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労基署は守ってくれない!

2007-10-24 17:14:45 | ノンジャンル
 10月4日の朝日新聞の夕刊に「労基署は守ってくれない」と題する記事が載っていました。明らかな労災を労基署が認めてくれなかったという例が2件紹介されていました。
 その1つ目が日本航空の岩本章子さん。機内業務を統括するチーフパーサーに新人訓練の教官もしていて、周りが心配するほどきつい勤務をこなしていた矢先、くも膜下出血。リハビリに励みましたが、右半身のマヒ、失語症が残りました。労基署は労災を認めず、会社は退職を発令します。岩本さんは、労災認定を求めて訴え、一審、二審と勝ち、昨年末に確定しました。今年3月、会社は岩本さんに退職辞令の取り消しを通知してきました。
 ただ、これは職場の同僚の協力があってのことです。岩本さんの仕事のハードさを知っていた同僚が184人の署名をまとめ、会社に「身分を保証して」と要望書を出しますが、会社は「労基署の判断を待つ」として、私病扱いにします。そして労基署では「負担はさほど大きくなく、長年やれば慣れる」という会社側の意見を取り入れ、現場の意見を取り入れようとはしませんでした。
 そこで再び同僚らの出番。岩本さんの勤務のきつさの証明に立ち上がります。20人が、血圧計を乗務の前後、8日間つけ続け、あがった血圧が下がりにくいことを実証します。69人が仕事と生活の詳細を記録し、岩本さんの勤務を再現します。そのデータをまとめ、裁判所が「もういい」というまで出し続けたのです。
 労基署との9年に及ぶ闘いで、労災を勝ち取りました。でもそれだけでは、みんなの勤務状況はよくならない。そう考えた岩本さんは昨年11月、会社の責任を問う訴えもおこしたそうです。
 この記事、どこかおかしくないですか? 労基署というのは労働者の権利を守るために作られた機関なのではなかったですか? 一体何をやっているのですか? 私はこれだけの労力をかけなかけば、明らかな労災も認めてもらえない現状に呆れてしまいました。岩本さんは労基署に対しても精神的なダメージを与えられたことに対して賠償請求の裁判を起こしていいと思います。また、労基署の怠慢についても、断罪するべきだと思います。とにかく、こんなことをやっている労基署の皆さんは刑務所に直ちに行っていただきたいと思う私なのでした。