2025年2月3日(月)
500万要求対話
あなたの声 政策に生かします
田村委員長ら地域訪問
「物価高対策を」 切実な声次々
東京・新宿
日本共産党の田村智子委員長は2日、近藤なつ子党新宿区議の案内で東京・新宿区内の住民を訪問し、困りごとや要求、日本共産党への要望などを聞き、一人ひとりと対話しました。「500万要求対話・党勢拡大・要求アンケート」のとりくみです。
近藤区議がインターホンを鳴らします。最初の2軒は留守。3軒目、日曜日の昼時に訪ねた家に50代の白井正隆さん(仮名)がいました。
田村さんが「私たちはいま、500万のアンケートを集め、みなさんからの要求を政策に生かそうということをやっています。ぜひご協力いただけませんか」とアンケート用紙とペンを差し出すと、白井さんは早速、記入し始めました。
「電気、ガス代が昨年の1・5倍になりもう大変。家賃もガソリン代もどんどん上がる」と白井さんが言うと近藤区議は「都政、区政アンケートでもその声が断然多い。区議団で条例提案を考えています」と応じました。
「賃上げは中小企業の直接支援が必要」と社会保険料の負担などが話題に。田村さんもうんうんとうなずき、党の中小企業支援の政策へと対話がはずみました。「ところで都議選、参院選でどうしたら共産党は勝てますか」と率直に尋ねると、白井さんは、政策を正面から訴えるところがいいので引き続きやってほしいと要望。「50代って政策のはざまというか、賃上げは20代ほどではないし、僕たちは子どもがいるわけではないので」と話しました。
田村さんが「全世代に響く政策ということですか」と聞くと「そうです。電気、ガス代の補助とか物価高対策を求めています」と話しました。
「ストップ ガザ ジェノサイド」と書いた紙を家に貼っていた訪問先では、夫妻と小学生の男の子が出迎えました。
子と向き合う時間を
住人の三村亮さん(仮名)は、アンケート項目にチェックマークを入れながら「ヘイトスピーチや平和に関心があります。SNSのデマとフェイクもひどい」と深刻な表情で語りました。
三村さんはフリーランスで働いていましたが、インボイスが導入されたためにフリーをやめ、会社員になりました。「1カ月分の収入が税金で飛んでいく計算になりました。子育て中だし、厳しいと思って」と話しました。
田村さんが「インボイス廃止を国会の野党で出そうとしています」と言うと「ぜひお願いします。都議選、参院選も応援しています」と対話に。
昨年の都知事選で蓮舫さんを応援した三村さんに、SNSでつながった人たちとはいまでもつながっていると近藤区議。田村さんは「リアルなつながりをつくるのが必要だとこうして対話をしているんです」と話すと三村さんは「なるほど。周りの人にアンケートをお願いしてみます」と、アンケート用紙を受け取ってくれました。
「どうぞ家にあがってください」と2人を招いたのは子育て中の教員の伊藤若菜さん(仮名)です。テーブルを囲んでアンケートに目を通し、「ゆとり…時間が全然ないですね」と話しました。
伊藤さんは「少子化だと言うのに子育ては自己責任という感じがありませんか。自分の子と向き合う時間がない。部屋も片付ける時間もなくて情けなくて…」と話しました。
「根本的には労働時間を短くするしか解決できないですよね」と田村さん。「子育て中は週3日働くとか選択できるといいですね」と伊藤さんはうなずきました。
「休職や退職する教員が多い。毎日が戦国時代です。同僚が辞めていくなかで、混沌(こんとん)としたこの学校で生き延びていくんだな…と」と語る伊藤さん。
「その言葉メモしていいですか」と田村さんはすかさずノートに書き込みました。日本共産党は賃上げと一体の7時間労働制の政策を打ち出していることを紹介しました。伊藤さんは「資本主義の限界を感じています。みんなが希望を持てる社会になってほしい」とも。
「いつも前向きで明るい近藤さんに会うとほっとする」と言う伊藤さん。田村さんは「それは共産党員だからというのがあるんじゃないですか。世の中ここで終わるわけがない。もっと良くなると思って活動しているんです」と言うと、近藤区議も「そうそう。10年、20年かかっても絶対変わると思って」とうなずきます。伊藤さんは「えーそうなんですか」と目を丸くして驚いていました。
訪問対話を終えて田村さんは「この声を生かしていきたい。要求対話をもっと幅広くやっていきたいですね」と語りました。
「500万要求対話」は「国民の苦難あるところ日本共産党あり」の立場に立ち、自民党政治が続くもと暮らしの困難や社会の今と将来の不安に直面している国民一人ひとりと対話し、その声を聞き、願いを一緒に実現していくものです。1月に開かれた党第4回中央委員会総会で4月末までに「500万要求対話・要求アンケート」に取り組むことを決め、新しい結びつきを広げ、都議選・参院選勝利とつよく大きな党づくりにつなげ、新しい政治をひらこうと、全国の党支部、議員、党員が活動を始めています。インターネットでは、日本共産党のホームページでWEB版「あなたの声を届けます」要求アンケートを実施中です。