書きかけの日記をうっかり消してしまった
そんなわけで 話題を変える
昨夜 寝ようとした時に 何かが部屋の中を飛んでいるのを目の端でとらえた
な な なんだ!
大きさは蚊ぐらいで 飛び方からして脅威を抱くほどのものでは無さそうだが 虫嫌いの私には許せない
網戸を開けることは滅多に無いのだが 網戸のメッシュが粗い
家を建てる時に 細かいものにすることが出来るのか尋ねたが それは選択できないとのことだった
小さな虫なら この網の目を通り抜けるだろう
ドアだって開けるし 絶対にどんな虫一匹でも家の中に入れないぞと言いたいけれど それは無理というもの
殺虫剤の類はできるだけ使用したくは無いので 買ったことが無い
せめて正体を知りたくて しばらく電気をつけて辺りを見回したのだが 発見出来ず
仕方なく 恐怖におののきながら寝ることにした
そして ふと昔を思い出した
50年以上も前 -そんな昔を思い出せる年齢になったのも我ながらびっくりなのだが- 本当にハエが多かった
今は 見かける事も皆無に近く 最後に見たのがいつだったのかも思い出せないほどだが 昔は普通に家の中に居た
そんなわけで 蝿帳というものがどの家にもあった
そして 我が家にあったもうひとつのもの それがガラスでできたハエ捕り棒だった
正式名称は知らない
それはトイレに置いてあって 時々使われた
ハエ捕り紙やハエ叩きというものもあったことは知っているが 我が家では使わなかった
そのハエ捕り棒は ガラスロートの管の部分をうんと長くして その先はフラスコのように丸くしてあるものだ
フラスコの首をうんと長くして 先をらっぱのように広げたと想像してもいい
長い管のところを持って 先の円錐形になった部分を天井のハエに被せる
そうすると ハエはそこから逃げようとし なぜだか自分から管の中を進んで行き もう出られなくなってしまう
そして 水を入れてある丸い底の部分に 自分から落ちてしまうという仕掛けだった
何故 逃げられないのだろうか
あの頃も不思議だなあとは思っていた
朝 昨夜の事を思い出して 検索してみた
現在も それはプラスチック製となって残っているらしい
ハエ捕り瓶なるものは 花を活けたりするのにレトロな雰囲気が良いと 人気の商品になっているとか
そして ハエは水平にしか飛べないため あの細い管の中を上下に飛ぶことができないのだと知った
前に飛んではぶつかり それを繰り返すうちにどんどん下に落ちて行くということらしい
謎は解明されてすっきりしたが 昨夜の虫は見えない
どこに行ったのか 何だったのか 私は当分 時折きょろきょろと部屋を見回しては カーテンの陰や暗がりに目をやることになる
そんなわけで 話題を変える
昨夜 寝ようとした時に 何かが部屋の中を飛んでいるのを目の端でとらえた
な な なんだ!
大きさは蚊ぐらいで 飛び方からして脅威を抱くほどのものでは無さそうだが 虫嫌いの私には許せない
網戸を開けることは滅多に無いのだが 網戸のメッシュが粗い
家を建てる時に 細かいものにすることが出来るのか尋ねたが それは選択できないとのことだった
小さな虫なら この網の目を通り抜けるだろう
ドアだって開けるし 絶対にどんな虫一匹でも家の中に入れないぞと言いたいけれど それは無理というもの
殺虫剤の類はできるだけ使用したくは無いので 買ったことが無い
せめて正体を知りたくて しばらく電気をつけて辺りを見回したのだが 発見出来ず
仕方なく 恐怖におののきながら寝ることにした
そして ふと昔を思い出した
50年以上も前 -そんな昔を思い出せる年齢になったのも我ながらびっくりなのだが- 本当にハエが多かった
今は 見かける事も皆無に近く 最後に見たのがいつだったのかも思い出せないほどだが 昔は普通に家の中に居た
そんなわけで 蝿帳というものがどの家にもあった
そして 我が家にあったもうひとつのもの それがガラスでできたハエ捕り棒だった
正式名称は知らない
それはトイレに置いてあって 時々使われた
ハエ捕り紙やハエ叩きというものもあったことは知っているが 我が家では使わなかった
そのハエ捕り棒は ガラスロートの管の部分をうんと長くして その先はフラスコのように丸くしてあるものだ
フラスコの首をうんと長くして 先をらっぱのように広げたと想像してもいい
長い管のところを持って 先の円錐形になった部分を天井のハエに被せる
そうすると ハエはそこから逃げようとし なぜだか自分から管の中を進んで行き もう出られなくなってしまう
そして 水を入れてある丸い底の部分に 自分から落ちてしまうという仕掛けだった
何故 逃げられないのだろうか
あの頃も不思議だなあとは思っていた
朝 昨夜の事を思い出して 検索してみた
現在も それはプラスチック製となって残っているらしい
ハエ捕り瓶なるものは 花を活けたりするのにレトロな雰囲気が良いと 人気の商品になっているとか
そして ハエは水平にしか飛べないため あの細い管の中を上下に飛ぶことができないのだと知った
前に飛んではぶつかり それを繰り返すうちにどんどん下に落ちて行くということらしい
謎は解明されてすっきりしたが 昨夜の虫は見えない
どこに行ったのか 何だったのか 私は当分 時折きょろきょろと部屋を見回しては カーテンの陰や暗がりに目をやることになる