どこまでだって歩いていけるさ

2012年1月22日 それまでの日記を引き連れてOCN Cafeから移住。
新しい扉の向こうには何があるのだろうか。

8月11日水曜日―その壱―

2010年09月05日 | 日記
旅の最後を話そう

東京に帰る当日 ホテルをチェックアウトしてから まず荷物を駅のコインロッカーに預けた

それから18時に乗る予定だった新幹線を変更し 2時間早めた

前日の徘徊で彦根の中心部の大きさは大体掴めたし すでに城と滋賀大学は見ている

残りは のんびりと町並みを楽しむだけなのだから 

そうして 早朝から醒ヶ井へと出かけたのだ

ここにも かつて郵便局として使われていたヴォーリズの建築物がある

米原から一駅

あまりに早い時間だったので お目当ての旧郵便局(現資料館)はまだ閉っている

だが そんなことはどうでもいいと思えるような美しい町並み

全く知らなかったのだが ここはかつて中山道の宿場町だった

その片鱗も十分に楽しめるのだが なんといっても嫌でも目に入るのが 道沿いを流れる小さな川だ

川幅は 2メートルあまりか 3メートルは無いという小川に 各家に渡るための橋が架けられている

いや 橋じゃないな 石の渡り板だね

でも それがず~っと奥まで続いているのが面白くて カメラを向けた

その時だ

年配の男性に声をかけられた

この川が湧き水のものであること 名水100選にも載っていることなどを聞かされたところで

バイカモを撮るなら もう少し上流がいいよと

カモ?鴨?

別に鳥なんて興味ないんだけどなぁ~ と思いつつ へえ~ はぁ~ と話をきいているうちに・・・

それが 水温の低い清流を好む水草であるらしいことがわかってきた 

小さな白い花をつけることから「梅花藻」と書く

清らかな水流に手をつけてみた

確かに冷たい

アルミ製の大きな水筒を流れに浸して 天然の冷蔵庫として使っている家もあり

水を奇麗に保つためだろうか 金網の中に鯉を放しているのも気がついた

日常の情景に中に 自然の水の流れというものを持たない私にとっては 我が身の存在さえ忘れるほどに

ただひたすら眺め 眺め 眺めぬいた


いつのまにか 観光客がチラホラと目立ち始めていた

そうか そういう場所だったのか

日本は広い!

そろそろ彦根に戻ろう
  
コメント
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