熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

知財講演会 3回目

2008-06-29 20:26:56 | Weblog
早稲田大学記念講演会3回目に参加してきました。

今回のテーマは、「企業の知財・法廷戦略 - 刻々変化する米国特許法の観点からの再検討」で、講師は、米国で9年間大手法律事務所で活躍している日本人弁護士です。
この方、日本で弁理士として大手企業で活躍した後、米国で弁護士資格を取得し、弁護士1000人を擁する大手法律事務所のパートナーを務めるという、超エリートです。

この方は、抜群のプレゼンテーションスキルを有しています。
見やすい資料、理解しやすい説明、明瞭な言語(アナウンサーなみです)等、どれをとっても超一流です。
質問に対する回答も、先ず、結論を簡潔に述べ、その後に説明を分かりやすい言葉で述べます。
もちろん、ジョークも適宜はさみながら話します。

どうしても日本の弁護士と比較してしまいますね。
やはり、陪審員に説明する米国と、裁判官に説明する日本との相違が原因でしょうか。

セミナー講師を頼まれることがある私にとって、参考になる講演でした。

さて、講演の内容です。

変化する米国特許法のレビューに始まり、最近の特許に関連する米国最高裁判決、CAFCの重要判決、特許事件のフォーラム・ショッピング制度の行方と話が進みました。

要点を纏めて要領よく説明されたので、大変参考になりました。

日本ではあまり問題とならないフォーラム・ショッピング(管轄の取得)への対応は大変興味深く、米国での実務では必須事項でしょう。

2007年度特許法改革案は下院可決も上院で事実上廃案となり、判例法の影響を相変わらず受けるということになります。

これからも裁判例の分析が欠かせないということですね。



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