熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

日米地位協定

2017-12-02 18:00:04 | Weblog
前泊博盛さん執筆の「本当は憲法より大切な日米地位協定入門」を読みました。

日米地位協定という言葉は聞いたことがあるが内容は知らないという人が多いと思います。

私も日米地位協定の全文を読んだのは、今回が初めてです。

いや~驚くべき協定ですね。

日米地位協定とは、簡単に言うと「アメリカが占領期と同じように日本に軍隊を配備し続けるための

取り決め」です。

もっと露骨に言うと「日本における米軍の強大な権益についての取り決め」ですね。

日米地位協定締結でアメリカ側が最も重視したことは、

① 日本全土で自由に基地を造れる

② 在日米軍基地の自由使用

③ 治外法権

です。

在日米軍に与えられた主な特権は、、

① 財産権(日本国は、合衆国軍隊の財産についての捜索、差し押さえなどを行う権利をもたない)
⇒ 沖縄国際大学の構内に墜落した米軍機の捜索が日本の警察ができなかったのが、このためです。

② 国内法の適用除外(航空法の適用除外や自動車税の減免など)⇒ 米軍機の騒音やオスプレイの低空飛行を禁止することができない

③ 出入国自由の特権(出入国管理法の適用除外)⇒ 防衛大臣でも在日米軍の正確な人数を把握できていない

④ 米軍基地の出いりを制限する基地の排他的管理権(日本側の出入りを制限。事件・事故時にも自治体による基地内の調査を拒否)

⑤ 裁判における優先権(犯罪米兵の身柄引き渡しを拒否できる)

⑥ 基地返還時の原状回復義務の免除(有害物質の垂れ流し責任の回避、汚染物質の除去義務の免除など)

です。

驚くべき内容ですね。

米軍が日本を守っているのだから仕方がないとか、日本が攻撃されたときは、米軍が即参戦するというように考えている、あるいは説明されたと思っている人も多いと思いますが、これが大きな間違い。

米国は常に自国の利益の基づいて行動することが明文化されてるので、そのときそのときの判断(議会の承認)で行動するわけで、日本国民のために行動するわけではありません。

この本は、日米関係を考える上で参考になり、かつ、分かりやすく書かれているので、一度読んでみることをお勧めします。

いわゆる安保村の人達がいっていることを鵜呑みにしていたらとんでもない間違いをし続けることになります。

事実を把握して自らの頭で考えることが大切です。

いつの日か、国民の多くが日米地位協定の不平等さを理解して、協定変更の運動を増大させ、政治家を動かす日が来ることを待ち望んでいます。







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はしだのりひこさん逝く

2017-12-02 17:40:09 | Weblog
 「悲しくてやりきれない」などのヒット曲で知られるフォークグループ「ザ・フォーク・クルセダーズ」のメンバーだった歌手、はしだのりひこさんが死去したそうです。

72歳でした。

 同志社大在学中に音楽活動を始め、きたやまおさむさんや加藤和彦さんらが結成したクルセダーズに1967年から参加し、「帰って来たヨッパライ」が大ヒットしました。

1968年、自らのグループ「はしだのりひことシューベルツ」を結成、作曲した「風」もヒットしましたね。

同グループ解散後、「はしだのりひことクライマックス」を設立し、1971年に「花嫁」のヒットでNHK紅白歌合戦にも出場しました。

私と同年代の歌手で、「ザ・フォーク・クルセダーズ」の登場は衝撃的でした。

個性的で魅力的なメンバーで、時代の先端を歩いていた思い出がありますね。

加藤和彦さん、はしだのりひこさんが亡くなり、北山修さんだけになってしまいました。

私にとっては、昭和の終わりという気がします。

ご冥福をお祈りします。







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