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井筒和幸監督『パッチギ!』

2006-06-23 16:11:25 | ノンジャンル
 井筒和幸監督の'05年作品「パッチギ!」をWOWOWで見ました。
 朝鮮学校と日本の高校生との抗争であけくれる京都で、朝鮮学校の吹奏楽部でフルートを吹く美少女に恋をした、人のいい日本人の高校生がフォークギターを練習し、日本ではフォーク・クルセイダースが歌って発禁になった「イムジン河」を歌うことによって、在日朝鮮人の人々に受け入れられる、という話です。
 高校の左翼系の教師がロシア人のストリッパーとつき合っていて、最後には教師を辞め、看板持ちになるなど、面白いサイドストーリーもありますが、やはりこの映画の最大の見どころは喜劇的な暴力描写と「イムジン河」という歌のもつ力でしょう。特に、「イムジン河」にこめられた民族分断の悲しみ、またこの歌をともに歌うことによって、その悲しみを共有し、敵対していた者を和解に導く力に、歌のすばらしさを再認識しました。
 井筒監督の映画は、今まであまり見てこなかったのですが、これからはもっと見ていこうと思いました。「パッチギ!」オススメです。