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ジョン・フォード監督『シャイアン』&ドン・シーゲル監督『ボディ・スナッチャー 恐怖の街』など

2019-11-13 06:01:00 | ノンジャンル
先日、W OWOWシネマで、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の2015年作品『ボーダーライン』を見ました。FBIのSWATとして誘拐即応班のリーダーをしてきたケイトは、アリゾナ州のチャンドラーで、大量の人質の遺体を見つけます。犯人は麻薬カルテルの首謀者マヌエル・ディアスの手下の仕業だと分かり、ケイトはCIAのマットと組んで、ディアスを追うことになります。マットは以前ディアスによって妻の首を斬り落とされ、子供を酸の中に投げ込まれて殺された経験を持っていました。ケイトはマットの非情な行動に翻弄されながら、最後にはマットがディアス一家を全員射殺することで映画は終わります。
無残な死体が多く出てくるので、PG15の指定を受けていたようでした。ストーリーは入り組んでいて、理解するのが難しい映画でした。

同じくWOWOWシネマで、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の2013年作品『プリズナーズ』も見ました。2人の少女アナとジョイが失踪し、彼女らが最後に見られた場所に駐車していたRV車の持ち主であるアレックスがまず疑われますが、証拠不十分で釈放されます。アナの父であるケラーはアレックスが真犯人であると信じ込み、彼を誘拐して監禁し、娘のいる場所を言わせるために拷問をします。しかしやがて真犯人はアレックスが身を寄せる彼の叔母であることが分かり、彼女は担当の刑事ロキによって射殺され、少女は2人とも助け出されます。そしてアレックスの叔母によって落とし穴に落とされたケラーの発見が暗示される場面で映画は終わります。
単純なストーリーにもかかわらず、全編2時間30分を超える長さの映画でした。

またNHKプレミアムで、ジョン・フォード監督の1964年作品『シャイアン』も見ました。1978年9月7日、新たな居留地に住むことを強制されたシャイアン族は、不毛の土地で生きることに耐えられず、故郷のイエローストーンを目指す2500キロの旅をすることを決断します。彼らを追うアーチャー大尉をリチャード・ウイドマーク、シャイアン族の子供たちに英語を教える女性をキャロル・ベイカー、ワイアット・アープをジェームズ・スチュアート、ドク・ホリデイをアーサー・ケネディ、内務省長官をエドワード・G・ロビンソンが演じ、他にもカール・マルデン、サル・ミネオ、ドロレス・デル・リオ、ジョン・キャラダインが出演していて、この錚々たるメンバーを見るだけでも観る価値がある映画だと思いました。

またこれもNHKプレミアムで、ドン・シーゲル監督、ウォルター・ウェンジャー製作、フランク・ワックスマン音楽の1956年作品『ボディ・スナッチャー 恐怖の街』を見ました。宇宙人が村人になりすましていき、やがて町そのものを乗っ取っていくという話で、見事なショットの連鎖につい引き込まれてしまい、一気に見てしまいました。(というのは実は嘘で、ここでもまたセリフと画面をいちいちノートに書き写していたところ、最初の10分だけで膨大な量になり、そうすることを諦めたのでした……。)1時間20分余りの映画でしたが、それだけに無駄な肉がそぎ落とされて、まさに「傑作」でした。「映画」が好きな方にはお勧めの映画です。

またWOWOWシネマで、エドワード・ドミトリク監督の1952年作品『狙撃者』も見ました。「上映開始前に一言。性犯罪は警察にとって頭の痛い問題である。被害女性の数は去年一年間で31,175人にのぼる。これは女性を敵視する男の物語を通じて、法の不備の前には無力である法執行官の姿を描く作品である」という字幕で始まるこの映画は、病的に若い女性だけ狙撃してしまう男が主人公の映画で、「性犯罪者は初犯のときに強制入院させたほうがいい」という主張が、映画の中でなされていました。刑事のトップ役でアドルフ・マンジューが出演していたことも記しておきたいと思います。

また渋谷のシネマヴェーラで、ハワード・ホークス監督の1928年作品『ファジル』も観ました。アラビアの若き王子で祖国の伝統を守るファジル(チャールズ・ファレル)と自由奔放なパリジェンヌ(グレタ・ニッセン)が演じるメロドラマで、「(二人が)ヴェニスの夜をゴンドラに乗って恋するシーンでは、サイレントなのに、ロマンチックな美しい舟唄がはっきり聞こえたような記憶がある」と山田宏一さんが書いていますが、このシーンは実際には画面に五線譜が映されていました。

 以上、取り急ぎ6作品の紹介でした。

 →サイト「Nature Life」(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto

P.S. 今から約30年前、最寄りの駅が東京都江東区の東陽駅町だった学習塾「早友」の当時の生徒の皆さん、これを見たら是非ご連絡下さい。久し振りに同窓会をしたいと思っています。黒山先生、福長先生と私で首を長くして待っています。連絡先は「m-goto@ceres.dti.ne.jp」です。よろしくお願いいたします!)