2024年12月21日(土)
生活保護基準 引き上げを
参院厚労委 倉林議員が求める
日本共産党の倉林明子議員は19日の参院厚生労働委員会で、物価高騰に見合った生活保護基準の引き上げを求めました。
生活保護利用者は、基準のたび重なる引き下げと異常な物価高騰のなか、極めて過酷な生活を強いられています。倉林氏は「1日3食食べることも、お風呂に入ることもかなわず、猛暑の中クーラーのない部屋で亡くなった事案もある」と指摘。生活保護基準の引き上げは待ったなしだと求めました。
福岡資麿厚労相は「現在の対応や社会情勢の動向も踏まえ検討している」との答弁に終始しました。
倉林氏は、生存権さえ脅かしている現状から目を背けてはいけないと批判しました。
また、生活保護の違法運用、人権侵害行為が問題になっている群馬県桐生市の生活保護行政について質問。国が2014年と17年の2度監査を実施していたにもかかわらず、法令違反の漏給を是正せず放置した厚労省の責任は重大だと指摘しました。
倉林氏は、現在検討中の高額療養費制度の限度額引き上げについて「70歳以上の高齢者に対する外来特例の廃止、見直しは、実質的な年金引き下げが続くなか大きな負担だ。やるべきではない」と厳しく批判しました。