どこまでだって歩いていけるさ

2012年1月22日 それまでの日記を引き連れてOCN Cafeから移住。
新しい扉の向こうには何があるのだろうか。

証拠

2006年01月28日 | 日記
覚悟を決めて母を退院させたのは年末のことだった

住み慣れた我が家に戻って安心したのか 母の食欲は日増しに増え 期待し始めた矢先のことだった

病床の母の心は乱れに乱れ 機嫌の良い時はすっきりした顔をしていたが 我侭を言い始める時もあり

…そんな時は 悪魔と取引したかのようだった

その日も もう こんな生活は嫌だ 台所に立つのだと言って 父を困らせたという

長い間話をして言い聞かせ やっと母の高ぶりも治まったその時…終わりはあっけなくやってきた

母はもっともっと 父や私の為に当たり前の日々を当たり前に動いて暮らしたかったのだ

洗濯をしたり 買い物に行ったり 食事を作ったり 

文句を言ったり 笑ったり 喧嘩したり ありきたりの平凡な日常を

母だって理屈では判っていたろう

しかし 心は納得していなかった

人はそれぞれ 物事の受け止め方が違う

こう思え こう考えろ 

そう言われて簡単に変わるものではない

それはどうしようもない壁なのだと悟った

大切な人 愛している人ならば それが理解不能のことであっても黙って受け入れるしかないのだ

それが貴方である証拠 私である証拠

ところでさっき 電話がかかってきた

インターネットの光の勧誘だけど 可愛い声で若い女性が話し始めた

「先日 ご主人様とお話致しましたが…奥様ですか…云々…息子さんがお使いだそうで…云々…」

やんわりと訂正した

ご主人では無くて父です

インターネットを使っているのは私で 娘です 

息子はおりません

私がこの家の娘である証拠を探す必要があるかもしれない
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娘~特別な日~

2006年01月28日 | 日記
今日は特別な日 

一年前 母が異国旅行のチケットを引き当てて旅立った日である

帰りのチケットは無かったが 必要なかったようだ

時々そ~っと戻って来る

特に 母のことを話してる時などに

その話に 笑ったり むくれたり 照れたりしてる

今日の一曲目は ジョン・メイヤーのDAUGHTERS

母も誰かの娘であり 私は母の娘

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