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しんぶん赤旗が、三笠宮崇仁(たかひと)氏をほめている。  モットーは、「真実は何か」だった。

2016-10-31 | 日米政府発表を鵜呑みできない

きょうの潮流

戦後は新憲法の「戦争放棄」を積極的に支持。

50年代後半、「紀元節」復活を目指す動きにも歴史学者として反対しました。

 

 平和と自由を愛した庶民派の歴史学者。

27日に死去した三笠宮崇仁(たかひと)氏の自著からは、そんな人物像が伝わってきます

▼戦前、皇族男子は軍務につくと定められていたことから1939年、陸軍大学校に。「今もなお良心の苛責(かしゃく)にたえないのは、戦争の罪悪性を十分に認識していなかったことです」と述懐します。43年、陸軍参謀として中国・南京に赴任。そこで日本軍の残虐行為を知らされました

▼略奪、暴行、放火、強姦(ごうかん)。「罪もない中国の人民にたいして犯したいまわしい暴虐の数かずは、いまさらここにあげるまでもない」。驚くのは44年、参謀でありながら日中戦争に疑問を呈し、幕僚に「内省」と「自粛」を促していたことです

▼講話のやりとりをまとめた文書の表題は、「支那事変ニ対スル日本人トシテノ内省」。筆者は若杉参謀。三笠宮の別名です。冒頭、言論が極度に弾圧されている中、一般幕僚が大胆な発言をするのは困難なので自分が発言する、と述べています。日本軍の毒ガス使用にも触れ、「聖戦」「正義」と宣伝される時代ほど、事実は逆に近いような気がする、とも

▼戦後は新憲法の「戦争放棄」を積極的に支持。50年代後半、「紀元節」復活を目指す動きにも歴史学者として反対しました。「偽りを述べる者が愛国者とたたえられ、真実を語る者が売国奴と罵(ののし)られた世の中を、私は経験してきた。…それは過去のことだと安心してはおれない」

▼モットーは、「真実は何か」。残された言葉の重みをいま改めてかみしめたい。

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