熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

論文試験

2008-06-10 20:59:30 | Weblog
弁理士論文試験が間近に迫ってきましたので、私の受験生時代の経験談をお話します。

私は短答試験は得意で早く合格していましたが、論文試験はなかなか合格できず、あと一歩が2年ほど続きました。

この頃は、知識はかなりあったので、勢いにまかせて解答用紙の最後まで書いていました。
そうすると、当然、問題では問われていない論点を書くことになり、本来書くべきことが薄くなるという欠点がありました。

この点を、Wセミナーの論文答練採点者に指摘されたので、合格した年は意識して問題文で問われていることのみを書く、答案の流れに注意して読みやすい答案を書く、論理的に説得力のある答案を書く(理由付けに注意する)、ことに注力しました。
したがって、解答用紙の3/4程度の記載に留め、余った時間は誤字脱字、長文を短文に修正することに使いました。

運良く論文試験に合格し、口述試験を受けたとき、特許法・意匠法・商標法ともに時間がかなり余り、試験官から「論文試験の出来映えはどうでしたか」という質問がありました。

「個人的には、意匠法が一番良くできていて、以下商標法、特許法の順番でした」と応えると、「その通りです」というお返事。

特許法は、特許庁発表の論点を2つ落とし、個人的には不合格答案かなと思っていましたが、試験官から「論点落ちはありましたが、論文の流れ、説得力がある良い答案でした。論点落ちはあまり気にすることはないですよ」というお話があり、私の論文についての考え方が間違っていなかったことを確信しました。

論文の書き方については、様々な意見があります。
試験官により十人十色でしょうが、問題で問われていることを書く、流れの良い答案を書く、説得力のある答案を書く、ことは、皆さん異論のないところでしょう。

特に、知識がある人、筆力のある人は、要注意です。
書き過ぎてしまい、まとまりのない答案となる虞がありますからね。

論文試験に向けて最後の頑張りを期待しています。



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