父の家も 母の家も 日蓮宗だった
格別信心深いという事は無いと思うが 父は自分の母親が亡くなると お経を覚え始めた
身延山の久遠寺にも何度か足を運んだ
家族で旅行したこともあるし 父と二人で行ったこともある
姉ともジャズを聞かせる旅館に行く途中で立ち寄った
両親はその寺で 白い絹の衣に経を書いてもらい それを旅立ちの時の衣装として用意していた
母が亡くなった時 勿論 それをかけた
父にも当然 そうするように頼まれた
いざ納棺となってそれを広げたら あれ~短い
思い出した!
母の時にかけたそれは やけに長かった
寸法が違うって事 父は気が付かなかったんだな~
きっと同じものだと思ったんだね
姉と苦笑 そそっかしい父だから やっちゃったね~と
葬儀屋さんも でも ご夫婦だもの いいじゃないのと
父の物を母がかけ 母の物を父がかける
それもまた シャレてるね
もうすぐ両親の結婚記念日
デートの時は父が待たされたというから 今度は母が待たされる番かも
縁の深かった二人だから きっと何処かで会えるだろうと そんな気がする春の夜である
格別信心深いという事は無いと思うが 父は自分の母親が亡くなると お経を覚え始めた
身延山の久遠寺にも何度か足を運んだ
家族で旅行したこともあるし 父と二人で行ったこともある
姉ともジャズを聞かせる旅館に行く途中で立ち寄った
両親はその寺で 白い絹の衣に経を書いてもらい それを旅立ちの時の衣装として用意していた
母が亡くなった時 勿論 それをかけた
父にも当然 そうするように頼まれた
いざ納棺となってそれを広げたら あれ~短い
思い出した!
母の時にかけたそれは やけに長かった
寸法が違うって事 父は気が付かなかったんだな~
きっと同じものだと思ったんだね
姉と苦笑 そそっかしい父だから やっちゃったね~と
葬儀屋さんも でも ご夫婦だもの いいじゃないのと
父の物を母がかけ 母の物を父がかける
それもまた シャレてるね
もうすぐ両親の結婚記念日
デートの時は父が待たされたというから 今度は母が待たされる番かも
縁の深かった二人だから きっと何処かで会えるだろうと そんな気がする春の夜である