DVDで、ダグラス・サーク監督の1954年作品『異教徒の旗印』を観ました。
西暦450年、ローマ帝国が国教をキリスト教と定めて間もない頃、帝国は東西に分かれ、コンスタンティノープルに首都を置く東ローマはローマ皇帝から独立しようとしていた。帝国の弱体化は直ちに近東の異教徒族長の乗ずるところとなり、特に当時凶暴な軍勢を率いてアジアを席巻したフン族の王アッティラ(ジャック・パランス)は、異教徒民族を糾合して大軍を編成、欧州に侵入してローマ攻略を狙っていた。
髑髏の旗印を押し立てたアッティラの軍勢は、ある村でローマの百人隊長マルキアヌス(ジェフ・チャンドラー)を捕える。マルキアヌスは、皇帝からテオドシアス帝を説得し、独立を思い止まらせるという使命を受けていた。マルキアヌスはアッティラの娘に好感を持たれるが、彼女の油断に乗じて、アッティラの馬で逃げ去る。
テオドシアス帝はマルキアヌスの進言をまともに聞こうとせず、自分の姉である姫の護衛をするように命じる。そしてテオドシアス帝は異教徒民族の王たちを晩餐会に招いたが、そこへアッティラが現われ、なぜ自分が招待されていないのか、テオドシアス帝に迫った結果、彼はテオドシアス帝に歓迎される。テオドシアス帝は晩餐会の余興で自分の領土一の力持ちに誰か参戦する者はいないかと尋ねるが、唯一それに応じたアッティラはその力持ちに勝つ。そしてその褒美として、ローマ人の戦術を学ぶための指導者としてマルキアヌスを指名する。
まず短剣での戦い方を教えるマルキアヌスに対し、アッティラの娘が相手になるが、全く歯が立たない。
テオドシアス帝はアッティラにマルキアヌスを返してくれるように頼み、その代わり、国境を守る諸部族の王に毎年払う金貨500ポンドに対し、アッティラには5000ポンドを支払うと約束する。(中略)
ローマを攻め滅ぼすためにコンスタンティノープルを去ったアッティラは、雷鳴とどろく夜に、ローマ帝国の東西分裂を機にローマを攻めると述べると、落雷で部下が一人死ぬ。しかしそれは死んだ者が「今はローマに進撃すべきではない」と言って神の怒りを買ったのだと語る。
ある日、アッティラの部下が2人の男を馬で引きずって連れてくる。話を聞くと2人とも巡礼者だった。アッティラは神と聖職者を傷つけるつもりはないと言い、2人を釈放し、2人を連れてきた部下を絞首刑にしようとするが、それも許してやる。
マルキアヌスはローマへ行き、アッティラの動きを知らせようとし、テオドシアス帝の姉と別れを惜しむが、いきなりテオドシアス帝によって投獄されてしまう。しかし仲間によってすぐに助け出され、一路ローマへと向かう。
北部の民族を味方にし、ローマをローマ帝国以前の姿に戻してやると語るアッティラ。しかしペルシャ人の占い師はマルキアヌスが皇帝の衣を身に着けていて、アッティラの遺体には十字架の影が映って見えると言う。
マルキアヌスの進言を受け入れようとしないローマ皇帝はマルキアヌスらによって退位をせざるをえなくなり、姉が新たに女帝となる。
通り道となる村々を焼き払いながら進むアッティラだったが、ある村で人々が教会で歌を歌い、十字架が影の関係で宙を浮かぶように見えたことを恐れる。
占い師は「今は南のローマではなく、東に戻るべきだ」とアッティラに進言するが、アッティラはあくまでローマを目指す。(中略)
やがてローマからレオ教皇がやってきて、仲裁をしようとするが、アッティラは教皇の言うことを聞かず帰してしまう。ローマへの復讐を誓うアッティラ。
落雷で部下が死んだことをなぜ教皇は知っていたのか、アッティラは娘に詰問すると、娘は自分が教えたのだと白状し、怒ったアッティラは娘を矢で射殺し、今から自分は寝るので夜中になったら起こせと部下に指示する。
夜中に目を覚ましたアッティラは、夢の中に血まみれの殉教者が多数出てきて、アッティラのローマの攻撃を邪魔したと言い、北へ向かい、今までの道を引き返すことにする。
その知らせを聞いたマルキアヌスは、北部の村で焼き討ちにあったピリオムで、アッティラを待ち伏せすることにする。
マルキアヌスの軍勢が待ち伏せする中、村の中の広場へと進軍するアッティラの軍勢。やがて門は仕切られ、マルキアヌスの軍勢は一斉に襲い掛かる。そんな中、マルキアヌスとアッティラは1対1の対決となるが、最後にアッティラを剣で刺し殺したのは、女帝だった。剣の影は十字架を示し、予言通りの結果となって、映画は終わる。
極悪非道なジャック・パランスの演技がひときわ光る映画でした。
→サイト「Nature Life」(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto)
西暦450年、ローマ帝国が国教をキリスト教と定めて間もない頃、帝国は東西に分かれ、コンスタンティノープルに首都を置く東ローマはローマ皇帝から独立しようとしていた。帝国の弱体化は直ちに近東の異教徒族長の乗ずるところとなり、特に当時凶暴な軍勢を率いてアジアを席巻したフン族の王アッティラ(ジャック・パランス)は、異教徒民族を糾合して大軍を編成、欧州に侵入してローマ攻略を狙っていた。
髑髏の旗印を押し立てたアッティラの軍勢は、ある村でローマの百人隊長マルキアヌス(ジェフ・チャンドラー)を捕える。マルキアヌスは、皇帝からテオドシアス帝を説得し、独立を思い止まらせるという使命を受けていた。マルキアヌスはアッティラの娘に好感を持たれるが、彼女の油断に乗じて、アッティラの馬で逃げ去る。
テオドシアス帝はマルキアヌスの進言をまともに聞こうとせず、自分の姉である姫の護衛をするように命じる。そしてテオドシアス帝は異教徒民族の王たちを晩餐会に招いたが、そこへアッティラが現われ、なぜ自分が招待されていないのか、テオドシアス帝に迫った結果、彼はテオドシアス帝に歓迎される。テオドシアス帝は晩餐会の余興で自分の領土一の力持ちに誰か参戦する者はいないかと尋ねるが、唯一それに応じたアッティラはその力持ちに勝つ。そしてその褒美として、ローマ人の戦術を学ぶための指導者としてマルキアヌスを指名する。
まず短剣での戦い方を教えるマルキアヌスに対し、アッティラの娘が相手になるが、全く歯が立たない。
テオドシアス帝はアッティラにマルキアヌスを返してくれるように頼み、その代わり、国境を守る諸部族の王に毎年払う金貨500ポンドに対し、アッティラには5000ポンドを支払うと約束する。(中略)
ローマを攻め滅ぼすためにコンスタンティノープルを去ったアッティラは、雷鳴とどろく夜に、ローマ帝国の東西分裂を機にローマを攻めると述べると、落雷で部下が一人死ぬ。しかしそれは死んだ者が「今はローマに進撃すべきではない」と言って神の怒りを買ったのだと語る。
ある日、アッティラの部下が2人の男を馬で引きずって連れてくる。話を聞くと2人とも巡礼者だった。アッティラは神と聖職者を傷つけるつもりはないと言い、2人を釈放し、2人を連れてきた部下を絞首刑にしようとするが、それも許してやる。
マルキアヌスはローマへ行き、アッティラの動きを知らせようとし、テオドシアス帝の姉と別れを惜しむが、いきなりテオドシアス帝によって投獄されてしまう。しかし仲間によってすぐに助け出され、一路ローマへと向かう。
北部の民族を味方にし、ローマをローマ帝国以前の姿に戻してやると語るアッティラ。しかしペルシャ人の占い師はマルキアヌスが皇帝の衣を身に着けていて、アッティラの遺体には十字架の影が映って見えると言う。
マルキアヌスの進言を受け入れようとしないローマ皇帝はマルキアヌスらによって退位をせざるをえなくなり、姉が新たに女帝となる。
通り道となる村々を焼き払いながら進むアッティラだったが、ある村で人々が教会で歌を歌い、十字架が影の関係で宙を浮かぶように見えたことを恐れる。
占い師は「今は南のローマではなく、東に戻るべきだ」とアッティラに進言するが、アッティラはあくまでローマを目指す。(中略)
やがてローマからレオ教皇がやってきて、仲裁をしようとするが、アッティラは教皇の言うことを聞かず帰してしまう。ローマへの復讐を誓うアッティラ。
落雷で部下が死んだことをなぜ教皇は知っていたのか、アッティラは娘に詰問すると、娘は自分が教えたのだと白状し、怒ったアッティラは娘を矢で射殺し、今から自分は寝るので夜中になったら起こせと部下に指示する。
夜中に目を覚ましたアッティラは、夢の中に血まみれの殉教者が多数出てきて、アッティラのローマの攻撃を邪魔したと言い、北へ向かい、今までの道を引き返すことにする。
その知らせを聞いたマルキアヌスは、北部の村で焼き討ちにあったピリオムで、アッティラを待ち伏せすることにする。
マルキアヌスの軍勢が待ち伏せする中、村の中の広場へと進軍するアッティラの軍勢。やがて門は仕切られ、マルキアヌスの軍勢は一斉に襲い掛かる。そんな中、マルキアヌスとアッティラは1対1の対決となるが、最後にアッティラを剣で刺し殺したのは、女帝だった。剣の影は十字架を示し、予言通りの結果となって、映画は終わる。
極悪非道なジャック・パランスの演技がひときわ光る映画でした。
→サイト「Nature Life」(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto)