熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

想像力の欠如

2017-12-30 10:29:39 | Weblog
日刊ゲンダイの記事です。

放送作家の倉本聰さんがテレビの現状を「視聴者の想像力を消している」と危惧しています。

「いまのテレビは視聴者の空想力や想像力をことごとく消してしまっています。お客さんはあれこれ想像したいのに、作り手は分かりやすさを求めるがあまり、あらゆることが説明過多になっている。耳から入る情報が頭の中で像を結ばせる楽しみを殺してしまっているような気がします。作り手の思考や思慮のなさが、どんどんテレビをつまらなくしている格好です。」

その通りですね。
ドラマだけでなく、芸人が多く出演している番組も全く面白くありません。
落語を聞いているような想像力を搔き立てる番組がなく、あまりにも視聴者を馬鹿にしているのではないでしょうか。

大分前から地上波を見ることが少なくなり、もっぱらCSのミステリーや海外ドラマを見ています。

「テレビ黎明期は、ながら族でも分かるようなドラマを作れと指示する一派がいて、向田(邦子)さんや(山田)太一さんや僕はそれに反発した。ところが、ながら志向は年を追うごとに現場に浸透し、いつの間にか「観客はバカだ」という前提まで定着してしまった。
その結果、どうなったか。テレビはコマーシャルの前後に、同じ内容を執拗に繰り返す手法を多用するようになっています。あれほど視聴者をバカにした話はありません。俺は認知症じゃないぞと言ってやりたくもなるわけです。」

これもその通り。

同じ場面を何度も見せられるのはたまらない。

結局、地上波で見たい番組があるときは(めったにないのですが)、録画してコマーシャル前後を早送りして見ることにしています。

テレビが生まれたとき、大宅壮一氏は一億総白痴化が始まると説きましたが、放送開始から64年がたった今こそ、改めてその意味を皆で問う必要があるのではないでしょうか。

テレビの罪は重い。

白痴化されてしまった皆さん、知性を取り戻しましょう。






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