熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

ギリシャ危機

2015-04-17 19:32:53 | Weblog
ロイターに「近づくX Day」というコラムが記載されていました。

X Dayとは、ギリシャが債務超過に陥る日です。

財政資金の枯渇や支援提供国との改革案をめぐる合意期限が刻一刻と迫るなか、ギリシャ情勢が再び緊迫の度合いを増しています。

13日付けの英フィナンシャル・タイムズ(FT)紙は、「我々の命運は尽きた。(4月末までに)欧州諸国が救済資金を拠出しなければ、ギリシャはデフォルト(債務不履行)を宣言する以外にない」とするギリシャ与党・政府関係者の発言を伝えました。

こうした発言は、月内合意に向けた交渉が大詰めを迎えるなか、支援提供国から最大限の譲歩を勝ち取ることを狙ったギリシャのお決まりの交渉戦術と見る向きもありますが、これまでの交渉過程で、ギリシャの新政権と支援提供国との関係は、かつてないほどに冷え込んでしまっていることから、デフォルトの可能性をちらつかせたところで、支援提供国側の態度が一変する望みは薄いと言えますね。

ギリシャの改革案はすでに二度にわたって支援提供国から突き返されており、15日に再開したユーロ圏の財務次官級会合では、再修正案の協議が続けられている模様だが、最低賃金の引き上げ、団体賃金交渉の導入、貧困層への年金支給増額、税捕捉強化に依存した代替財源の捻出方法などをめぐって、両者の主張は平行線をたどっています。

報道によれば、ドイツのショイブレ財務相は15日、「来週中に改革合意が実現すると考える者は誰もいない」と発言した事から分かるように、月内合意のハードルは高いと言えます。

デフォルトと認定された場合、欧州中央銀行(ECB)がギリシャの銀行に供給している緊急流動性支援(ELA)を打ち切ることが予想されます。

ELAは返済能力のある銀行への一時的な流動性供給策であり、デフォルトした国債を大量に保有するギリシャの銀行はもはや健全な銀行と見なすことができなくなるためだ。ECBの資金供給に資金繰りを完全に依存するギリシャの銀行破綻は避けられません。

ギリシャ新政権の首相や財務大臣は、見るからに怪しげな人たちなので、とんでもないことをしでかす恐れがありますが、ドイツをはじめとするEU首脳の現実的な妥協でギリシャの暴走を止めて欲しいですね。

今後に注目です。






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