熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

ジャーナリストの資格

2012-10-13 21:06:14 | Weblog
「ハーバード大学の森口尚史客員講師がiPS細胞(人工多能性幹細胞)を使った世界初の臨床応用を実施」ー。読売新聞が2012年10月11日付朝刊で報じたこの「スクープ」記事に次々と疑惑が浮上しています。

「スクープ」を受けて共同通信や日本テレビなどが後追いし、J-CASTニュースも読売の記事を前提に、緊急治療のルールが日米で違うことをテーマにした「iPS細胞使った治療が米国で実現」という記事を11日夜にサイト上に掲載してしまいました。

読売の一面トップの特ダネ報道から一夜明けた12日、毎日新聞は同日付の朝刊で「『初のiPS臨床応用』否定 米の大学『無関係』」という見出しの記事を掲載し、読売自らも「ハーバード大『森口氏と協力関係ない』」という内容の記事を報じました。

英科学誌ネイチャーのニュース(電子版)は12日、iPS細胞(人工多能性幹細胞)を使った世界初の臨床応用を行ったと読売新聞などで報じられた森口尚史氏が、ノーベル医学生理学賞の受賞が決まった山中伸弥・京都大教授の論文などを盗用した疑いがあると報じたそうです。

次々と疑惑が浮上して、「iPS初の臨床応用」をスクープ記事として掲載した読売新聞は12日付夕刊で事実上の「白旗」をあげました。

天下の大新聞である読売新聞が、裏付けもしないで記事を掲載することは驚きというより、呆れてモノが言えませんね。

ジャーナリストの最低限の資格要件を満たしていません。

今回の誤報記事を書いた記者、その上司、そのまた上司は、どのような責任を取るのでしょうか。

ジャーナリストの最低限の要件を満たさない記者とその上司が書いた記事は、これ以外にもありそうですね。

読売新聞の記事の信頼性は、完全に失墜しました。

日本テレビも同様です。






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