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ジェフリー・ディーヴァー『石の猿』

2007-10-25 18:13:06 | ノンジャンル
 ジェフリー・ディーヴァーのリンカーン・ライム・シリーズ4作目である'02年作品「石の猿」を読みました。
 中国からアメリカへの違法移民を助ける蛇頭の中でも人殺しを数々こなしてきた凶悪犯であるゴーストが、アメリカのニューヨークの近くの海で、船を爆破し、移民を殺し、自分だけ助かろうとしますが、沈む船から2つの家族と1人の刑事リー、そして1人の漢方医師が脱出し助かります。彼らは身を隠しますが、ゴーストは自分を知っているという理由で、彼らを見つけだし殺そうとします。この事件に全身マヒの犯罪学者ライムのいつものチームである、女性鑑定刑事サックス、ニューヨーク市警の刑事セリットー、FBIのデルレイ、鑑定分析の第一人者メル・クーパーらに、今回は移民帰化局のメンバーも加わり、ゴーストが探し出す前に、船から脱出した家族たちを見つけ保護しようと、必死の捜査が展開されます。そうした中でゴーストを追い詰めたリーが殺されるに至って、リーと事故以来始めて友情関係を気付いていたライムは怒りに燃えてゴーストに立ち向かいます。そして、ゴーストはライムに身近な意外なところにいたのでした‥‥。
 この小説でもジェフリー・ディーヴァーの小説の定番になったどんでん返しが用意されています。私は怪しいと思っていた奴がやはり悪者だったのですが、それにしても、ここまでの悪者だったとは‥‥。とこんな話をしてもまだ読んでない方には意味がないですね。
 最後にもすばらしいどんでん返しが用意されています。そしてちょっとほろりとさせます。そしてもちろん今度もハッピーエンド。でも今回はちょっとほろ苦いハッピーエンドです。
 長い小説ですが、決して飽きさせません。とにかく読んでみて下さい。文句無しにオススメです。
 なお、詳しいあらすじを「Favorite Novels」の「ジェフリー・ディーヴァー」の項に載せておきましたので、興味のある方はご覧ください。