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小沢代表は,韓日友好協力関係の発展のために努 力してきた点が評価された。

2014-09-20 | 市民のくらしのなかで

小沢一郎氏「安倍首相が考えを変えない限り、安倍首相を変えるしかない」

2014年09月19日/中央日報日本語版

小沢一郎・生活の党代表は4日、ソウル国民大学で行ったインタビューで「政府がますます右傾化するだけに、近いうちに政権交代しなくてはいけない」と話した。

  日本の与党・自民党は万年与党に近い。1955年の結成以来、政権を失ったことが2回しかない。1回目は93~94年の8政党による非自民連立政権 だ。もう1回は2009~2012年の民主党政権だ。2回の非自民政権誕生の一番の貢献者が小沢一郎・生活の党代表(72)だ。

  皮肉にも彼は、自民党の最大の嫡子だった。90年代初め、自民党幹事長と党内最大派閥の竹下派のナンバー2だった。竹下派は宇野・海 部・宮沢の各首相を決めたほどであった。権力の頂点にいた93年、小沢氏は自民党を離党した。宮沢内閣が選挙区制の改編をはじめとする政治改革法案の処理 を先送りしていた中でだ。新しく作った新生党の代表をつとめた彼は、非自民連立の細川内閣誕生の牽引者であり水面下の実力者であった。1選挙区で3~5人 の議員を選ぶ中選挙区制を、1人だけ選出する小選挙区・比例代表の並立制に変えるための先頭に立った。中選挙区制は人とお金を握った巨大自民党を永久与党 にする装置だった。

  2009年の与党民主党は、小選挙区制をはずしては語れない。当時、民主党の衆議院選挙の圧勝を陣頭指揮したのも小沢代表代行だ。以 後、民主党幹事長として再び内閣と党の二重権力時代を切り開いて2012年に離党し、生活の党を創党した。生活の党は存在感の弱い群小政党だ。与野党を行 き来して権力を振り回しながらも常に反旗を翻してきた小沢氏は、日本政界の異端児であり風雲児だ。政治改革、国連の枠組みの中で積極的な国際貢献を強調す る普通国家論、官僚主導の政治打破はいつも小沢氏の話題だった。彼が4日、国民大学で名誉政治学の博士学位をもらった。韓日友好協力関係の発展のために努 力してきた点が評価された。小沢代表は「決議を新たに韓日両国民の幸福と発展のために努力する」と述べた。学位授与式後、1時間余りにわたり国民大キャン パスで彼に会った。

  --安倍晋三首相が9月3日に断行した改閣についての評価から聞きたい。安倍首相は「実行・実現内閣」と強調したが、韓国では日本最大の保守結社・日本会議と関係が深い極右内閣と見る向きもある。

  「内閣改造をしたといっても何の変化、影響もない。日本では安倍第1次内閣を『友だち内閣』というが(安倍首相と)親しくて傾向が同 じような人が入閣したといえる。安倍氏が同じである以上、今までの政治姿勢は変わらないだろう。このままいけば本当に私たちとしては心配だ」

  --安倍内閣の積極的な平和主義・歴史修正主義の動きをどのように見ているのか。

  「安倍氏は理論的な右翼・右派ではない。ある人々は戦前回帰型の考え方、大国主義的日本(観)を帯びているという。そんな彼の感覚が 今さまざまな形であらわれている。韓国との関係もそうで、集団的自衛権の問題もそうだ。そのような意識の中では、過去の歴史認識が少し違う。彼はかつての 大日本帝国の頃に対して肯定的な見解と考えを持っている。慰安婦問題や靖国神社問題に対して客観的で公正な判断をしていない。歴史問題についても話をごま かしている。過去の日本の歴史に対して、また、そこから派生する問題について肯定的な考えをしているために中国とも韓国ともうまくいかないままだ。そうい うことは今の韓日両国にとって非常に悲劇的なことであると同時に、日本の将来を危険にするのではないかという危ぐをしている。安倍氏は最初は憲法改正を話 した。ところが国民に受け入れられないと考えて一歩退き、解釈によって(集団的自衛権の行使が)可能だと閣議決定をした。これは明らかに日本国憲法違反 だ。政府、行政がますます右傾化していくだけに、何とかして近いうちに政権を交代させなくてはいけないと考えている」

--日本の経済回復の展望については評価が交錯している。アベノミクスは成功しているのか。

  「今、日本の非正規職雇用が40%だ。全体的な国内総生産(GDP)は小泉氏以来、一時的に増えたが国民所得は10%以上下がった。 一般の個人消費が増えなくなっているのが現実だ。景気回復のためには個人消費を増やさなければならないが、収入が減ったので増えない。秋には消費税の引き 上げを決めなくてはいけない。こういうことを考えれば景気回復は容易ではないと考える。最大の問題は中国だ。不動産バブルがはじけるのではないかという感 じがする。そうなると経済は楽観視できない」

  --韓日両国は来年に国交正常化50周年を迎えるが、両国首脳が執権2年になるのに会談もできずにいる状況だ。

  「今の両国関係はもちろん非常に良くない、おかしな状態だ。しかし安倍氏は自身の考え方、行動は直さないと思う。謙虚にそして誠意を 持って歴史問題でも何でも対話をするという態度で出てこなければ正常化は難しい。安倍氏が変えない以上、安倍氏を変える方法以外にはないというのが私の政 治的な結論だ。両国は本当に長くて深い連帯関係だ。以前に国民大学で講演した時、日本と韓国が協力して中国の民主化、ソフトランディングを試みるために努 力しなければならないと話した。1つ象徴的な例として、生きている間に東京~ソウル、可能ならば平壌(ピョンヤン)~瀋陽~北京を高速鉄道でつなげてみた い。夢のような話だという人もいるだろうが、あれほど戦った英国とフランスの間のドーバー海峡が海底トンネルで連結されてユーロスターが走っている。なぜ 韓日にできないだろうか。互いに謙虚に率直に話を交わせば障害を乗り越えることができ、本当に近くて密接な関係を構築できると考える」

  --韓国ではセウォル号沈没事件以後、国家改造論が出てきている。93年に『日本改造計画』を出版したことがあるが。

  「その根本になる国民が、確実にやらなくてはいけない。まず自立と共生を理念として前面に出した。日本人の自立が前提条件となって、 政治的枠組みとしては議会制民主主義を定着させることだ。行政・政府の枠組みでは官僚支配の中央集権制をやめて地方分権にすることだ。中央は国家レベルの ことだけに専念しなければならない。地方のことは地方に任せて、お金も権限も全て与えて…。このような統治機構、国家改造を政策的に主張している」

  --最も親しい韓国の政治家は。

  「若かったころ政界に出てきて日本でもずっと親しかった人々はほとんど引退した。韓国でもそうだ。3日に古い韓国政治家の友人の1人であるキム・ジョンピル氏と会った。90歳だが手と足が少し不自由だっただけで元気だった」

  --2人がしばしば碁を打っていたそうだが。

  「本当にかなりよく碁を打った。会うたびに…。キム・ジョンピル氏の家でも囲碁を何度も打った。向こうはとても強い。その上ものすごく置くのが早い。(個人的に)チョ・フンヒョン師範と碁を打ったことがあって、韓国棋院でアマ6段を取った」

  小沢一郎…1942年東京生まれ。69年、父親の地方区である岩手県で衆議院議員に初当選して以来15選。政界、現役の中で最多選議 員。政治の師匠は田中角栄・元首相。85年、内閣自治相兼国家公安委員長を経て89年に最年少(47歳)で自民党幹事長に就任。93年に政治改革掲げて自 民党を離党し新生党代表として細川・非自民連立政権の誕生を主導。新進党・自由党代表を経て民主党に合流後、代表と幹事長を歴任。現在は生活の党代表。主 な著書は『日本改造計画』と『小沢主義(オザワイズム)-志を持て、日本人』

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