熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

懇親会(続き)

2011-04-30 14:37:06 | Weblog
懇親会で最も関心が高かったのは、原発事故でした。

先ず、報道の在り方に対して、NHKの報道は客観的で信頼できるが、民放の番組は、キャスター、コメンテーターが無責任な発言をするだけで信頼できない、という意見が大半でした。

NHKの報道は、アナウンサー、原子力問題の解説者、大学教授等の専門家から構成されていて、アナウンサーが事実と疑問点を伝え、これに対して解説者が分かり易く説明し、専門家が専門的な見解を述べると言うものです。

これに対して、民放の報道番組は、キャスター、コメンテーター、大学教授等の専門家から構成されています。
NHKとの大きな相違は、NHKが専門的な解説者が説明するのに対して、民放の報道番組は、コメンテーターがキャスターの質問にコメントするというものです。

コメンテーターは、専門的な知識はありませんので、視聴者と同様な知識レベルです。
それなのに、専門家のような見解を述べたり、訳のわからない質問を専門家に投げかける等、視聴者に混乱を与えていました。

また、キャスターの無責任な発言を問題視している方もいましたね。
自分の発言に対して責任を追及されることがないので、いい加減な知識を振りかざしたり、実行不可能は理想論を展開したり、かなり見苦しいものでしたね。

そういえば、昨日のBSフジの報道番組のキャスターが、ゲストの原子力専門家に、今回の原発事故は、天災か、人災か、人災であればその責任は誰が負うのか、という趣旨の質問をしていましたが、専門家から、責任を追及するのは原発問題の解決がある程度見えた時点で行うべきで、今は、原発事故の終息に全力を注がなければいけないと、諭されていました。

キャスターは、責任問題をテーマにして視聴者の関心を引きたかったのかもしれませんが、現時点で責任追及するのは、原発事故への対応に注力できなくなる恐れがありますので、妥当でないことは明らかです。
局や自分の都合ではなく、日本国民の利益を考えてほしいものです。
真のジャーナリスト不在を嘆くばかりです。

話は、いよいよ核心に。

原発対応の不手際が取りざたされていますが、そもそも原子力発電は安全であることを強調して、事故を想定した対応を考えていなかったことが大きな原因です。
このような状況では、誰が責任者でも場当たり的な対応にならざるを得ないでしょう。

責任追及されるべきは、原子力事故対応を想定した組織造り、マニュアル作り、演習等を行ってこなかった自民党政権ではないのでしょうか。
自民党の自己反省を望みます。

なぜ福島に原子力発電所を建てたのかも検証すべき問題です。
外国メディアの報道では、「原子力発電所を建てるべき場所ではなかった」というのが大方の意見です。

原子力発電所の土地を所有していたのは大物国会議員で、原子力発電誘致に伴って建設される公共施設の土地が県の有力者(知事、県会議員等)であることがネットで話題になっています。

ありそうな話ですね。

原発事故対応の目途がついた後に、責任問題が浮上するでしょうが、その時に、過去のいきさつも含めた責任追及がなされるかを注目していきましょう。

過去の責任追及を避けるような発言をする国会議員、地方議員、官僚、評論家等がいれば、その人は、責任追及されると都合の悪い人でしょうから、しっかりと監視していきましょう。





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コメント (1)
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