増村保造監督の'62年作品「爛(ただれ)」をW0W0Wで見ました。
以前はバーのホステスをしていて、今は自動車のセールスマン(田宮二郎)の愛人をしている若尾文子は、田宮の離婚を待って結婚しますが、間もまく田宮の別れた妻は狂い死にしてしまいます。そこへ若尾文子の姪が上京し、東京の学校で裁縫を習うために同居するようになり、若尾が妊娠するために入院している間に姪と田宮ができてしまいます。その現場に踏み込んだ若尾は激怒し、姪に前から打診があった田舎での縁談をまとめて、姪を追い出すことに成功します。そして田宮を自分が独占することに成功するのですが、二人の間には既に深い溝ができていた、という話です。
この映画の見せ場は、若尾文子の色気もそうなのですが、夫と姪との不倫現場に踏み込んだ時のその激怒の仕方で、まさに鬼の形相といった感じで、若尾文子を改めてすごい女優だと見直した次第です。彼女は'33年生まれですから、当時29歳、油の乗り切った時期だったようです。
先日見た「清作の妻」と同じく、不安な音楽が絶えず流れていて、映画に暗さを加えています。いわゆる「女の情念」を感じさせる映画ということでしょうか?
以前はバーのホステスをしていて、今は自動車のセールスマン(田宮二郎)の愛人をしている若尾文子は、田宮の離婚を待って結婚しますが、間もまく田宮の別れた妻は狂い死にしてしまいます。そこへ若尾文子の姪が上京し、東京の学校で裁縫を習うために同居するようになり、若尾が妊娠するために入院している間に姪と田宮ができてしまいます。その現場に踏み込んだ若尾は激怒し、姪に前から打診があった田舎での縁談をまとめて、姪を追い出すことに成功します。そして田宮を自分が独占することに成功するのですが、二人の間には既に深い溝ができていた、という話です。
この映画の見せ場は、若尾文子の色気もそうなのですが、夫と姪との不倫現場に踏み込んだ時のその激怒の仕方で、まさに鬼の形相といった感じで、若尾文子を改めてすごい女優だと見直した次第です。彼女は'33年生まれですから、当時29歳、油の乗り切った時期だったようです。
先日見た「清作の妻」と同じく、不安な音楽が絶えず流れていて、映画に暗さを加えています。いわゆる「女の情念」を感じさせる映画ということでしょうか?