一日のひととおりのことが終わると 私なりの自由時間の始まりになる
一日中自由時間だと言われればその通りなのだが 無職の暇人であっても 日々決まった仕事というものはあるのだ
今日はさっそく『曲亭の家』を読み始めたところ 作家の腕もあるのだろうが ううーーん 面白い
曲亭馬琴といえば『南総里見八犬伝』
知っていることは玉を持った八犬士の話であることだけ
こうした奇想天外のファンタジーのような話には昔から乗れなくて そのせいか何をする話なのかは全く知らない
だいたいが江戸時代の読本なんか 日本史の勉強でこそ作者も作品名も覚えたけれど 式亭三馬や十返舎一九の滑稽本だって読んだことなどないし
そんなわけで 曲亭馬琴がどんな人なのかなんて考えたこともなかった
小説は 馬琴の息子の嫁になった女性を主人公として話が進んでいく
この嫁が 後年視力の衰えた馬琴の口述筆記をし 自ら日記も残した土岐村(瀧澤)路(みち)
その日記も出版されているようだ
半分ほど読み進んだが 早く先を読みたいような 読み終わるのが寂しいような
またひとつ 知らない世界をお散歩