みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

ナンジャモンジャが咲いた!~ホウノキ・カシワ・「ぽろたん」栗・キングサリ・ベリー類を植えました。

2011-05-21 18:57:28 | 花/美しいもの
来週の「議員と市民の勉強会」参加者から届いた課題のレジメを見ながら、
その合い間に、日本蜜蜂のおうちの近くに、木を植えることにしました。
それも大木になるホウノキとカシワ。
この木が大きくなった木を見るのは、次の世代のひとたちかな。
  
待ち箱の横には、キングサリ。
マメ科なので、花は蜜がたくさん出るはずです。

日本蜜蜂のおうちの前では、
5年ほど前に植えた、ナンジャモンジャが今年も咲きました。
   
だいぶん大きくなって、花も年々増えています。
緑から   白へ 

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ミツバチの近くの荒地を開墾して、クリ新品種「ぽろたん」を植えました。
    

あと植えたのは、
ラズベリー(赤と黄、マイラビット)  ボイセンベリー  ブルーベリー
        
畑には、ペピーノ品種いろいろ。
     

庭には、キングサリ「ボッシー」。
 

        
バイカウツギ「オーレウス」 と ヒペリカム「サンバースト」
       
セイヨウニンジンボク「ブルースパイアー」を植えて、
   
   さらに、「リョウブ ピンクスパイアー」も。

あまり見かけない、珍しい木ばかりを探して植えました。
どんな花を咲かせてくれるのか、とっても楽しみです。

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稲の苗&畑の野菜たち/新玉葱、ジャガイモ、トマト、エンドウetc

2011-05-20 19:59:15 | 有機農業/野菜&ハーブ
朝起きたら、ともちやんが「いちばん西のミツバチがたくさん外に出ている」
と言うので、見に行くと、大き目の黒い蜂が箱の外に固まったり
まわりをブンブン飛びまわったりしています。
オスバチなのでしょうかよく分かりません。


デジカメを取りに行って戻ると、固まりはなくなっていて
もうずいぶん少なくなって、落ち着いてきているようです。

上のほうに数匹のこっているのがオスバチなのかな??
水のみ箱にくっついているのと同じ。

少し見ていたら、いつもより少したくさん外に出ているのですが、
働き蜂たちが同じように蜜を集めに飛び立っていったので、観察終了。 

今年は日本蜜蜂がやってきたので、
ときどき見に行けるように、近くを開墾して、野菜の苗を植えました。

とりあえず、食用ほうずきとオクラ。
 
  


モミまきした稲の苗も発芽して、少し大きくなりました。
   

  

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はたけの野菜たち。

のぴのびと育っているジャガイモ。
   

  

葉が倒れて収穫時期を迎えた新玉葱。
   

植えて半月ほどのトマト。
 

  

花が咲きはじめたエンドウ。
 
もうすぐ収穫です。

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『不惑のフェミニズム』上野千鶴子著/「個族」社会を生き抜くネットワーク つながるための技法と作法

2011-05-19 21:51:00 | ジェンダー/上野千鶴子
昨日は、「女ぎらいの会」の5月例会。
わたしが担当なので、朝から本を読もうと思ったら、
玄関のチャイムが鳴って、宅急便が届きました。

届いたのは、上野千鶴子さんの最新刊『不惑のフェミニズム』。
岩波現代文庫という文庫本ですが、ずっしり重くなんと426ページ。
この本には、わたしも事務局として福井県の図書排除事件と
堺市立図書館からのBL図書排除事件のことも収録されていて、
「堺市立図書館、BL本排除騒動の顛末』というインタビューには、
わたしも登場してるので、本を送ってくださったというわけ。


すぐに読みたかったのですが、時間がなかったので、
まえがきと「バックラッシュに抗して」とあとがき(自著解題)だけ読みました。
自著解題まで読んできて、思わず、胸がいっぱいになって泣きました。
この本、たくさん売れると思う。
そして、この本を読んだおんなたちが、わたしもあとに続こう、ときっと思うだろう。

『不惑のフェミニズム』(岩波現代文庫) 
上野千鶴子著

文庫: 350ページ
出版社: 岩波書店 (2011/5/18)

内容紹介
売られた喧嘩は買い、連帯は国境や世代を超えて呼びかける――。社会学者・上野千鶴子の発言はさまざまな波紋を呼んできたが、背景にあるのは、自身の率直な思いと、女が女であるがままの解放をめざすフェミニズム思想。1970年代以降、40年の時を刻んだフェミニズムの歩みと共にあった迫力の発言を大集成!(岩波現代文庫オリジナル版)



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本の最後のほうに登場し、わたしも会員なっているWAN
ウィメンズ アクションネットワークは3年目を迎えます。

 ウィメンズ アクションネットワークWAN

4月から上野さんが理事長になって総会が開かれる
5月22日のシンポの基調講演も上野さん。
 
わたしも参加する予定をしていますが、
チラシが届いているので紹介します。

「個族」社会を生き抜くネットワーク つながるための技法と作法

 WAN設立3年目記念  シンポジウムのお知らせ

設立から3年目に入ったWAN。ネット上での情報発信はもちろん、お互いに顔を合わせて話す機会も大切にしていきたいと考えています。

来る5月22日には、「「個族」社会を生き抜くネットワーク つながるための技法と作法」と題し、以下のようなシンポジウムを開催いたします。財団法人京都市女性協会(ウィングス京都)との共催イベントです。

どうぞ皆さま、ぜひ初夏の京都にお出かけください。

女性をつなぐ総合情報サイトWAN が贈る!

≪シンポジウム≫
「家族の崩壊」が騒がれてから20年、今では世代を超えて「おひとりさま」が激増しています。今年は「孤族」なる言葉も登場しました。
でも、わたしたちが提案したいのは、むしろ「個族」。自立した「個」を生きつつ他者とつながることを選ぶ自由も、支えあう方法もある社会です。
「家族」でなくとも「個族」を生きられる、それを支える社会的な仕組みとは?
若い世代から熟年、高齢期まで、女も男もともに「個族」社会を生きるためのネットワークを、どのように構築し活用していくか、その可能性を探ります。

日 時 2011年5月22日(日) 13:30~16:30 開場13:00
場 所 京都市男女共同参画センター「ウィングス京都」 イベントホール
     (京都市中京区東洞院六角下る御射山町262)
参加費  一般1000円  NPO法人WAN会員 無料

講演 「個族」社会を生き抜くネットワーク――つながるための技法と作法
上野千鶴子(社会学者/WAN理事)

パネルディスカッション
コーディネーター 上野千鶴子
パネラー
冨安兆子(高齢社会をよくする北九州女性の会代表/北九州市障害福祉ボランティア協会理事)
渋谷典子(名古屋市男女平等参画推進センタ―「つながれっとNAGOYA」センター長
NPO法人参画プラネット代表理事/WAN理事)
久保田裕之(大阪大学助教)著書『他人と暮らす若者たち』
若い男女のシェアハウジングから考える、家族ではない「個族」を実践中。

主催  NPO法人 ウィメンズ アクションネットワーク (WAN)
共催  財団法人京都市女性協会

・お問合わせ ・お申し込み
NPO法人WAN事務所
e-mail: info@wan.or.jp
電話:075‐708-2091
http://wan.or.jp   


追伸:【WAN上野ゼミ 第一回ガイダンス予告編】がアップされています。
WAN上野千鶴子web研究室
わたしも先日の収録の場にギャラリートとして参加していました。
「WAN上野ゼミ、こわくないからねー」といえば言うほどこわがられたりして(笑)。
でも、ほんとにこわくないですよー。

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★2011「議員と市民の勉強会」へのお誘い/第一回5月27日(金)~28日(土)から年4回開催

2011-05-18 21:05:54 | 「市民派議員塾」「M&T企画 選挙講座」
5月27日(金)~28日(土)から年4回開催する、
「議員と市民の勉強会」の内容とスケジュールが決まったのでお知らせします。
「む・しネット」主催ですが、講師のわたしが参加者の窓口をしていますので、
参加してみたい方はお問合せください。

(以下転送・転載可)
「議員と市民の勉強会」へのお誘い

私たち「女性を議会に無党派・市民派ネットワーク(む・しネット)」は、市民自治の
実現を目指して、 無党派・市民派議員を増やす活動をしている市民グループです。
2000年の発足以来、「議員と市民の勉強会」や「選挙講座」を開催してきました。
昨年度は、5回連続の選挙講座と2回の直前講座を開催し、参加者全員が当選しました。
「議員と市民の勉強会」は、市民派議員として議会で働くために必要なノウハウを
身につけることができる実践的な連続講座です。
議員に初当選し、初めての議会を目前にして、
「議会でどのように発言したらいい の?」「政策実現するにはどうすればいいの?」
そんな新人女性議員のみなさんの疑問を講師と参加者がいっしょに解決する参加型の勉強会です。
この勉強会に参加すれば、同僚議員からも職員からも一目置かれる存在になること
間違いありません。
以下に基本情報をお伝えしますので、勉強したい意欲のある方はぜひ、ご参加ください。

【開催日および会場】
第1回  5月27日(金)~28日(土) :ウィルあいち(名古屋市)
第2回  8月 6日(土)~ 7日(日) :ウィルあいち(名古屋市)
第3回  11月5日(土)~ 6日(日) :会場未定(岐阜市内を予定)
第4回  1月28日(土)~29日(日) :会場未定(岐阜市内を予定)

【日程の基本】
1日目 (12:30集合)13:00~20:00
2日目 9:00~12:00
(2日目の午後に【オプション講座】あり)

【講師】
●寺町みどり
 「む・しネット」事務局
 著書に『市民派議員になるための本』『市民派政治を実現するための本』
●寺町知正
 前・山県市議会議員

【対象】
・「無党派・市民派」の議員および市民(政党および政党系会派所属を除く)
・事前に「誓約書」の提出が必要です。
★初参加の方は、講師の寺町みどりさんまでお電話でお問い合わせください。
 (0581-22-4989)

【参加費】 4連続講座の全日程参加が基本。参加費は一括で事前振込みのこと
(1)一般 8万円(2万円×4回)
(2)「む・しネット」会員 議員 6万円 市民 4万円

【主催】
「女性を議会に 無党派・市民派ネットワーク」(む・しネット)
(連絡先)担当スタッフ
島村紀代美 0561-72-4880
小川まみ  0594-316641
★「む・しネット」会員の方はこちらへお申し込みください。

【2011年度「議員と市民の勉強会」の内容】
第一回:5月27日(金)~28日(土) 会場:ウイルあいち(愛知県女性総合センター)
「市民派議員として議会ではたらく~有権者との約束を果たす」

1)議会の基本を知る~議会のしくみ・ルールと流れ
・議会とはなにか-基本的な議会のルールと流れ/議員とは何か~議員というお仕事
/議会における議案とは何か/本会議と委員会/議案審議とは何か-審議(本会議)、
審査(委員会)の手法
2)自治体とは何かへ予算のしくみと流れ
・自治体とは何か~自治体の構成/自治体財務・予算のしくみと流れ/自治体財政の
流れの理解と、議員活動を活かす時機
・条例とは何か-条例案審議は市民への影響を考えて慎重に
・6月議会にむけて/専決処分、公社等の報告、人事案件、条例(改正)案、契約、補正予算
などの読み方、取り組みの基本などを理解する。
3)基礎自治体の基本政策
・自治体における「政策」とはなにか/予算と政策との関係/基礎自治体の基本政策
(全体とテーマ別)
4)議員としての「発言・質疑・一般質問」を磨く
・議会における発言とはなにかめ発言の基本とルール
・「質疑と一般質問」/質疑とは何か?一般質問とは何か?その違い。
・「原則に基づく的確な発言が効果を生む~論理的説得力を身につける」
・質疑と一般質問の原則/質疑の組み立て方/答弁の引き出し方
・一般質問の組み立て方~問いを立て獲得目標を設定し一般質問を組み立てる
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第2回以降は、前の議会の反省を活かして、つぎの議会に反映できるように構成。
「決算」「予算」などの財政は、基本を知ると同時に、実践的かつ具体的なテーマを扱います。
「政策編」は、基礎自治体の基本的な政策について、各自治体での取り組みを比較
し、あるべき自治体の姿のビジョンを展望、さらに自分のまちにどう反映させていく
のかの手法を実践的に学びます。取り組みたいテーマを「一般質問」として組み立て、
政策実現を目指します。
 新議員の方には、議会のしくみと議員の仕事の基本を知っていただき、2期目以上
の方には、今までと違う視点と課題を持って、勉強会に臨んでいただけばと思いま
す。(寺町みどり)

◆第2回:8月6日(土)~7日(日) 会場:ウイルあいち(愛知県女性総合センター)
1)「決算審査を使いこなし予算へつなぐ~「決算は政策の事後評価」

◇総論「決算とはなにか」/決算審査の着眼点/決算審査の重要性~予算審議との相
違点と共通点
・決算審査は自治体によってばらつきがある。/決算審査は政策評価~決算全体の問
い直し/決算審査は「討論」で締めくくる
・ワークショップ-決算審査に向けて
2)議会で働くために必要な各種の基本   
 ・議会運営の原則 ・議会運営の問題点-議会の内と外の区別を明確にしよう
 ・各議会の慣例・申し合わせ・先例/申し合わせの見直し/改善する方法
・議会とはなにか-基本的な議会のルールと流れ
・議会改革に取り組む基本へ申し合わせなどをもちよる
3)政策編~基礎自治体の政策には、どのようなものがあるのか。
・各自治体で共通するもの/独自のもの
4)「9月議会の一般質問で望む答えを獲得しよう」
 ・6月議会の反省と課題/取り組んでみたいテーマ

◆第3回:11月5日(土)~ 6日(日):会場未定
「じょうずに使おう! 直接民主主義の制度
   ~政策実現に向けて、議会活動・議員活動のスキルアツプのために」

1)「議会改革をどうすすめるのか?~議会改革で政策実現を」」
  ・議会改革の問題点~多数派にどう対抗するか?
 ・改革の手法と基本~法律、規則、ルールを使いこなそう。
2)議員も市民も使える直接民主主義の制度、手法
 ・請願・陳情、直接請求など/住民監査請求、住民訴訟、異議申立・審査請求など
・基本は情報公開/情報公開制度を使い倒す
 ・市民に情報発信するために、議会報告をつくろう/ニュースなどの文書のつくりかた
 ・文書(書きことば)によるメッセージの出し方。
3)政策編/自治体の基本政策・住民の福祉に関する政策
4)一般質問で望む答えを獲得する~現状と対策/「現状・データ集め・立論」を実
践的にシュミレーションします。
論理的説得力を身につける~論理の組み立て・論理的説得力(立論・反論・同意・展
開・深化など)のコツ

◆第4回:2012年1月28日(土)~29日(日)12時:会場未定
1)自治体における「予算」とはなにか~市民派議員として「予算」に取り組む

・予算の基本:法律的な観点から/財政的な観点から/政策的な観点から
・予算案審議のじっさい―議員の力をフルに発揮しよう
・「予算書」を読む~決算を予算につなぐ
3)政策編:政策実現のために/議員として働くテクニック
4)予算案審議で「質疑」「一般質問」を使いたおす/「現状・データ集め・立論」
のスキルを使って

●オプション講座とは~二日目の午後に希望者のみ(有料)
 市民派議員として働くために、あなたが「議会で抱えている問題」の解決方法をア
ドバイスします。


以下、「む・しネット」の講座、講師のブログなど紹介します。
参考にしてください。
【地域のかたちを問う】寺町みどり/議会「数の論理」超えよう/多様な当事者に発言の場を(2011年02月25日)

「当選率8割」選挙の勝ち方 教えます/2.12「市民派議員になるための選挙直前講座」(2011年02月11日)

第一回「議員と市民の勉強会」議会で働くために必要な各種の基本を身につける、開催しました。(2009年08月09日)


「寺町みどりのブログ~市民派議員になるための本」

ブログ「みどりの一期一会」

「てらまち・ねっと」(寺町ともまさのブログ)


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ソヨゴの西にニセアカシア「カスケ・ルージュ」を植えました。
フジのように垂れ下がった、美しい紫紅色の花を咲かせます。
 
この花、美しいだけでなく蜜源植物なのです。


葉の美しさに一目ぼれ。
トウカエデ:メイプルレインボー(花散里)
 
植えてから調べたら、樹高は4~10メートルとか(笑)。

もう一本欲しかったギンバイカ。

ラベルは「銀香梅(祝いの木)」となっています。

さいしょの木は30センチくらいだったので
狭い庭に植えて切り詰めているので、こんどはのびのび大きくなれる場所に植えました。

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福島第1原発事故:2・3号機もメルトダウン!/「安全神話」の徹底検証を/1号機、冷却装置を手動停止

2011-05-17 21:44:01 | 地震・原発・災害
朝から,仕事をしながら、時々ニュースを見ていました。

ことここにいたって、テレビでも「福島第1原発事故:2・3号機もメルトダウン」
と報道するようになりました。

いちはやく、原発事故にたいして厳しい報道をしてきた中日新聞は、
「メルトダウン 事態の把握が甘すぎる」と厳しい社説を掲載。
他の新聞も検証記事をのせている。

罪もない生きものたちのいのちを奪い、多くの人の健康と生活と未来を奪った
この事故の責任、いったいだれがどうとるのだろう。

  【社説】メルトダウン 事態の把握が甘すぎる 
2011年5月17日 中日新聞

 福島第一原発1号機の核燃料は、やはり炉心溶融(メルトダウン)していた。大震災から二カ月後の発表で、東京電力の事態把握は甘かった。最悪の場合を想定した対応策も考えねばならない。
 「燃料の一部損傷」と、東電はこれまで説明してきた。だが、現実には燃料棒のすべてが溶け、圧力容器の底にたまった状態であることが判明した。しかも、地震による津波到達から、十五時間二十分後に完全にメルトダウンしていたという。
 解析に時間が必要としても、どうして大震災から二カ月もかかったのか。発表があまりに遅い。後から後から、より深刻な情報が出てくる。そもそも、地震当日には炉心の水位低下が確認され、翌日には燃料棒が「一時、冷却水から全部露出した」と説明していた。
 ならば、メルトダウンの可能性は十分、予測できたはずだ。それを「一部損傷」と、事故の程度を過小評価した姿勢は、猛省に値する。全炉心溶融について、細野豪志首相補佐官は「想定していなかった」「認識が甘かった」などと述べたが、重大事故の場合は、最悪のケースを想定しておくのが通常の対応ではなかろうか。
 甘い見通しに基づいて、事故収束の計画を立てれば、当然、狂いも生じてくる。「水棺」がそうだ。原子炉を冷やすために、圧力容器も、それを覆う格納容器も満水にする作業である。手順どおりに進んでいると誰もが思っていたが、事態は全く異なった。
 これまで一万トンもの水を注入したのに、高さ約十九メートルの圧力容器の水位は、底から最大で四メートルしかなかった。格納容器にも水は十分にたまっておらず、ほぼ半分の水が“行方不明”という。高濃度の放射性物質で汚染された水は、原子炉建屋の地下に漏れだしている可能性が高い。
 「水棺計画」は使えず、新たな対策を練るしかない。悩ましいのは、今後も水の注入を続けねばならないことだ。
 その結果、海に汚染水が流出しては、さらに重大な環境問題となる。封じ込めには全力を尽くしてほしい。
 2号機や3号機の原子炉の状態はどうなっているのか。再臨界や水蒸気爆発の恐れは本当にないのか。すべての原子炉の現状をもっと正確に公表すべきだ。
 原子炉安定化に向けた工程表は見直されるが、またも「想定外」の事態が発生すれば、「工程」など誰も信用しなくなる。 


メルトダウン「安全神話」の徹底検証を
2011年5月17日 琉球新報

原子力専門家の説明の綻(ほころ)びが、また一つ明らかになった。
 福島第1原発1号機の事故について、東京電力と経産省原子力安全・保安院の従来の説明は、原子炉は地震には耐えたが、想定外の大津波に襲われて電源を失い爆発事故に至ったというものだ。
 その根拠が揺らいでいる。東電関係者が「地震の揺れで圧力容器や配管に損傷があったかもしれない」と、津波の前に重要設備が被害を受けた可能性を認めたからだ。
 1号機については、冷却系の配管などが破損したり弁が開いたままになって原子炉冷却材が流出する「原子炉冷却材喪失事故」が起きたと推測する専門家もいる。福島第1原発の原子炉圧力容器の設計にも関わったサイエンスライターの田中三彦氏は耐震強度上起こり得ないとされてきた冷却材喪失事故が起これば「福島原発大事故は大津波という『想定外』自然現象によってもたらされた例外的事故とすることはできなくなり、問題が日本中の原発の耐震安全性の問題へ波及する」と指摘する。
 全国の原発で津波対策だけでなく、耐震指針の抜本的見直しも必要だ。耐震安全性を保証できない原発は直ちに停止すべきだ。
 原発の耐震性では、2007年の新潟県中越沖地震で柏崎刈羽原発が損傷した後、国内の原発を総点検し設計基準の地震動が引き上げられた。東電は福島第1原発を検証した結果、制御棒など原子炉の重要設備への影響は全て許容範囲内で耐震安全性が確保されていると報告。しかし、今回の事故で炉心に近い主要な容器、配管に損傷が見つかり、当時の耐震再検討の甘さが浮き彫りとなった。
 1号機ではメルトダウン(全炉心溶融)が判明。東電は15日、1号機で地震の約5時間後に燃料の損傷が始まり、16時間後に大部分の燃料が原子炉圧力容器の底に溶け落ちたとの暫定評価を発表した。震災2カ月後の発表は怠慢だ。東電は情報開示の閉鎖的体質が原子炉冷却作業の致命的遅れや事故拡大を招いたことを猛省すべきだ。
 政府は近く原発事故の特別調査委員会を設ける。委員には科学を過信せず原子力問題と真(しん)摯(し)に向き合える人を起用すべきだ。原子力の「安全神話」を礼賛してきた専門家は不適格だ。菅直人首相は「安全神話」を徹底検証できる人材の登用で指導力を示してほしい。



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2・3号機もメルトダウン 東電データで裏付け 
2011年5月17日 朝日新聞

 東京電力福島第一原子力発電所の2、3号機でも炉心溶融が起こり、原子炉圧力容器の底に燃料が崩れ落ちるメルトダウンが起きていたとみられることが、16日に東電が公表したデータで裏付けられた。3号機では溶けた核燃料がさらに下の格納容器内に落ちた恐れもある。専門家は事故直後から指摘しており、細野豪志首相補佐官も16日の会見で2、3号機でのメルトダウンの可能性を示唆した。
 東電が4月17日に示した工程表は、6~9カ月で原子炉を安定した状態で停止させるとした。1号機に続き2、3号機でもメルトダウンの可能性が出てきたことにより、工程表の大幅な見直しは必至だ。炉心を冷やすシステムづくりに時間がかかり、高濃度の放射能汚染水の処理も膨大になるからだ。
 今回公表された地震直後のデータは原発内の中央制御室にあり、電源復旧に時間がかかったことや、記録紙に放射性物質が付着しているため整理に時間がかかっていた。公表されたのは、記録紙に打ち出されたグラフや当直長がつける運転日誌などで、大型ファイル4冊分にあたる。
 データによると、圧力容器内の圧力が、2号機は3月15日午後6時43分に、3号機は3月16日午後11時50分に、それぞれ下がった。圧力容器の密閉性が損なわれ、圧力が抜けたとみられている。
 圧力容器の底には制御棒や計測機器を外から通すための数多くの貫通部がある。メルトダウンした核燃料が圧力容器の底にたまり、その熱の影響で機器が溶けるなどした結果とみられる。3号機内の汚染水からは、原子炉内の核燃料が損傷して出るテクネチウムなどの放射性物質も確認されていることから、溶けた燃料がさらに圧力容器から格納容器内に落ちた可能性もある。
 東電は会見で「プラント全体の事象を追いかけられておらず、評価できていない」と明確な判断を示さなかった。
 一方、細野氏は会見で炉心に水が入らなかった時間について「1号機は14時間9分、2号機は6時間29分、3号機は6時間43分と短くない」とし「炉心の完全な溶融(メルトダウン)の可能性をみておかないといけない」と話した。
 また原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長は16日の定例会後の会見で「3月下旬に2号機で高濃度汚染水が発見された時点で、メルトダウンしていたという認識があり、助言した。1号機と3号機も、事故の経緯を考えると同じことが起こっているとの認識を持っていた」と語った。
 東電によると、機器の記録から、運転中だった1~3号機は地震によっていずれも自動停止。配管の破断などの兆候はみられないとしている。非常用ディーゼル発電機も正常に起動していたという。東電はこれらの記録や地震計のデータをもとに、地震直後は機器が正常に作動し、津波到達までは大きな損傷はなかったとみている。(中村浩彦、佐々木英輔)


質問なるほドリ:核燃料のメルトダウンって?=回答・西川拓 

<NEWS NAVIGATOR>
 ◆核燃料のメルトダウンって?
 ◇「溶けて下に落ちる状態」 正式用語でなく定義あいまい

 なるほドリ 東京電力福島第1原発1号機で核燃料の大半が溶けていたって聞いたけど?
 記者 作業員が原子炉本体である圧力容器内の水位を測り直したら、燃料のある位置よりかなり低いことが分かりました。燃料が本来の状態なら冷やされないため温度が上がるはずです。しかし、実際の温度はあまり高くないことから、燃料の大部分は既に溶け落ちて、圧力容器の底で水につかって冷やされていると判断したのです。いわゆる「炉心溶融」です。

 Q よく聞く「メルトダウン」とは違うの?
 A 東電は「燃料が原形を保っていないというのが定義なら、メルトダウンに当たる」と認めました。実はメルトダウンは正式な用語ではありません。経済産業省原子力安全・保安院は「燃料が溶けて下に落ちる状態」と定義しています。工藤和彦・九州大特任教授(原子炉制御工学)は「溶けた燃料が圧力容器を突き破って漏れる状態を思い描く人もいる。あいまいな言葉で、専門家はあまり使わない」と言います。

 Q 1号機ではどのくらいの燃料が溶けたのかな。
 A 東電は4月末、炉内の放射線量などから「1号機の燃料損傷率は55%」と発表しましたが実際はよく分かりません。同様な炉心溶融事故として知られる米国のスリーマイル島原発事故(79年)では約10年後に炉内の状況が詳細に確認され、核燃料の約半分が溶融していたことが分かりました。第1原発では燃料が露出していた時間が長いので、もっと溶融が進んでいる可能性があります。

 Q 溶けた燃料はどうなるの?
 A 圧力容器の底で塊になっていると、水に接した表面は冷えますが、内部は熱がたまります。圧力容器は厚さ約15センチの鋼鉄製ですが、底には核分裂反応を止めるための制御棒が差し込まれていて、強度の弱い部分がたくさんあります。こうした部分が燃料の熱で損傷し、燃料が少しずつ漏れ出している可能性を指摘する専門家もいます。
 79年に公開された米映画「チャイナ・シンドローム」では、米国の原発で炉心溶融が起きたら高温の燃料が地球内部を突き抜けて中国に達するという冗談が語られます。今回は圧力容器の底の温度が100~120度で安定しており、工藤教授は「圧力容器の底が抜けて大量の燃料が漏れ出す可能性は低い」とみています。(科学環境部)

==============
 ご質問は〒100-8051毎日新聞「なるほドリ」係
毎日新聞 2011年5月14日 東京朝刊


東日本大震災:福島第1原発事故 1号機、冷却装置を手動停止 津波前、炉圧急低下し 

 東京電力福島第1原発1号機で地震直後、非常用冷却装置が津波の到達前に停止していたことが、東電が16日公表した初期データから分かった。従来、同装置は津波到達までは動いていたと考えられ、東電も15日公表の解析結果の前提を「津波で機能喪失」としていた。東電は「冷却装置によって炉内の圧力が急激に低下したため、手動でいったん停止したとみられる」と説明。津波が到達する中、こうした操作を繰り返すうちに冷却機能喪失に至った。近く始まる政府の事故原因究明につながる重要な内容だ。

 東電が公開したのは▽福島第1原発の各種データの記録紙▽警報発生などの記録▽中央制御室の運転員による引き継ぎ日誌▽電源復旧作業など操作実績--など。A4判で約2900ページに及ぶ。
 データによると、3月11日午後2時46分の地震発生直後、原子炉圧力容器に制御棒がすべて挿入され、原子炉が緊急停止。非常用ディーゼル発電機も正常に稼働した。1号機の原子炉を冷却する非常用復水器も自動で起動したが、約10分後、炉内の圧力が急激に低下したため、地震から約15分後の午後3時ごろ手動で停止されたとみられる。圧力容器のデータの変化をみると、その後、津波到達(同3時半ごろ)までの間に、何度か起動、停止を繰り返していた可能性があるという。東電は「運転手順書に基づき、炉内が冷えすぎないよう調整したのではないか」と説明している。津波の後、手動による起動の記録がある同6時10分までの間に復水器が機能していたかどうかは不明だ。
 一方、格納容器を破損から守るため、弁を開いて炉内の放射性物質を含む気体を排気するベントについては、1号機では12日午前9時15分から、手動で弁を開ける作業に入っていた。2号機は13~15日にかけて2回のベントを試みたが、格納容器の圧力低下は確認できなかった。3号機は13日以降、ベントを複数回繰り返していた。【河内敏康、平野光芳、久野華代、関東晋慈】

 ◇炉心溶融早めた可能性
 非常用復水器は、全電源喪失の際に唯一、原子炉を冷却できる装置だ。東電は「地震の16時間後に炉心の大部分が溶融した」とする解析結果を15日に公表したが、これほど速く炉心溶融が進むという結果は「非常用復水器が停止した」という想定に基づいていたからだ。非常用復水器が働いていれば、それだけ炉心溶融を遅らせられ、ベントや外部からの注水などの対策がより効果を発揮できたはずだ。
 地震発生後には大津波警報が発令され、原発内の作業員も認識していた。だが運転員は非常用復水器を動かす弁を開閉し続ける作業に追われた。東電は「非常用電源やポンプがすべてだめになることまでは想定しておらず、通常の手順に基づいた操作」と説明する。
 非常用復水器は古いタイプの原発特有で、同原発では1号機にしかない。2~6号機と違い、駆動用のポンプを必要とせずに冷却できるが、弁の開閉でしか制御できない難点もある。非常用復水器を作動すると原子炉の温度や圧力が急激に下がり、炉を傷める危険性がある。炉を健全に冷やすには難しい操作が避けられず、こうした特有の作業が深刻な事態を招いた可能性も否めない。【酒造唯】

==============
 ◆1号機の非常用復水器の作動状況◆(東電発表に基づく)

 ◇11日
午後2時52分 非常用復水器が自動起動
午後3時ごろ  復水器が停止。原子炉圧力の低下に伴い、手動で弁を閉鎖?
        ※その後、弁の開閉を繰り返した可能性
午後3時35分 津波到達、全電源喪失
午後6時10分 作業員が手動で弁を開き、復水器起動
午後6時25分 手動で弁閉じ、復水器停止
午後9時半   手動で弁開け、復水器起動
 ◇12日
午前1時48分 復水器に給水するポンプの故障を確認。復水器停止
毎日新聞 2011年5月17日 東京朝刊 



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ミツバチのために「ソヨゴ」を植えました/オオデマリも満開です。

2011-05-16 22:15:52 | 花/美しいもの

オオデマリが満開です。
   
ソフトボール大の純白の花が数え切れないくらい咲いていて、
  
道行く人も足を止めて「きれいだねぇ。なんて花?」と尋ねます。

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可児市にある日本ライン花木センターに、
軽トラで苗木を取りに行ってきました。
   
大きな木があるので、風で倒れないように
最初から倒して乗せます。
   

他の木をおろして、最後はいちばん大きなソヨゴ。
一度おろすと、たぶんもう動かせないので、
軽トラに乗せたまま、ちょくせつ植え場所に運びます。
   
高さは3メートルくらい、重さは100キロは越すでしょう。
男性二人でも持ち上げることはできないので、どうしようかと思案の末、、
板を使って軽トラから転がす方針にしました。
わたしは危ないので、植え穴に水やり係。

ぶじおろせました。
   
ゆっくりゆっくり注意して、転がして、ぴったし植え穴に入りました。

 

根回りだけで、80×80センチ、深さ40センチ。
   
水をかけながらしっかりと根元に土を入れて、
   
最後は踏み固めて、植え終わり。

   
ソヨゴは雌雄異株で、人気なのは赤い実のつく雌の木。
こちらは雄の木なのでかわいいツボミがびっしりついています。

もう少しすると白い小さな花を咲かせます。
ソヨゴは東濃地方の山にたくさん自生していて、
ミツバチが大好きな花だそうです。

そう、このソヨゴは、ミツバチさんたちのご飯にするために植えたのです。

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浜岡原発全面停止~「危険残る」専門家が強調/安納芋・宿根ペチュニア「華劇」・皇帝ダリアetc

2011-05-15 21:18:15 | 花/美しいもの
午前中に第一回勉強会の内容とスケジュールを参加者に送って一安心。
と思ったら、お昼過ぎにファイル保存用の外付けのハードディスクが、
ショートして、壊れてしまいました。

ワープロからパソコンに変えてからのデータやファイルが
ほとんどすべて入っているのですが、データを復元するには、
メーカーに持ち込むしかなさそうです。
ハードディスクが壊れて、頭のなかも真っ白に。

当然ですが、撮りためた膨大なデジカメ画像も取り出すことができなくなり、
残っているのは、今日写したデジカメのなかの画像だけ。

三日ぶりに写したお庭の様子。
なばなの里で半額で買った、宿根ペチュニア「華劇」。
   

  

   ベニシダレモミジ(紅枝垂れ紅葉)
   

  

   

  皇帝ダリア 八重白   八重桃  食用ほおずき(スイートパール)
  

   

まだ植えてない苗もたくさん。
  

   安納芋を伏せ込んだポット苗で、安納芋の苗とりをします。
   

  

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 浜岡原発が全面停止 運転35年で初 再開は不透明 
2011年5月15日 中日新聞

 中部電力浜岡原発(御前崎市)は14日、稼働中の5号機が運転を停止し、廃炉手続き中の1、2号機を含めた全基が運転を停止した。中電が定期検査やトラブル以外の理由で原発を停止するのは、1976年の1号機運転開始以来、35年間で初めて。中電は防波壁設置などの中長期的な津波対策が終わるまでの2~3年後に再開を目指しているが、原発への不安は広がっており先行きは不透明だ。
 5号機は、原子炉に制御棒を挿入して核分裂反応を止める作業が同日午後1時に完了。水温が100度未満に下がる「冷温停止」の状態にするため、炉内の水を循環させて燃料を冷やす操作を続けている。
 全面停止をめぐっては、菅直人首相が今月6日、今後発生する可能性が高い東海地震や津波に対して十分な安全性が確保されていないなどとして、稼働中の4、5号機を含めて中電に全面停止を要請した。要請は法律に基づく措置ではなかったが、中電は「事実上、国の指示命令と同義」(水野明久社長)と判断し、9日の臨時取締役会で受け入れを決定。13日に4号機の運転を停止した。3号機は定期検査中。
 浜岡原発の3~5号機の出力は計約360万キロワットと、中電の供給力全体の1割強を占める。中電は液化天然ガス(LNG)を燃料とする火力発電を中心に代替。5月は電力需要が低い時期のため、中電は「需給バランスが逼迫(ひっぱく)する心配はない」と説明している。
 ただ、冷房などで電力需要が高まる夏場には電力が不足する可能性があるとして、中電はLNGや重油などの燃料調達、運転予定のなかった休止火力の再稼働や、他社からの電力融通などを検討している。
 中電は原発の電力を火力で代替した場合、年間2500億円の発電コスト増になると試算した。中電は、電気料金の値上げを回避する方針を示しており、電力の安定供給以外にもコスト削減や資金調達などが課題となる。 


浜岡原発停止、今後は「危険残る」専門家が強調 
2011年5月15日 中日新聞

 浜岡原発が止まった。14日、5号機の運転を停止し、廃炉が決まっていた2基を含め、政府の要請を受け入れ5基すべてがストップしたが、放射性物質がそこにある限り、危険性は残ったままだ。中電は2、3年後の運転再開を目指しているが、さらに地震対策が求められる可能性もあり「再開は事実上不可能」とみる専門家は少なくない。

◆使用済み燃料
 「運転を止めたからといって、地震や津波が起きても大丈夫、とはならない」。三沢毅・京都大原子炉実験所教授(原子炉物理)は強調する。原子炉内で核分裂反応は止まるが、セシウムやヨウ素などの放射性物質は放射線を発し、熱を出し続けるからだ。
 燃料は、粒状のウラン成型物を詰め込んだ長さ4メートルの棒状の管を数十本束ねて一体と数え、浜岡原発には9000体ある。うち使用済み燃料が6600体だ。
 原発停止後も、燃料は100度以下の「冷温停止」に保ち続けなければならない。福島第1原発の事故では検査で停止していた4号機の原子炉建屋が大破したが、使用済み燃料が津波で冷却装置の電源を失ったために高温となって水素爆発を起こした可能性もある。
 危険と隣り合わせのため、燃料は簡単に外に運び出せない。国内では高速増殖炉などでの再利用も難航し、地下深くに埋める最終処分も、受け入れ自治体が決まっていない。三沢教授は「電源対策が十分か、国は厳しく見ていく必要がある」と指摘する。

◆想定やり直し
 政府が浜岡原発の全面停止を求めたのは、同原発の東海地震対策が十分ではないと判断したからだ。中電は、高さ15メートル程度の防波壁の建設や非常用ディーゼル発電機の設置など300億円の津波対策を公表している。これらの対策工事終了が、中電の考える再開へのゴーサインだ。
 原発に詳しい技術評論家の桜井淳氏は「東日本大震災で分かったのは、どこでどのくらいの地震が起きるか、今の科学は正確に分からないということ。国は、東海地震の規模や被害想定をやり直す方針で、浜岡はさらに対策の強化が求められるだろう。2、3年程度で再開するのは不可能」と明言する。
 阪神大震災後、国は原発の耐震指針を改訂した。電力各社は対策をまとめ、内閣府の原子力安全委員会と、経済産業省の原子力安全・保安院がダブルチェックすることになっている。浜岡3~5号機は審査がまだ終わっていない。

◆審査の甘さ
 吉岡斉・九州大教授(科学社会学)は、その審査体制の矛盾を指摘する。「原発の安全審査は、科学技術庁の所管時にはチェック機能も働いたが、2001年の省庁再編で安全・保安院が設置され、資源エネルギー庁と同じ経産省に一元化された。原発を推進する側と、チェックする側が同じ。本来は米国の原子力規制委員会のように独立させ、経産省との人事交流も禁ずるべきだ」と話す。
 国内には浜岡を含めて、商業用原子炉は計54基ある。吉岡教授は「浜岡だけ止めればいい、となるのが一番怖い。耐震性をきちんと審査できる体制を整え、ほかの原発にも適用しなければならない」と述べる。 


社説:炉心溶融 事態を過小評価するな(5月14日) 

福島第1原発1号機の原子炉で、大半の燃料が溶けて落ちる深刻な炉心溶融が起きていた。
 溶けた燃料の熱で原子炉圧力容器の底に複数の穴があいたとみられる。外側の格納容器も損傷している可能性が高い。
 東京電力は、悪条件を直視し、収束に向け着実に前進できる新たな工程表を示す責務を果たすべきだ。事態を過小評価してはならない。
 東電が先月作成した工程表では、圧力容器と格納容器を水で満たして原子炉を冷却する「水棺」方式が採られた。
 この手法は、両容器が無事であることが条件だ。最も順調と思われていた1号機で、早々と作業の前提が崩れたことになる。見通しが甘かったと言わざるを得ない。
 水位計が復旧したことで、これまでの注水量に見合った水がたまっていないばかりか、燃料棒が全面的に露出していたことが判明した。
 早い段階から、国内外の専門家は1~3号機で既に炉心溶融が発生したとの見方を示していた。
 こうした指摘に耳を貸さず、東電は楽観的な見通しにこだわったと受け取られても仕方がない。
 いったん溶けた燃料は、冷えにくくなる。一部は圧力容器から漏れた恐れもある。格納容器からは、大量の汚染水が漏出したとみられる。
 破損箇所と放射性物質の流出経路を早急に特定し、対策を講じる必要がある。
 燃料の半分近くが溶ける炉心溶融37 件事故を起こした米スリーマイルアイランド原発では、事故後1カ月で原子炉は安定した。だが、溶けた燃料の取り出しや汚染水の処理に14年かかっている。
 福島第1原発はいまだ冷却システムを構築する見通しが立たず、深刻さははるかに上回っている。
 炉心溶融を渋々認めるような東電の態度からは、当事者としての責任感が伝わってこない。政府と東電は常に危険の度合い、作業に与える影響などを客観的に評価すべきだ。
 もともと工程表は急ごしらえの感があり、事態の推移によって見直されることになっていた。
 東電に最悪の想定を率直に語る姿勢がなければ、工程表への信頼はますます失われてしまう。
 1~3号機で炉心溶融37 件が起き、容器も破損したことを前提に、工程表は修正されるべきだろう。
 原子炉のデータを正確に把握することから始めねばならない。その上で、専門家の知見を添えた、情報公開の徹底が求められる。
 国民の不安の根は、福島原発で何が起きているか、一向に見えてこないことにある。 


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【悩みのるつぼ】恋愛するから孤独を味わうのです (上野千鶴子さん)/花桃を見に南木曽へ

2011-05-14 20:17:51 | ジェンダー/上野千鶴子
昨日は13日の金曜日。
最後の花桃を見に、阿智から南木曽に行ってきました。

「花桃の里」の月川温泉は、落花さかん。
  
  歩く道路が花桃尽くしです。
   
南木曽への花桃街道の、清内路の高いところが満開を過ぎた頃。
今年は、一週間ほど遅いということで、なんとか間に合いました。
画像を整理したら、アップしますね。

宿は、南木曾温泉 ホテル木曽路
2年前にも泊まったのですが、お風呂が内湯も露天風呂も広々していて、
温泉の泉質がつるつるで、お気に入り。
今年度の「議員と市民の勉強会」の打ち合わせを兼ねての一泊旅行です。

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きょうは、14日の土曜日。
朝日新聞の別刷り「be」に「悩みのるつぼ」の載る日です。
順番では上野さんのはず、と思いながら、夕方帰ってきたら、
やっぱり上野千鶴子が回答者でした。

【悩みのるつぼ】恋愛するから孤独を味わうのです (上野千鶴子)
2011.5.14 朝日新聞「be」



 家庭外に好きな人がいても淋しい
相談者:40代既婚女性

 40代後半で夫と2人の娘。フルタイムで働いています。
 第2子出産から夫は同居人となり、普通に暮らしていますが手も触りません。一見、ふつうの家庭に見えると思いますが、互いに愛情というものはなく、たぶん思いやりやいたわりもなく、でもおそらくこのまま時が過ぎていくと思います。
 元同僚で9歳年上の彼がいます。いまは勤務先が違いますが、単身赴任中で、メールも比較的自由にできます。都合をつけて月に1回、会っています。
 彼の家庭も冷え切っているようですが、子供の問題もあり、おそらく離婚はしないし、できないと思います。私のことはとても大事にしてくれ、誕生日プレゼントも欠かさず、出張に行くと何かしら小さなお土産もくれます。優しくて賢い人です。8年付き合っていますが、彼は自分にできる最大のことを私にしてくれていると思います。
 私はでも、とても淋(さび)しいのです。この先ずっとこのままの関係が続くでしょう。離婚して結婚したいのではありません。このままのほうが都合がいいくらいです。いいところだけ見せて、いいとこどり。でも、淋しいです。経済的な心配もなく、さいわい今はみんな健康で何も心配はありません。でも恋愛でずっとずっと悩み続けている人生のような気がします。この淋しさは仕方ないのか、ぜひ上野先生にお聞きしたいです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
恋愛するから孤独を味わうのです
 回答者:社会学者・上野千鶴子

 ご指名、光栄です。不倫ということばはキライなので、婚外恋愛と呼びましょう。
 はい、婚外恋愛は孤独です。誰にも言えない恋愛は、孤独に決まっています。あなたは夫に隠し事をし、恋人にも何もかもを預けることはできず、ひとりで抱えこむしかないでしょう。その「淋(さび)しさ」に耐えられないようなら、婚外恋愛はおやめなさい。婚外恋愛とは、節度のあるおとなだけの特権ですから。
 幸いにあなたの恋人は、そういうおとなの資格の持ち主のようですね。「月に1回」の逢瀬(おうせ)という負担の少ない頻度、誕生日も忘れず、出張みやげにくれるのは「小さな」プレゼント。「自分にできる最大のこと」をしてくれているというのは、「それ以上のことはしない」という節度の持ち主だという意味ですね。「優しくて賢い人」というあなたの観察は、そういうはめをはずさない相手のほどのよさを指しているのでしょうし、あなたはその節度に焦(じ)れているのでしょう。だからこそ8年も続いてきたというのに。
 この淋しさに耐えられないようなら、お互いに隠し事のないシンプルな関係を選ぶことです。お互いに家庭をこわして恋人を夫に選ぶか。たぶん彼はそれに応じないでしょうし、たとえそうなってもふりだしに戻るだけ。待っているのは淋しさの代わりに失望でしょう。
 あなたが悩んでいるのは「恋愛」なんかじゃありません。結婚や家庭をゴールとしない、お互いを独占するつもりのないおとなの恋愛は、かならず孤独をひきつれてきます。ひとは孤独を癒やすために恋愛するのではなく、恋愛するからこそ他人にどうしてもゆだねることのできない孤独を、心底味わうのです。だからこそ、わずかな出会いが闇の中の星のように輝くことを、あなたはまだ知らないのでしょうか。
 「この淋しさは仕方ないのか」と書くあなたは、実はもう答えを知っています。はい、仕方ありません。孤独はあなたの人生の彫りを深くします。きっとあなたの夫も孤独です。夫を愛さなくてもいいから、大事にしてあげてください。彼にも彼の妻を大事にしてあげるように言ってください(きっととっくにそうしているでしょうが)。そして孤独な魂があいよるこんな関係が8年もつづき、これからも続くだろう幸運を、お互いにしみじみと味わって下さい。
題字・イラスト きたむらさとし 
2011.5.14 朝日新聞「be」


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やっぱり!メルトダウン(炉心溶融)していた。/福島原発の重い事実。

2011-05-13 18:11:10 | 地震・原発・災害
衝撃的なニュースが飛び込んできました。
といいたいところだけれど、事故が起きた時からわかっていたこと。
やっぱり、福島第1原発事故でメルトダウン(炉心溶融)が起きていました。
予想が当たっても、うれしくないどころか、これからどうなるんだろうと思います。

だれもが、「フクシマ」の重い現実をかかえて、生きていくしかないのですね。

【緊急速報】福島第一原発一号機で直下型の爆発!一号機の建屋が消失!

【緊急速報】福島第一原発3号機爆発、2号機で燃料棒が完全露出!/チェルノブイリの教訓を生かせ


燃料溶融の可能性認める 東電、福島第1原発 

 福島第1原発事故で、東京電力の松本純一原子力・立地本部長代理は、1号機の燃料溶融について「炉心の状態が確認できないが、決して溶融していないと断定して申し上げているわけではない」と燃料溶融の可能性を認めた。20日の記者会見で話した。
 松本部長代理は、炉心溶融のイメージとして「炉心がドロドロに溶けてぼたぼたとたまっている状態。被覆管が割れて燃料棒が飛び出してくる形状もあると思うが、それらを炉心溶融ととらえている」とした上で、燃料が溶融しているか損傷しているかについては「わたしどもとしては急いで定義することは考えていない」とした。 経済産業省原子力安全・保安院は既に、原子炉内では燃料本体である「ペレット」が溶融、深刻な損傷が起こったとの推定結果を原子力安全委員会に報告している。
2011/04/21 【共同通信】 


“メルトダウンは大きな要素”   
2011.5.13 NHK

海江田経済産業大臣は、東京電力福島第一原子力発電所1号機で、核燃料が溶け落ちる、いわゆる“メルトダウン”が起きて原子炉に小さな穴があいたとみられることについて、「これまで1号機に入れてきた水がほとんど入っていなかったのは事実であり、事故の収束に向けた道筋に変更を必要とする大きな要素だと思う」と述べ、17日に予定している事故の収束に向けた「工程表」の更新について、今回の事態を受けた見直しが必要だという認識を示しました。


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東日本大震災:福島第1原発事故 1号機、大半溶融 データ信頼性欠如 

◇従来発表より大幅に水位低く 計器調整後に判明
 東京電力福島第1原発の事故で、1号機の燃料が原子炉圧力容器の底にたまり、容器の底に数センチ相当の穴が開いている可能性が浮上した。底にたまった燃料の大半は、水につかって冷やされているために安定した状態とはいうが、大量に水が漏れ、水位の把握すらできていなかったことが露呈した。圧力容器が損傷していることは、東電が策定した工程表に見直しを突き付ける事態だ。目では確認できない炉内の状況は、限られた計器で推測するしかない。手探りの作業は今後も難航が予想される。
 東電が1号機の燃料の大半が溶融したと判断したのは、点検・調整した水位計で圧力容器内の水位を測り直し、これまでの見込みより大幅に低かったからだ。水位は、燃料棒(長さ約4メートル)の上端から約5メートル上と、下端から約1・5メートル下の位置で水圧を測り、その差から算出する。これまで水位は燃料棒上端から1・6~1・7メートル下と発表してきたが、新たなデータでは上端から5メートル以上も下だった。
 燃料棒が健全な状態であれば、完全に水面から露出していることになるが、圧力容器下部の温度は100~120度とあまり高温ではない。このため東電は、燃料の大部分は溶融して落下し、水の中にあって冷却され続けていると推定した。
 原子炉の状態把握の頼みとしてきたデータが覆る事態について、経済産業省原子力安全・保安院の西山英彦審議官は12日、「(今回のデータは)これまでより信頼性はある」と述べた。奈良林直・北海道大教授(原子炉工学)は「これまで水位計が機能しているかのように発表してきたことは問題だ。それらのデータに基づいて発表された工程表は何だったのか」と不信感をあらわにする。
 また、原子炉内の現状について、奈良林教授は「燃料のほとんどは圧力容器の底で水につかり、冷やされているだろう。一方、圧力容器の底は制御棒を駆動させる装置などが貫通しており、そのような弱い部分が壊れた可能性がある」と指摘する。
 実際、東電は12日夜の会見で、圧力容器の底が壊れた可能性に言及し、水位が低い理由を「全体で数センチ相当の穴が開き、そこから水と燃料が外に漏れているようだ」と説明した。
燃料は、いつ圧力容器の底に溶け落ちたのか。燃料が溶け出す温度は、2800度と高温だ。二ノ方寿・東京工業大教授(原子炉工学)は「燃料が溶融したとすれば、発熱量の大きな事故直後に水から露出したときではないか。現在の発熱量は少なく、露出していても水蒸気で冷却できるはずだ」とみる。
 同じく燃料溶融が起きた米スリーマイル島原発事故(79年)では、溶けた燃料の取り出しが難航し、汚染の除去に14年かかった。二ノ方教授は「今回は事故当初、海水で冷却していたため、塩によって圧力容器の腐食が急速に進み、損傷する心配がある。溶融した燃料と被覆管の金属などが混ざって固まっている可能性もあり、(廃炉のため)取り出すのも大変な作業になる」と懸念する。
 燃料の損傷に関しては、保安院が「溶けた燃料棒が下へ落ちる状態」を最悪の「メルトダウン(炉心溶融)」と定義している。東電は「形状を維持していないという定義であれば(メルトダウンに)あたる」との見解を示した。
 内閣府原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長は12日の会見で、「燃料溶融は早い時点から予想していたので驚きはない。圧力容器の温度から、全部が水没しているとはいえないんじゃないかとも思う。もう少し分析したい」と述べた。【河内敏康、藤野基文、西川拓、野田武】
毎日新聞 2011年5月13日 東京朝刊


福島第1原発1号機で炉心溶融の可能性=東電
2011.5.13 ウォール・ストリート・ジャーナル日本版

東京】東京電力は12日、福島第1原発1号機の燃料炉心が大量に溶け、炉心容器が損傷したとみられると発表した。原子炉の損傷がここまで深刻な状態にあることを同電力が認めたのは初めて。
 東電の松本純一原子力・立地本部長は会見で、1号機炉心の燃料棒が半分以上溶け、炉心を覆う圧力、格納両容器とも損傷したとみられ、放射性物質の放出が続いていると述べた。これは事実上、この原発危機の収束を阻む新たな障害が出てきたことを認めたものだ。

ただ松本本部長は、炉心はまだこれらの容器内に収まっており、容器の温度は安定しているため、大量の放射性物質が外部に放出される容器大破のような最も深刻な事態にはいたっていないとみられると、語った。
 同電力の調査では、燃料の9割は内側の圧力容器に留まっており、外側の格納容器にひびや明らかな亀裂はないとしている。このため同本部長は放射性物質の大量放出のリスクは極めて低いとしている。とはいえ同電力の技術陣は、両容器を繋ぐパイプやケーブルは破損している可能性は高く高濃度の放射能汚染水が排出され続けるとみている。

福島第1原発を巡り東京電力が炉心溶融を認めたのは初めて。これまでは燃料棒がなんらかの「損傷」を被っているとしていたものの特定はしていなかった。
 今回の事態を受け、同電力が今月6日から進めてきた、格納容器を水で満たすことにより原子炉の安定を図る「冠水」作業の工程見直しが迫られることになる。  


高い放射線量、東電公表せず 3号機、水素爆発前に把握 
2011年5月13日 朝日新聞

 福島第一原発の事故をめぐり、東京電力が、3月14日に水素爆発を起こした3号機の原子炉建屋について、その前日から高い放射線量のデータを把握していたにもかかわらず、公表していなかったことが分かった。東電の内部資料で判明した。原子力の専門家らは「作業員や国民の情報共有のため、具体的な数値をいち早く明らかにすべきだった」と指摘している。
 この爆発で東電社員7人が負傷。今後の事故検証で、データ共有しなかったことが避難の遅れにつながらなかったかなど、東電の対応ミスの有無が焦点の一つになる見通しだ。この内部資料もそれを判断する材料になるとみられる。
 朝日新聞が入手した内部資料は、地震が発生した3月11日から4月30日までの期間に、福島第一原発の事故をめぐる動きが時系列で並べられている計約100ページの一覧表。原発や東電本社など様々な情報を集約したとみられ、原発内の放射線量や原子炉内の圧力、水位についてのデータや、保安や復旧を担当する各班の動き、敷地内の放射線量などが、分単位で記載されている。
 福島第一原発では運転中だった1~3号機が3月11日の地震で自動停止。その後に津波に襲われた影響で全電源が喪失し、原子炉が冷却できなくなった。12日に1号機が水素爆発した後、3号機では13日午後から炉内に海水を注入して冷却が試みられたが、14日午前11時ごろに水素爆発を起こし、原子炉建屋の上部が吹き飛んだ。燃料棒が一時露出するなど炉心が損傷し、爆発しやすい水素が発生していたとみられる。
 東電の内部資料によると、3号機については、13日から、原子炉建屋内の高い放射線量のデータや水素が増えている可能性について記述があった。「二重扉内側300mSv/h(ミリシーベルト毎時)」(13日午後1時17分)、「水素がたまっている可能性が高い(1号機と同様)」(13日午後2時7分)、「二重扉北側300mSv/h以上(中は白いもやもや状態)、南側100mSv/h」(13日午後2時31分)などだ。毎時300ミリシーベルトは、福島第一原発の作業員に限って認められる年間の上限線量250ミリシーベルトと比べても非常に高い数値だが、東電はこれらのデータについて未公表だ。
 枝野幸男官房長官は3月13日午後の記者会見で、3号機で水素爆発が起こる可能性について言及したが、結局、その爆発で7人が負傷し、うち6人に放射性物質の付着が確認された。
 宮崎慶次・大阪大名誉教授(原子炉工学)は、「非常事態だからこそ現場は対応に追われていたはずで、東電本社が判断して、具体的なデータを作業員や国民に公表すべきだろう。公表しなかった本社の判断は、今後検証されなければいけない」と指摘。技術評論家の桜井淳さんも「日本の原発事故への対応は、世界的に注目を集めている。このデータにとどまらず、携わった人の証言、東電本社、国などの指揮命令、判断とその根拠、情報が正確に現場へ伝わっていたのかなど、今後も解明する必要がある」と話している。
 東電広報部は「放射線量が高いことについては、これまでも事実として公表させてもらっているが、その具体的なデータなどは公表していない。整理し、しっかりとまとめた上で公表したい」としている。(藤森かもめ、小堀龍之、野口陽)


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オオヤマレンゲ(大山蓮華)・オガタマノキ・カラタネオガタマ・キンジュ・ハゴロモジャスミン

2011-05-12 19:41:26 | 花/美しいもの

雨が降り続いています。
玄関を出ると、濃密なあまーい香りがします。
香りの元は、先日買ってきたハゴロモジャスミン。
 
と、わたしは思うのですが、
ともちゃんは、すぐ目の前で咲いているカラタネオガタマ(唐種招霊)の香りだといいます。
   
この花、バナナのような甘い香りがするので、別名「バナナツリー」。
  
このカラタネオガタマ、小さな鉢なのですが、
しっかり根付いてしまい、いまではひっぱってもびくともしません。
   
オガタマの近くにくればバナナの香りがして、
ハゴロモジャスミンに戻れば、また違うフルーツのような甘い香りがします。

で、わたしがオガタマノキと呼んでいたものは、
カラタネオガタマで、本物のオガタマノキは違う木でした。

 オガタマノキとカラタネオガタマは別種です。花の香りもね。

花木センターで見つけてきたオガタマノキ(招霊の木)。
   

  
カラタネオガタマよりやや大きくて白い花で、
やはり甘い香りがします。

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同じもくれん科の香りのよい純白の花、といえば、オオヤマレンゲ。
つぼみ付きの苗を買って来たら、
植えないうちに花が咲きました。

   
甘くて、さわやかな香りがします。

いちばん遅咲きの黄色のもくれん、キンジュも咲いています。
    
合併浄化槽の枡の中に根が入りこんでいるので、
切っても切っても、どんどん大きくなって、軽く二階越え。
  
花はたれた枝の低いところに咲いているのでよく観察できます。

  
   エニシダ      アーモンド     イタヤカエデ

  
珍しい黄桜(ウコン桜)も咲いています。

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