昨日、しんせきから茗荷(ミョウガ)をどっさりといただきました。
ひろい庭のあちこちに自生している、のだとか。
わが家の畑に植えたミョウガもひょっととしたら、
ふっくらとしたつぼみをつけているかもしれないけど、
この暑さで見に行っていない。
洗ってざるにあげておいたら、数時間でクリーム色の花芽が伸びてきたので、
半分は定番の甘酢漬けにして、大瓶につめました。
残りの半分の半分は、生のまま千切りにしてお昼の冷やし中華の薬味にどっさりと乗せて、
そのまた残りは、夜にテンプラと、酢味噌和えにしました。
ミョウガは苦手だったのだけど、けっこうおいしいと思って
食べられるようになりました。
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母は「脱水症」もおさまったので、予定通り、一週間で退院。
東京から来ている兄といっしょに、タクシーでホームに戻ったはずです。
まずは退院できてよかったのですが、この暑さで水分を十分に取れないと、
また脱水になって弱ってしまう心配はなくなっていません。
わたしは、といえば、あまりに暑いので、雨も適当に降って、
水遣りからも解放されたので、庭仕事は控えて、
家にいるときは本を読んでいます。
昨日から今日にかけて読んだのは、柳美里さんのノンフィクション、
『ファミリー・シークレット』
在日韓国人の柳美里さんのことはなぜか気にかかっていて、
著書はほとんど読んでいて、この本も発行されてすぐに読んだので、
今回が、二度目。
すぐに紹介しようと思っていたのだけど、ちゅうちょしていました。
深く、かなしく、そして、重い本です。
つらい子ども時代をすごしたあなたに、すべてのおとなに、
彼女が好きなひとにも、嫌いなひとにも、読んで欲しい本。
柳美里の今日のできごと 小説家、劇作家の柳美里のブログ
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ひろい庭のあちこちに自生している、のだとか。
わが家の畑に植えたミョウガもひょっととしたら、
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洗ってざるにあげておいたら、数時間でクリーム色の花芽が伸びてきたので、
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母は「脱水症」もおさまったので、予定通り、一週間で退院。
東京から来ている兄といっしょに、タクシーでホームに戻ったはずです。
まずは退院できてよかったのですが、この暑さで水分を十分に取れないと、
また脱水になって弱ってしまう心配はなくなっていません。
わたしは、といえば、あまりに暑いので、雨も適当に降って、
水遣りからも解放されたので、庭仕事は控えて、
家にいるときは本を読んでいます。
昨日から今日にかけて読んだのは、柳美里さんのノンフィクション、
『ファミリー・シークレット』
在日韓国人の柳美里さんのことはなぜか気にかかっていて、
著書はほとんど読んでいて、この本も発行されてすぐに読んだので、
今回が、二度目。
すぐに紹介しようと思っていたのだけど、ちゅうちょしていました。
深く、かなしく、そして、重い本です。
つらい子ども時代をすごしたあなたに、すべてのおとなに、
彼女が好きなひとにも、嫌いなひとにも、読んで欲しい本。
ファミリー・シークレット [単行本] 柳 美里 (著) 講談社 (2010/5/7) 内容説明 柳美里が小説に閉じ込めてきた「過去」と向き合った感動ノンフィクション 「柳美里に虐待疑惑」――臨床心理士・長谷川博一氏とのカウンセリングを受けながら、みずからの過去の闇を照らす作業に入る。 (柳美里のカウンセリングを行う長谷川博一氏は秋田連続児童殺害事件で畠山鈴香の心理鑑定を行うなど、心理療法、犯罪心理<心理学的鑑定>を専門とする臨床心理士。) <推薦コメント> 肩書きも、洋服も、そして顔の皮膚さえ剥き去って、 血を流し痛みにのたうちまわりながら、家族に、自分に正面から 向き合う―。ここまでしなければ“治癒”に至らないのだとしたら、 精神科医として私がやって来たことはウソなのか。 精神科医をやめたい、とはじめて思った。 香山リカ(精神科医) 柳美里は「親と子」の関係を、もっとも濃密な愛情ともっとも激しい憎しみが 混ざり合う戦場として描いた。一度読み始めれば、読者は目をそらすことが できない。そして、最後に、これが絶望を希望に変える戦いの記録であるこ とに気づくのだ。 高橋源一郎(作家) 闇は、すべての家族にある。 この本は、その闇を消し去るための光ではなくて、その闇を見るための光だ。 そしてもしそうであるなら、光が光として在るための闇、という言い方も、 できるのかもしれない。 江國香織(作家) 生きていることの意味を知れば、どう生きてゆくかを見つけるのは容易い。 柳 美里 悲しいくらいに繊細で美しい人。 土屋アンナ(モデル・女優) ――「二つの約束をしていただきたい。 一つは、自分の命を消さないということ。 もう一つは、ほかのひとの命を消さないということ。 約束できますか?」 2008年、柳美里宅に児童相談所の福祉司たちが訪れた。ベストセラー『命』でもその誕生を描かれた柳美里の長男は、いま10歳になる。児童虐待を疑われた柳美里。そして、彼女も実の親から虐待を受けていた。 果たして、これは「再演」なのか。虐待の連鎖を止めることはできないのか。 そして、最後に、彼女の闇を作り上げてきた一人の人物―父と26年ぶりの対決で、すべてが明かされる。 内容(「BOOK」データベースより) 「子どもなんて、いなければよかった」作家・柳美里が、小説に閉じ込めてきた「過去」と初めて向き合った、家族「再生」への感動ノンフィクション。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 柳 美里 1968年生まれ。高校中退後、劇団「東京キッドブラザース」に入団。93年、『魚の祭』で、岸田國士戯曲賞を最年少で受賞。97年、「家族シネマ」で、芥川賞を受賞。99年、『ゴールドラッシュ』で、木山捷平文学賞を受賞。01年、『命』で、第7回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞作品賞を受賞、これに続く『魂』ほか、『命』四部作は累計百万部を超えるベストセラーとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 「ぴあ」2010/06/03 柳が両親から受けた虐待の実体験をもとに、自身の心の傷と向き合う過程を克明につづったノンフィクション。 |
柳美里の今日のできごと 小説家、劇作家の柳美里のブログ
ファミリー・シークレット [著]柳美里 [掲載]2010年7月18日 朝日新聞 2008年2月、著者は息子への激しいせっかんをブログにアップした。ブログは炎上、「児童虐待騒動」へと発展する中で、封印してきた自らの「過去」に「わたしは、見つかってしまった」と認識する。過去とは、親から受けた仕打ちの歴史にほかならない。その負の連鎖を断ち切るべく、児童虐待を専門とする臨床心理士を訪ねる。心理士との会話の詳細からは著者の、両親に対する認識のゆがみがほぐされてゆくように見える。終盤、心理士を交え、音信不通だった父との対話を試みる――。「書くことが、こんなに辛(つら)いとは」。あとがきの言葉にすべてが集約されている。 ファミリー・シークレット 著者:柳 美里 出版社:講談社 価格:¥ 1,680 |
『ファミリー・シークレット』 柳美里:講談社 発行:2010年4月 評・井上荒野(作家) 自らの虐待と向き合う つらい本である。二つのことがつらい。ひとつ目は、著者が、そうしたくないのに自分の息子を虐待してしまうこと。二つ目は、そうしてしまう心の闇を、「書く」ということで白日に晒(さら)そうとしていること。書くという行為が持つ力は、多くの人が経験していることだと思う。文字になり可視化された言葉は、その瞬間に自分の意思を持ちはじめる。書き手が忘れたかったこと、知らないふりをしていたかったことを、容赦なく浮かびあがらせる。 著者は、十歳になる息子が嘘(うそ)を吐(つ)くことが許せない。ひどい言葉で罵(ののし)り、手をあげてしまう。だが少年が嘘を吐くのには理由がある。著者自身のありようがかかわっているということに、著者は気づいている。そうして、そんな自分は、子供時代のトラウマにとらわれていることにも。乾いて硬く固まった泥のかたまりをすこしずつ崩すように書きはじめる。 本書には、著者の日常や過去の回想を記した部分とともに、著者が臨床心理士の長谷川博一氏のカウンセリングを受けたときの実況が収録されている。実況といっても、それは著者が(おそらく自らテープを聞いて)彼女自身の言葉で書き起こしたもの。その作業を続けていたときのつらさを私は想像し、それを試みようと決心した勇気、やり遂げた強さに感服する。カウンセリングには著者の父親も呼ばれるが、同じ出来事を回想しても、二人の記憶は食い違う。記憶は嘘を吐く。そうしなければ生きていけなかった心の歪(ゆが)みをも、著者は記録する。 「書くことによって生きることを折り取られていくような気がして」と後書きにはある。記憶が嘘を吐く以上、書かれたこともまた、嘘を吐くのかもしれない。だが確かなのは、書くという行為に対する著者の態度は誠実であるということだ。著者は書くことと全身全霊で渡り合った。つらい本だが、そのつらさは私たちを力づけ、生きるということについて深く考えさせる。 ◇ゆう・みり=1968年生まれ。『家族シネマ』で芥川賞、『ゴールドラッシュ』で木山捷平文学賞。 講談社 1600円 (2010年6月7日 読売新聞) |
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