン
 こじんまりした洒落たレストランにしては、何か従業員多過ぎ?
☆女難男ジノン
 泥酔いサムスンを、自室に連れ帰るジノン。きゃシャワーシーンで、またモムちゃんサービス♪毎回のお約束にしてほしい!
 まるで猟奇的な彼女みたいに凶暴下品なサムスンだけでなく、息子を会うたびにバシバシ叩きまくるジノンのオモニも、怖い。クールに澄ましてる時と、女どもにヒドい目に遇って困惑してる時のギャップが、また可愛いビニです。
☆吹き替えの声が!?
 ちょこっと吹き替えバージョンもチェック。あれ?!これって?!ジノンの声は、ごめ愛のムヒョク?サムスンの声は、ムヒョク姉?
☆総括
 噂通り、面白いですね!続きが楽しみな韓ドラは、久々かも。
 お菓子やケーキが可愛いくて、見ていて楽しい。甘いものが苦手な私なので、食指は動かないけど。
 サムスン、笑えるけど、何であんなに下品なの?!負け犬女というより、オヤヂ女だよなあ。でも、あーいう女が好きな男、結構いると思うけど。一緒にいて楽しいし、手に職もあるし。ただ若くて美人なだけで、何もできない小娘より、価値がある女!そんな風に見る目、ない男が多いのも、確かな世の中ですが...
 韓国版ブリジット・ジョーンズと言われてるサムスンですが。変な女なのは同じだけど、ブリジットほど異常で危険ではない。それに、レニゼルはマジで醜悪なほど牛豚化してたけど、サムスンは可愛いふくよかさ。
 今後も、サムスンの下品な暴走ぶりに対する、ジノンのクールで可笑しい反応が楽しみ♪
        
 
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華麗なる一族③④ ブルジョワジーの密かな憂悶

2007-02-05 | 日本のドラマ(連続)
 「華麗なる一族」第3・4話を観ました...

☆ナレーション過多
 橋田スガ子のドラマじゃないんだから、登場人物の心情を、いちいちナレーションで説明しないでほしいなあ。
☆キムタコのスーツ姿って
 可愛いけど、やっぱ御曹司には見えないよなあ。サーファーが就職活動してるみたいです。
☆次男・ぎんぺい
 御曹司にしては貧相なキムタコと違って、山本耕史は恰幅が良く、栄養たっぷりで育ったボンボンっぽい。けど、名家の令息ではなく、田舎の富農の息子って感じだが。あくまで現代風な髪型を貫くキムタコと違って、山本くんは七三分け。可愛い。
☆イノシシ、突然の襲来!
 ブヒー!!と、いきなり突進してくる猪。将軍(鯉)といい、妙なアニマル登場が笑える。
☆てっぺい、息子を膝に乗せる
 いいなあ息子!私もキムタコみたいなパパ欲しい~!膝に乗りたい~!
☆六平直政
 きゃmy dear 六ちゃん登場♪
 てっぺいに掴みかかる六ちゃん。引き下がったのは、てっぺいの威に感服したというより、キスできる距離まで接近したキムタコの可愛い顔に、おぢちゃん胸ドキキュンって感じのシーンだった。
☆てっぺいの末妹、やっぱガン
 恋人の親父に、よろしくお願いしまーす!と、元気よく挨拶する末妹。おいおい!おまえホントに令嬢?スポ根ドラマの女子バレー部員みたいです。
 あと、ぎんぺいの新妻・山田Uの棒読み演技、スゴすぎます。一緒のシーン撮影で、なんなの、この娘...と、北大路キンキンや京香がウンザリしてそう。私よりヘタなのがいて、助かった~!と、ハセキョーはホっとしてそう。
☆将軍が...
 ほんと、今にもグエムルになって襲ってきそうで怖い...
☆てっぺいvsアイ子女史
 このドラマで一番面白いのが、二人のガチンコ対決シーン。
 アイ子女史が傲慢&陰険な皮肉をカマすと、てっぺいがヒステリックに激怒する、のパターン。アイ子さん、ひょっとして、てっぺいがムキになって取り乱すのを見るのが愉しくて、ワザと挑発してる?
☆総括
 いま、山崎豊子の原作を読んでるのですが...
 てっぺい=太い眉、精悍なギョロ目、浅黒い肌、逞しい大柄な体躯、分厚な肩。豪快・磊落、おおらかで明るい、旺盛な性欲(!)
 キムタコてっぺいは、顔はキレイだけど、小柄で貧相で、いつもカリカリ鬱々してて、すごい神経質だよなあ。性欲なんかなさそうだし。原作てっぺいは、言うことはバシっと言うけど、TVてっぺいほど、アイ子女史には神経尖らせてないし。むしろ、ぎんぺいのほうが、アイ子女史への憎悪が深くて暗いのが印象的。ぎんぺいも...
 ぎんぺい=スマートでダンディ、瀟洒で端麗な美男子。クール&ニヒル
 キムタコも山本くんも好きなので、悪くないけど、原作のイメージでは、ワタシ的には、
 てっぺい=小澤征悦 ぎんぺい=柏原崇
 さあ来週は、アイ子女史が大活躍&暗躍のようです♪
          
          ↑ガーン!衝撃!てっぺいの過去

 
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櫻井くんとのキスは蜂蜜の味がしました

2007-02-04 | 日本映画
 最近、目にしてイタかったもの...
 TVガイド今週号の、近畿キッズ顔丸。Yikes!Gross!Eerie!(ファンが怖いので、日本語では言い表せません...)あれは、ちょっとヤバいんでないかい。久々にドン引きしちゃったよ。誰も何とも思わないのかなあ。怖い...
 マカオかどっかに現れた、将軍さまの息子。父親以上に、み、醜い...まさに、ガツガツ私欲を貪って肥え太った豚って感じ...
 工藤ゆうきの英語本。これがハリウッドで通用する英語だ!って...英語ができても、女優として通用してないのでは...よくこんな本、出せるなあ。

 「ハチミツとクローバー」
 人気コミックの映画化。嵐の櫻井翔が好きなので、観ました。
 ぎゃぼ(違う漫画だっちゅーの)!櫻井くん、きゃわいい~まんまる童顔&小柄で短パン、どー見ても美大生じゃなくて、中学生。イモイモしい雰囲気が、わしの萌えツボぢゃ!
 櫻井くん、同じアンパンマン顔でも、キモいイタい近畿キッズの顔丸と違うのは、すごく明るくて健康的だからでしょうか。それに、子供っぽいんだけど、何かエロいんだよなあ。ムチムチした体の感じとか、ぽってりした唇とか。田舎のイモ少年っぽさが可愛いんだけど、実は彼、ジャニーズ随一(唯一?)の高学歴&いいとこの坊ちゃんらしいですね。彼にジャニーズ特有の軽薄さ、不潔さがないのは、そのせいでしょうか。
 ヒロインの天才少女ハグミに片想いして一喜一憂する、純朴&けなげな男の子・竹本くん役の櫻井くん。ほんと、ヒロインより可愛いぞ。彼を見てるだけで、何だか心が和み、頬が緩んでしまいます。
 話そのものは...全国のハチクロファンの皆様、ごめんなさい...私、ダメです。苦手です、こーいう系統は。こういう話に胸キュンになる桃色ハートや、夢見る夢子ちゃんな乙女思考&乙女願望など微塵もない、灰色ハートで血も涙もない冷血人間の私には、かなりキツい映画です。
 仲間内で、好きだ嫌いだ恋愛もの。むかし懐かしの「ビバリーヒルズ青春白書」みたいなグチャグチャ系は、好き。でも、ハチクロは...いくら何でも、乙女すぎて...
 ハグミちゃんって、才能のおかげで大学に飛び級になった小学生ですよね?あれがもし、二十歳の女だったら、かなりヤバいかも...竹本くん、もしも彼女と付合えたとして、あんな女の子にヘンな気持ち抱けないでしょ。彼女とエッチしたら、犯罪だよ。
 ハグミちゃん役の蒼井優って...可愛いけど、私の超苦手系です。何だろう?喋ったら、無性に殴りたくなってしまう...ちなみに、彼女と宮崎あおいの区別がつかない私。
 最近活躍してる、加瀬亮。むかしNHKのドラマで観た、和久井映見の自閉症の弟役が、強烈だった。一見オタクっぽいけど、よく見たらファッションがオシャレで、美大生って感じを良く出してた。
 伊勢谷友介は、めちゃ美男!あんな男は、まず一般人にはいない。痩身だけど、鋼のような筋肉質バディも美しい。けど、喋ったら???演技、下手?
 堺雅人は、可愛いんだけど、俺って演技うまいだろ~!が相変わらずで、演劇的なところが鼻につくんだよなあ。
 ユルいヌルい展開&台詞に、何度か途中リタイアしかけた。登場人物たちの、いまどきの若者口調が、何かイヤだ...
 かなり、いかがなものかな映画でしたが、櫻井くんが可愛いので、星ひとつオマケ♪櫻井くん、今度は「藍宇」みたいな役、やってくれ~!
 
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茉莉花の香りキツく

2007-02-02 | 中国・台湾・香港映画
 また、お口くちゅくちゅモン○ミンを、ゴクンと飲みこんでしまった...
 ウェットティッシュのつもりで、食後の口を拭いたら、携帯用の便器拭きだった...
 犬の散歩中の夜道、向こうから来る女性をM子かと思って、おかえり~!夜遊び、お疲れ~!と声かけたら、ぜんぜん知らないギャルだった...
 最近、こんなんばっか。私、軽くヤバいでしょうか...

 「ジャスミンの花開く」
 世界が嫉妬する髪の女、チャン・ツイイー主演作。
 ツイイーちゃんは、ジャスミン(茉莉花)にことよせて付けられた名前の、3世代に渡るヒロインを演じています。つまり、1人3役。
 清純な幼顔と、華奢な肢体が、相変わらず可憐なツイイーちゃんですが、演じる役がキツくて勝気なのも、不変。ウブな小娘とナメてかかると、大怪我します。
 3人のヒロインも、あまり演じ分けしておらず、見た目もキャラも、ほとんど同じ。みんな不幸で不運なのに、ぜんぜん可哀想と思えないのは...
 最初のヒロイン、茉。映画女優になるものの、中年プロデューサーとデキて妊娠、捨てられシングルマザーに。
 メソメソ、イジイジしない茉。かといって、逆境に負けない!な前向き頑張るちゃんでもない。もう、どーでもいいの...な、投げやり虚無娘。でも、性格&言動はキツい。アバズレ!と怒るママに恋人がいると知ると、ふん、どっちがアバズレよ、と冷笑。自分のせいで、ママとその恋人が修羅場になっても、勝手にやってな、みたいな無関心さ。
 二番目のヒロイン、莉。学校の優等生青年を、自信たっぷりに陥落&結婚。でも、姑と折り合いが悪化。夫ともども、実家に戻る。不妊症と判って情緒不安定に。もらった養女と夫の仲を妄想して、狂乱。悲惨な末路に...
 あんな性格の強い嫁、誰だってイヤだよ。姑さんが食事に何かリクエストすると、自分で作って下さい、と一蹴したり。
 夫役のルー・イーが、結構イケメン
 最後のヒロイン、花。遠距離結婚してた夫が、浮気&離婚要求。妊娠中の花は、夫をガス中毒に見せかけて殺そうとするが、失敗。頼りにしてた祖母の茉も死に、結局ひとりぼっちに...そして、どしゃ降り深夜の道端で、壮絶なる自力出産(かなり怖いシーンです)!
 きゃこの映画を観たのは、言うまでもなくリィウ・イエに逢いたかったから♪花を捨てる浮気夫役で、出番は少ないけど、やっぱイモ可愛い~妊娠中の妻を捨てる悪い男なのに、そう見えない。悪いのは、ツイイー!だって、あんな性格のキツい女に、一生あんな風に支配され、人生を牛耳られるのかと思うと、逃げたくなるよフツー。おまけに、殺されかけるし。ゴメンと謝るリィウくんに向けられる、ツイイーの侮蔑に満ちた冷たい目!男を萎縮させる怖さです。
          
 北京の演劇大学では、同期生だったツイイー&リィウくん。こんな会話も撮影中、交わされたことでしょうか。
リィウ『ツイイーちゃん、おはヨー!』
ツイイー『(ダルそうに頷くだけ)』
リィウ『今日も撮影、頑張ろうネ!』
ツイイー『(ウザそうに無視)』
リィウ『ツイイーちゃん、ハリウッドでも大活躍だよね。ほんと僕ら同期の、ううん、中国の誇りだよ!今度どんな映画に出るの?撮影、見学に行っていい?』
ツイイー『いいけど、あんまし友達顔しないでよ。それより、コーヒーいれてきて』
リィウ『うん!あ、そうそう。僕、今度メリル・ストリープと共演するんだ!スゴいでしょ』
ツイイー『何!?メリル・ストリープ!?私でさえ、そんな大物とはまだなのに!リィウのくせに、生意気!』
 未婚の母、自殺に狂気にと、結構どろどろ悲惨な話だけど、サクサク、スパスパ話が進むので、陰惨さも置いてけぼりに。
 とにかく、ツイイーちゃんのキツい強いヒロインぶりが、また強烈です。
 茉・莉・花みんな、男運が悪いように見えるけど、3人の性格にも、かなり問題があります。あんまり自己主張&気が強すぎては、幸せになれないのかも。
 ツイイーちゃんは、可愛い笑顔より、ブーたれた不機嫌顔や怒った顔のほうが、チャーミングかも。身を引いたり遠慮したり、身も心も良い子ぶりっ子な韓国ヒロインよりも、私はツイイーちゃんみたいな、自分も他人も傷ついてもいい、とにかく自分に正直に生きたい!なヒロインのほうが、面白いので好きです。
 戦前、戦後、現代の激動の上海を舞台にしてるんだけど、興味深い歴史的な描写は、ほとんどなかったのが惜しい。
 緑を基調にした衣装や小道具の色使いが、清爽で美しかったです。


 
 
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プラハの冬① 真夜中の古都迷宮

2007-02-01 | 旅行、トレッキング
 はじめに...
 初日撮影の画像が、デジカメ不調のため、無事なのかどうかも怪しい雲行きで、涙...
 なので、この初回、可能になりしだい、画像UP予定♪翌日からは、幸いにも携帯で撮影したものがあるので、ガンガン使用します!
 では、つたなき愚文ではありますが、お汚しいただければマンモスうれPです♪

 大阪へ向かう高速バスに乗る前に、来ていくはずだった黒いネルシャツを忘れたこと、i-podの音楽がちゃんと録れてないことに気づいて、あっちょんぶりけ~!ああ~幸先が良くないなあ、と旅のスタート時点で、早くもヤな予感&不安に襲われる。
 関空発、オランダ・スキポール空港行きの飛行機には、お昼前に搭乗。
 機内は空席が目立ち、窓際席の私の隣席二つも無人。なので、かなりゆったり。私の後ろの席の女性(まさにバックパッカーって感じ)は、堂々と空いた席を占領して、寝転がってた。
 機内食その①クリーム煮チキン&ざるそば。少量で、味も悪くなく、食べやすかった。
 席のTVでは、日本公開前の最新映画が観られる。さあ、どれ観よっかな。映画ファンにとっては、至福の時間だ。
 まず、「クィーン」を鑑賞。面白かった!ちょこっと休憩を挟みながら、立て続けに「ディパーテッド」“Flyboys”を観る。一日で、しかも一気に3本も映画を観たのなんて、生まれて初めてだ。さすがに、ちょっと目が疲れた...でも、まだ観たい映画、ある~!
 ウトウトしてると、機内食その②が。親子丼弁当?これも少量で美味しかったです。
 ガイドブックなどで現地情報の復習などしているうちに、定刻通りにオランダに到着。12時間近くのフライトでしたが、そんなに苦ではなかったです。むしろ、快適でした。
 オランダのスキポール空港は、噂通り、きれい、でもやたら広い!ゴーカート?キックボード?みたいなのに乗って、空港職員や清掃係が走り回ってるし。
 プラハへの乗り継ぎ便まで、3時間近く時間がある。搭乗ゲートを確認して、まるでショッピングモールみたいな空港内を、のんびり見て回る。
 さすがオランダ。花の種や球根などが、土産店で美しく面白くディスプレイされてる。ガーデニング好きな人には、さぞ楽しいことだろう。
 カジノや美術館、マッサージ、寿司バー!まである。カフェやデリもいっぱいあるし、待ち時間、客が手持ち無沙汰にならないような配慮がされてる空港です。
 いよいよ、プラハへの便に乗る。
 こじんまりした飛行機。配られたハムチーズパンは、一見コンビニの安物っぽいが、味は絶品♪プラハ、食い物には期待できそうだぜ。
 トイレに行きたかったけど、隣席の兄ちゃん(たぶんチェコ人)が、何だか怖そうだったので、我慢する...
 1時間ちょっとで、【プラハ・ルズィニェ空港】に到着。
 プラハは夜の9時。日本は、早朝5時頃?さすがに、疲れた~!
 荷物受け取りの辺りで、うっ!?何だ、こ、この胸の痛みは!?突然の激痛に、私は胸を押さえ、倒れそうになる。まさか私、心臓に欠陥が!?ムヒョク、わ、わしも心臓くれ~!(韓ドラファン以外には意味不明なネタで、すみません...)
 まじで死ぬかと思ったが、何とか治まる。ちょっとしたエコノミー症候群だったのかしらん。
 この、チェコ唯一の国際空港。まだ夜の9時過ぎだというのに、ガラ~ンと閑散としてて、(怖いくらい)ひと気がない。
 両替所で、1万円ほど日本円をチェココルナに替える。係りのオバさんの、スゴい無愛想さに驚くが...ああ、思えば、それがチェコで味わい尽くした、怒涛の困惑&たじろぎの始まりだったのだ...
 バスターミナルから、市内へ向かう市バス119番に乗る。
 ああ~ずっと憧れていたプラハに、とうとうやって来たのだ!バスの窓外に流れる風景が、そんな感慨に浸らせる...はずだったが、外は真っ暗。まだ10時にもなってないのに?その寂れた暗さに、何だか不安に襲われる。
 バスの終点が、地下鉄の駅。そこから、プラハ中心地へ。
 バス、地下鉄、トラム(市内電車)は、すべて共通券。乗り換えなしの1回券が14コルナ。乗り換え可券が20コルナ。安いけど(1コルナ≒5円)、時間制限があって、オーバーしてるのを検札係に見つかったら、スゴい罰金を取られるらしい。様子をうかがっていると、無人改札だし、タダ&インチキ乗車は容易そうだ。でも、日本ではその達人な私も、来たばかりの異国では、さすがに勇気が...空港でバスに乗るため買った券が有効だったので、そのまま地下鉄に乗る。
 Můstekという駅で降りる。
 ここは確か、賑やかな大通り、【ナ・プシーコピェ通り】のはず。おお。中世そのままな建物、石畳の地面。まさにヨーロッパの古都って感じ!でも、暗いし寂しいなあ。ほんとに繁華街なのかしらん。とりあえず、トコトコ&キョロキョロと、ホテルを探して歩を進める。
 寒いことは寒いが、思ってたほどの厳寒ではない。この程度なら、広島でも珍しくない(後に、エスキモーな防寒ルックで来なくて良かった!と痛感)。
 歩いてるうちに、何だかワケワカメになってくる。こ、ここはどこ!?私は松嶋なな子!?状態に。
 だって、暗い!し、同じような建物ばかり!だし、標識も位置が高い!ので、見えにくいし。あわわ、完全に、迷宮のアンドローラ~♪by キョンキョン
 フラフラさまよってると、わりと賑やかな場所に辿り着く。あ!ここは有名な、【ヴァーツラフ広場】では!?
 端っこまで行ってみると、ガイドブックでもおなじみの、【聖ヴァーツラフの騎馬像】発見!
 ここね、“プラハの春”で知られる広場は。ここに、ロシアの戦車が侵攻してきて...大好きな映画「存在の耐えられない軽さ」の場面が思い出される。
 が、映画のトマシュ(ダニエル・デイ・ルイス)のような男が、迷子の私に救いの手を差し伸べることはなかった。疲労感で今にも倒れそうだったが、頑張れ自分!と言い聞かせ、ホテル探しを続ける。
 どうやらプラハの中心地、【旧市街広場】へ着いたようだ。目の前には、暗黒の中に聳え立つ、【ティーン教会】の不気味なまでに威容な姿が。
 ホテルは確か、ティーン教会の裏の通りにあるはず。
 裏通りは、観光地の夜とは信じられないほど、うら寂しく閑散としてる。出会うのは、酔っ払いと、日本では滅多に見られない、道端に額づいてる哀れな物乞い...
 さんざん探し回って、ついにホテル発見!こ、こんな分かりにくい場所!
 おそるおそる、ホテルに入る。レセプションルームには、若い男が。かったるげに、TVを観てる。私に気づいても、顔だけ向けて座ったまま。
 あの~ネットでシングルルーム、予約したんですけど...
 シングル?うちにはシングルなんか、ないよ。
 え!?だ、だってこれ、ほら、ちゃんとシングル予約受け付けたって(プリントアウトしたメールの返事を、差し出す)...
 ないったら、ない。ドミトリーなら空いてるけど。
 ええ~相部屋?断固抗議する気力体力英語力もなく、もういい!とにかく休みたい!の一念&あきらめで、それでもOKしてしまう私。
 オフシーズンだし、ひょっとしたら誰もいないかも...って考えは、甘~い!by 足立ユミの夫
 入った部屋のベッドは、ひとつしか空いてなかった。しかも真っ暗で、部屋の様子も、誰が誰だかも、さっぱり判らない。みんな爆睡してるので、電気つけるどころか、物音も立てられない。ああ~こんなハズでは...ぐったりベッドに倒れて耳を澄ませば...げ!?男のイビキ?!ギョエー!ここは、男女共同なのかよ!?
 もう泣いたり怒ったりする元気もなく、着替えもせず風呂も入らないまま、私は布団に潜り込む。ここを二晩も予約したのは、失敗だった~!
 こうして、プラハ初日を終えたのだった。 
 つづく。


 

 
 
 
 
 
コメント (6)
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