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オスプレイから海兵隊員らが飛び出し、敵役の兵士と模擬の銃撃戦を行って

2013-06-29 | ちょっと気になるマスコミ報道

                米沖の日米上陸訓練

     「離島奪還」 名ばかり  自衛隊 海外“殴り込み”を補完

  1000人規模の自衛隊が米海兵隊などと米カリフォルニア州で行っていた日米共同訓練(6月10日~26日)―。同州沖にあるサンクレメンテ島で の上陸訓練(17日)を、日本のメディアは尖閣諸島を念頭に置いた「離島奪還訓練」と報じました。自衛隊も今回の訓練の目的を「島しょ侵攻対処」のためと してきました。ところが、その実態は…。 (榎本好孝)

図

海外遠征の訓練

 現地からの報道などによると、17日の上陸訓練は、敵が占拠する空港の制圧というシナリオに基づき、次のように行われました。

【米軍の動き】

 強襲揚陸艦ボクサーから垂直離着陸機MV22オスプレイが発進。ステルス性能を持った最新ドック型輸送揚陸艦ニュー・オーリンズで第13海兵遠征 隊(13MEU)の歩兵中隊を乗せ、攻撃目標の空港近くに着陸。オスプレイから海兵隊員らが飛び出し、敵役の兵士と模擬の銃撃戦を行って空港を制圧。

【自衛隊の動き】

 その後、CH47輸送ヘリから降り立った陸上自衛隊員が海兵隊と合流し、空港の確保を引き継ぎ。大型輸送艦「しもきた」からエアクッション型上陸用舟艇(LCAC)が発進し、補給物資を積んだ車両を陸揚げ。

 空港制圧作戦は、米海兵隊の中でも真っ先に紛争地に出撃する最精鋭部隊・海兵遠征隊の基本任務です。後続部隊受け入れのため、空港や港湾など軍事拠点の確保が必須だからです。

 今回の訓練は、参加した13MEUにとって、8月からの西太平洋地域への前方展開に向けた認証訓練も兼ねていました。自衛隊は海兵隊の侵略力を高める訓練を補完していたのです。「離島奪還」とは名ばかりです。

進む侵略部隊化

 防衛省は現在、「島しょ防衛」のためと称してオスプレイや水陸両用車の導入を検討。自民党は海から上陸作戦を行う「水陸両用部隊」の創設を提言しています。

 しかし、尖閣防衛に海兵隊は役立つのかという疑問が専門家からも上がっています。尖閣諸島には水陸両用車が上陸する海岸も、オスプレイが着陸する場所もないからです。

 今、「島しょ防衛」の名で進められているのは、米軍の海外“殴り込み”を補完する自衛隊の侵略部隊化です。

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