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ロベール・ブレッソン『ブローニュの森の貴婦人たち』

2006-06-27 17:20:06 | ノンジャンル
 久しぶりにDVDでロベール・ブレッソンの長篇第2作'44年作品「ブローニュの森の貴婦人たち」を見ました。
 ブレッソンはこの映画までは「普通の」の映画を撮っていたのですが、この映画のファンという人も多く、ジャック・ドミはこの映画で踊子の役を演じていたエリナ・ラブルデットを自分の映画「ローラ」に出演させ、彼女に「私、昔踊子をやってたのよ」と言わせて、見せる写真がまさに「ブローニュの森の貴婦人たち」の中の自分の写真である、という遊びをしています(というか、ブレッソンへのオマージュを捧げています)。
 映画の内容に関しては、「Favorite Movies」の「Robert Bresson」のところに書きましたので、そちらを参照してください。
 それから、このDVDは紀伊国屋書店から発売されているのですが、そのラインナップを見て驚きました。テオ・アンゲロプロス全集DVD-BOX1~4、エリック・ロメール・コレクションDVD-B0X全6巻などなど、ちょっと常軌を外れた素晴らしさです。先日、「リング」の脚本で有名になった高橋洋君からメールをもらった時、紀伊国屋書店には同志がいる、といったようなことを書いていたのですが、実体はこれだったんですね。今後はフリッツ・ラング全集、サミュエル・フラー全集、あと'50年代、'60年代のアメリカのB級映画など、よろしければ、ぜひ発売してください。