みどりの一期一会

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抗炎症薬「デキサメタゾン」 “新型コロナ死亡率低下” 英大学/新型コロナウイルス治療に「画期的発見」 ステロイド剤が重症患者に効果

2020-06-17 21:54:10 | ほん/新聞/ニュース
寺町畑から野菜が届きました。
茄子、ピーマン、レタス、ビーツ、秋ジャガ。

先週もらった新玉ねぎ、人参、ズッキーニもあるので、
鮭の中骨缶も使って、具たくさんの野菜炒めを作りましょう。

仕上げにエビも入れたら、豪華になりました。

片栗粉でとろみをつけて、海鮮八宝菜かな。

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ところで、
新型コロナウイルスに効くステロイド剤が見つかったそうです。
とくに、重症患者のサイトカインストームを抑える、
ということで、ほんとに効果があるなら、朗報ですね。

 抗炎症薬「デキサメタゾン」 “新型コロナ死亡率低下” 英大学  
2020年6月17日 NHKニュース

イギリス、オックスフォード大学の研究チームは、炎症を抑える作用のある既存の薬を新型コロナウイルスの複数の患者に投与した結果、一定の割合で死亡率が下がったとする研究結果を発表しました。
オックスフォード大学の研究チームは16日、患者6000人余りを対象に行った臨床試験の結果を発表しました。
それによりますと、無作為に選んだ4321人に通常の治療を行った一方、2104人に炎症を抑える作用のあるステロイドの1つ、「デキサメタゾン」という薬を投与した結果、この薬を投与した症状の重い患者で死亡率が下がったということです。
具体的には、気管挿管や気管切開を伴う人工呼吸器をつけた患者でおよそ35%、マスクをつけて酸素を供給した患者でおよそ20%、それぞれ薬を投与しなかった患者に比べて死亡率が下がったということです。
一方、酸素供給を行わなかった患者では、効果は確認されなかったということです。
研究チームのピーター・ホービー教授は会見で「この薬は普通の病院や薬局で手に入り、非常に安い点が重要だ。世界ですぐに使うことができる」と述べました。この結果を受けて、イギリス政府は「デキサメタゾン」を新型コロナウイルスの治療薬として、緊急で承認しました。
また、WHO=世界保健機関のテドロス事務局長は、重症患者の死亡率を下げる効果を示した最初の研究だとして、評価するコメントを出しました。
研究チームは近く、研究結果を論文として発表するとしています。

専門家「非常に重要な成果」
「デキサメタゾン」について、感染症の治療に詳しい愛知医科大学の森島恒雄客員教授は「患者が重症化する際にはウイルスが肺の中で大量に増えるほかに、免疫の仕組みが暴走する『サイトカインストーム』によって、肺の障害や多臓器不全などが進むと考えられている。デキサメタゾンは血液中に投与して免疫の働きを抑えるステロイド剤で、免疫の暴走が抑えられた可能性があり、非常に重要な成果だと思う」と評価しています。

一方で、この薬の注意点として「免疫を抑えるとウイルスが増殖してしまうおそれがある。この薬にはウイルスを抑える効果はないので、ウイルスを抑える薬との併用が必要になってくる」と指摘しています。
さらに、国内での使用については「国内でも免疫の暴走を抑える治療を優先すべきと考えられる重症の患者には、医師の判断でデキサメタゾンを含めたステロイド剤の投与が行われている。今回のように臨床試験の結果が出てくれば、現場の医師がこの薬を使いやすくなると考える」と話しています。


  新型コロナウイルス治療に「画期的発見」 ステロイド剤が重症患者に効果
2020.6.17BBCニュースジャパン
シル・ロバーツ、BBCニュースオンライン健康担当編集長

安価で手に入りやすいステロイド系抗炎症剤「デキサメタゾン」が、新型コロナウイルスで重症になる人の命を救うかもしれない。
英オックスフォード大学の研究チームによると、低用量のデキサメタゾンは新型ウイルスとの戦いで画期的な突破口になる。
新型コロナウイルスに対し、様々な既存の治療法の効果を試す世界的規模の臨床試験の一貫として、デキサメタゾンが試された。
その結果、人工呼吸器を必要とする重症患者の致死率が3割下がり、酸素供給を必要とする患者の場合は2割下がった。
新型ウイルスのパンデミック(世界的流行)の初期からイギリスでデキサメタゾンを治療に使用していた場合、最大5000人の命が救えたはずだと研究者たちは言う。
さらに、新型コロナウイルスによる感染症「COVID-19」の患者が多く出ている貧しい国にとっても、安価なデキサメタゾンを使う治療は大いに役立つと期待される。

重症者の致死率が大幅に下がる
イギリス政府は20万人分の投与量を備蓄しており、国民医療制度の国民保健サービス(NHS)で患者への使用を開始する方針を示した。
ボリス・ジョンソン英首相は「イギリス科学界の素晴らしい成果」を歓迎し、「たとえ感染の第2波が来ても備蓄が足りるよう、数を確保するための措置をとった」と述べた。
イングランド首席医務官クリス・ウィッティー教授は、「COVID-19にとってこれまでで一番重要な臨床試験結果だ。手に入りやすく安全でなじみのある薬によって、酸素供給や人工呼吸器が必要な人の致死率が大幅に下がった。(中略)この発見が世界中で人命を救う」と評価した。

デキサメタゾンはこうした重症患者の治療に効果があるもよう。
新型ウイルスに感染した患者の体内では、ウイルスと戦う免疫系が暴走することがある。その免疫系の過剰反応による体の損傷を、デキサメタゾンが緩和するものとみられる。
「サイトカイン・ストーム」と呼ばれる免疫系の過剰反応が、患者の命を奪うこともある。
デキサメタゾンはすでに抗炎症剤として、ぜんそくや皮膚炎など様々な症状の治療に使われている。

初めて致死率を下げる薬
オックスフォード大学が主導する臨床試験は、約2000人の入院患者にデキサメタゾンを投与。それ以外の4000人以上の患者と容体を比較した。
人工呼吸器を使用する患者については、死亡リスクが40%から28%に下がった。
酸素供給する患者は、死亡リスクが25%から20%に下がった。
研究チームのピーター・ホービー教授は、「今のところ、致死率を実際に下げる結果が出たのは、この薬だけだ。しかも、致死率をかなり下げる。画期的な突破口だ」と話した。
研究を主導するマーティン・ランドレイ教授によると、人工呼吸器を使う患者の8人に1人、ならびに酸素供給治療を受ける患者の20-25人に1人が、デキサメタゾンで救えることが分かったという。
「これはきわめて明確なメリットだ」と教授は言う。
「最大10日間、デキサメタゾンを投与するという治療法で、費用は患者1人あたり1日約5ポンド(約670円)。つまり、35ポンド(約4700円)で人ひとりの命が救える」
「しかもこれは、世界中で手に入る薬だ」
状況が許す限り、新型コロナウイルスで入院中の患者にはただちに投与を開始すべきだと、ランドレイ教授は促した。
ただし、自宅で自己治療するために薬局に買いに行くべきではないと言う。
デキサメタゾンは、呼吸補助を必要としない軽症の患者には効果がないもよう。
3月に始動した新型コロナウイルス治療薬の無作為化臨床試験「リカバリー・トライアル」は、抗マラリア薬「ヒドロキシクロロキン」も調べたものの、心臓疾患や致死率の悪化につながるという懸念から、ヒドロキシクロロキンについては試験を中止した。
一方で、感染者の回復にかかる時間を短縮するとみられるレムデシビルは、すでにNHSの保険対象になり治療現場で使われている。

<解説> ファーガス・ウォルシュBBC健康担当編集委員
COVID-19の死者を減らすと初めて立証された薬は、高価な新しい薬ではなく、古くからずっと使われてきた、きわめて安いステロイド剤だった。
世界中の患者が直ちにその恩恵を受けることになるので、これは歓迎すべき発見だ。
この臨床試験の最新成果がこれほど急いで発表されたのは、そのためだ。とてつもない影響を世界中にもたらすので。
デキサメタゾンは1960年代初めから、関節リウマチやぜんそくなど、幅広い症状の治療に使われてきた。
これまでは、人工呼吸器を必要とするCOVID-19患者の半数が亡くなってきた。その致死率を3割減らすというのは、絶大な効果だ。
集中治療室では点滴で投与する。もう少し軽症な患者には、錠剤で与える。
これまでのところ、COVID-19患者に効果があると証明された薬は、エボラ治療薬のレムデシビルだけだった。
レムデシビルは症状の回復期間を15日から11日に短縮する。しかし、致死率を下げると言えるだけの証拠は出ていなかった。
デキサメタゾンと異なり、レムデシビルは数の少ない新薬で、薬価もまだ公表されていない。
(英語記事 Coronavirus: Dexamethasone proves first life-saving drug) 


 トイレで飛び散る汚物の水滴、新型コロナウイルス含む可能性も(2020.06.17  BBC)

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