昨日借りてきた金田一秀穂の『あなたの日本語だいじょうぶ?』を読み終えた
最後のほうに「やはり」についての文章があって 思わず「やはり」と!
「やっぱり」先生も思っていましたか
「自分一人の意見ではなく、世間一般の考えであり、それに依拠しているから正しいのです、私も同じように思っています、と表明したくて言っている、と思える。無理やり同意を誘っている。あるいは自信がない。責任から逃げようとしている。」
そこまで言ってしまうと少し辛辣にも聞こえるけれど 何がどうして「やはり」なのかわからないような「やはり」の濫用は 空気を読むことを求められる時代ゆえなのかもしれない
ある現象や物事の呼称次第では 本質をオブラートで包んで見えなくしたり 意図的に違う方向へ導くことも 重大性を薄めることもできる
どんなに繕っても言葉には自分のすべてが表れ また言葉は時代そのものを反映していると思うと もう少し考えつつ言葉を選ばなくてはとちょっと緊張もしてきた