熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

択一答練

2009-02-13 19:12:10 | Weblog
司法試験短答試験の答練を受けていますが、弁理士試験との比較で気がついた点があります。

司法試験の短答試験問題は、①条文・学説・判例の理解で解ける問題の他に、②これらの知識に加えて論理的思考力(ちょっと大げさですが)が必要な問題があります。

具体的には、穴埋め問題で、全ての穴埋めをしないと回答が得られないのですが、問題の最初から穴埋めをすることはできず、例えば10個の穴埋めがある場合に、6個目の穴埋め箇所から回答していかないと全ての穴埋めが完成しないというものです。

このような問題に対処するには、どの穴埋め箇所がキーとなる穴埋め箇所かを短時間で見つけることが必要です。

このような問題を作成する意図は、論文受験者を一定数に絞るための足切りの意味以外に見出すことは困難です。

もっとも弁理士試験でも、問題文の細かな相違(・・・がある場合がある。 ・・・があるとは言えない。等)により、受験者のケアレスミスを誘う問題もあります。

理想的には、司法試験も弁理士試験も実務者として必要な知識・スキルを設定して、その知識・スキルの有無を判定する問題を作成することが必要ですが、現実には難しいでしょうね。

司法試験の場合、②のような問題は、刑法に多く見られるもので、刑法の出来不出来で合否が決定されるといっても過言ではありません。

5月10日の短答本試験までに、②の問題に慣れておかないといけません。

果たして間に合うかどうか。

練習あるのみです。



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合同研修

2009-02-12 20:38:36 | Weblog
日本弁理士会と公認会計士協会が合同で主催する知財価値評価に関する研修会に参加してきました。

最初に公認会計士の方から「IFRS国際会計基準導入が企業経営に与える影響」についての講演がありました。
国際会計基準が知財価値評価に与える影響については明確ではありませんが、2011年に導入される国際会計基準の概要が理解できたのは大きな収穫です。
今後勉強していく必要があります。

次に、弁理士の方が「実戦的知的財産評価手法として公認会計士・弁理士が共同で行う知的財産の経済的価値評価について - その役割分担および注意点 - 」について講演されました。

講演内容は以前に聞いたことがありますので、大部分理解でき、資料が充実しているので、参考書としても役に立ちます。

知的財産の価値評価は、未だに有効な方法は確立されておらず、今後の事例検討の蓄積を待つことになります。

特許コンサルタントとしては、必須の知識なので、今後もしっかり勉強していくことにします。

できれば論文にまとめて発表したいですね。



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シンポジウム

2009-02-11 20:58:24 | Weblog
日本知的財産仲裁センター主催のシンポジウム「模倣品・海賊版対策の現状と展望」に参加してきました。

会場は、弁護士会館2階の講堂「クレオ」です。

開会挨拶、来賓挨拶に続いて、基調講演「模倣品・海賊版拡散防止条約(Anti-Counterfeiting Trade Agreement,ACTA)について」が行われました。

この条約についての知識は、ほとんどありませんので、大変参考になりました。
ACTAの特徴は、①権利行使に特化した条約、②11~13カ国の利害関係国についての条約であることです。
条約の実行を在らしめるために利害関係国のみにしたようです。

昨年の洞爺湖サミットで、昨年末までに条約を締結するとの意見表明がされましたが、EU加盟国間の調整に時間がかかり、未だに締結されていません。
そのため、条約の詳細な内容については説明できないとのことでした。
条約締結後のお楽しみですね。

基調講演に続いて、パネルディスカッション「模倣品・海賊版対策の現状と展望」が行われました。
模倣品・海賊版対策の現状については理解できましたが、各パネラーの報告時間が長かったためか、ディスカッションの時間がなくなり、物足りないものでした。

パネラーの一人が中小企業の社長で、中国、台湾における模倣品被害の現状について報告し、他のパネラーに具体的な対応策のアドバイスを求めたのですが、「防犯のために鍵を多くつける」等の一般的・抽象的な意見しかだされず、社長のガッカリした表情が印象的でした。

このパネルディスカッションで気になった点が3つありました。

①パネラーとして弁理士会から弁理士が出場していましたが、社長から弁理士に対する厳しい注文に対して、モデレータに回答を促された弁理士の方、無言でした。
これでは弁理士の資質が疑われかねないことになり、大変心配です。

②仲裁センターに所属する弁護士の方が、社長に対して、「模倣品に対する対応策ができていない。経営者として恥ずかしい」等の失礼な意見を言っていました。
流石にモデレーターの弁護士がフォローしていましたが、この社長さん、パネラーとして招待されて文句を言われてはたまりませんね。

③パネラーのもう一人の弁護士が、「弁護士知財ネット」を紹介していました。
この紹介の中で、知財がわかる弁護士を1000人育成する、知財コンサルティングは、広範囲な法律知識が必要になるので弁護士向きの業務である等・・・弁護士が知財に進出する意義を強調していました。
これは、弁理士にとって業務を脅かされる危機ですね。

今回のパネルディスカッションを聞いた感想ですが、中小企業の知的財産についての問題を解決する(問題の発生を未然に防止する)具体的な提案はできていないようです。
知財コンサルタントの重要性は依然として高いという確信を持ちました。

弁理士でも実務能力が高ければ、弁護士と競争することは十分可能です。

専門性を高める努力を継続していきましょう。




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出願

2009-02-09 20:41:05 | Weblog
司法試験の願書を出願しに法務省に行ってきました。

弁護士会館で開催される研修に参加するついでに、一寸寄ってみたわけです。
11時40分に霞が関駅に到着して、ぶらぶら歩いて法務省の願書受付に着いた時間が11時55分、手元にある張り紙を見ると、12時から13時まで昼休みとあります、ギリギリセーフでした。

受付の方に願書と添付書類(住民票と大学院修了証)を渡すと、その方、一生懸命チェックしています。

昨年と同じ記載なので、特に訂正されるところは無い筈なのですが、時間がかなりかかっています。

受付の方が願書の学歴の部分を指して、「ここは大学院ではなく、大学名を記入して下さい」と、訂正を指示されました。

昨年と同じ記載なんだけどな~と、思いながら修正したところ、「入学・卒業年も修正して下さい」との指摘、該当箇所を修正すると、「大学のコードと卒業年次コードも修正して下さい」との再度の指摘を受けました。

何とか全て修正して、無事受理されました。

昨年は願書を郵送で提出したので、些細な記入ミスは指摘されなかったのかもしれません。

来年は郵送にしますか(今年合格すれば郵送する必要もないのですが)。



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弁理士研修

2009-02-08 17:44:22 | Weblog
弁理士会員研修「知財流通の歴史と現状 - 弁理士は知財流通に如何に関与すべきか - 」に参加してきました。

弁理士業務の拡大のために参考となる講演ということで(選択科目の単位が取得できるという理由もあると思いますが)、多くの弁理士が参加していました。

知財流通の歴史と現状については理解できましたが、弁理士が如何に関与すべきかについては、講演の最後の5分程度で説明されたことから明らかなように、良いアイデアはないようです。

知財流通も特許流通アドバイザー等が関与する間接的な流通方式ではなく、知財オークション等の直接的な流通に移行しているようです。

オークション等で特許流通が図れるのであれば、中間関与者は必要なくなりますので、弁理士が関与する場合の付加価値を明確にすることが必要です。

弁理士資格を取っただけでビジネスができるという、10年以上前の甘い世界ではなくなってきましたね。

資格とともに実力が物をいう時代になってきました。
実力のある弁理士にとっては良い時代になってきたということでしょうか。

時代に取り残されないように頑張らなければいけませんね。



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社会実験

2009-02-07 21:18:38 | Weblog
霞が関ビルで開催される弁理士研修に行く途中で、信号が青になったので横断歩道を渡って中央付近に来たときに、歩行者用の信号が点滅し始めました。

やけに早いな~と思いながら急いで渡り終えて、右手の立て看板を見ると、「実験中」の文字が目に入りました。





「途中まで行けちゃう横断歩道」交差点の2段階横断の実験中だそうです。
信号の切り替え時間を短くして、横断歩道で待つ人のイライラを解消するのが狙いだそうです。
切り替え時間を短くすると、信号を待つ人のイライラは解消されますが、老人や足が不自由な人は、横断中に信号が赤に変わってしまうという問題点が予想されます。

そこで、横断歩道の中央部に安全地帯を設け、そこで信号待ちができるようにしたものです。





何でも、欧米では早くから採用されているシステムだそうです。

そういえばニュージーランドの信号も切り替わるのが早かったように記憶していますが、中央部の安全地帯はなかったですね。

このアイデアはいいと思いますね。
信号待ちの時間が短ければ、無理して横断する必要もありませんからね。

この実験が成功理に終了することを願っています。



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受験願書

2009-02-06 20:38:28 | Weblog
霞が関ビルで開催される弁理士研修に参加するついでに、法務省まで足を延ばして司法試験願書を入手してきました。

法務省入口でセキュリテイチェック(行き先確認、身分証明書提示、手荷物検査)を受けて、願書交付所へ行くと、何と長蛇の列。





願書交付初日なのに、この長蛇の列。
まいったな~と、溜息をついていると、係の人が「願書の出願ですか?」と声を掛けてくれました。

「願書をもらいにきました」と答えると、「机の上の用紙に氏名を記載して、願書をお持ち下さい」とのこと。
願書交付は、誰も並んでいません。

この長蛇の列は、願書の出願の方です。
願書の出願初日なのに、この長蛇の列。

そう言えば、私も、弁理士受験願書は、願書出願日からそれほど経過していない日に特許庁まで持参していました。
願書記載不備で不受理となるのが嫌だったので、持参していました。

願書を早く提出しても合否に影響することはないのですが、何となく早く出願したくなるのは、ゲン担ぎでしょうか、気合いを入れるためでしょうか、何れにしても早く出願して受験勉強に集中するためでしょうね。

昨年の司法試験願書は郵送しましたが、今年はどうするかな~。
霞が関に行く用事があれば持参することにしますかね。

その前に、願書に記載して、添付資料の準備をしなければいけません。




徐々に戦闘モードになってきました。



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推理小説

2009-02-05 19:33:21 | Weblog
推理小説の展開に大別して2つのパターンがあります。

一つは、最後まで犯人がわからないで、犯人探しが楽しめるパターン。

もう一つは、最初から犯人がわかっていて、犯人と刑事または探偵とのヤリトリ・心理戦が楽しめるパターンです。
刑事コロンボが代表的な例でしょうか。

テレビ、映画のサスペンスドラマは、上記のどのパターンでも楽しめます。
小説の場合は、どうでしょうか。

つい最近読んだ推理小説、夏樹静子の単行本「検事 霞夕子シリーズ」に収録された4つの短編、3つが②のパターンで、1つが①のパターンでした。

読後の感想ですが、やはり小説では、①のオーソドックスなパターンが楽しめるようです。

②のパターンは、犯人と探偵等の駆け引き、心理戦が中心となるので、テレビ等の映像では、俳優の演技力が加わって楽しみが倍増するのですが、小説では、この楽しみを表現するのが難しいのではないでしょうか。

推理小説は、犯人探しとトリック解明を楽しみに読みたいので、犯人は最後まで読者に気づかせずにしておいて欲しいものです。



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恵方巻き

2009-02-03 19:33:50 | Weblog
2月3日は、節分の日ですが、最近は恵方巻きの日として認知されています。

恵方巻きは、節分に関西地方で多く食べられる巻き寿司で、恵方寿司とも呼ばれています。

私は、東京生まれの神奈川育ちですが、「恵方巻き」の言葉を聞いたのはつい最近です。

節分の夜にその年の恵方(歳徳神の在する方位)に向かって目を閉じて一言も喋らず、願い事を思い浮かべながら太巻きをまるかじりするのが習わしとされています。

商売繁盛、無病息災、願い事が叶う、その年必ず幸運が訪れる、厄落とし等の意味を持つともされています。

七福神に因んで、かんぴょう、キュウリ、シイタケ、だし巻、うなぎ、でんぶ等七種類の具を入れて、福を食べるという意味合いもあるらしいそうです。

我が家でも市販の恵方巻きを買いに行きましたが、1本600円以上という高値なので、自家製にしました。




具は、マグロ・椎茸・ほうれん草です(三福神です)。





恵方巻きを2本、私と妻で1本づつ、今年の恵方「東北東」を向いて、黙々と食べました。

今年も幸運に恵まれるといいですね。



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コミセン仲間

2009-02-01 15:05:57 | Weblog
近くのコミュニティセンターの学習室で勉強をしています。

この学習室は、勉強をするのに最適な環境なのですが、アクセスが良くないのか、利用者数はそれほど多くありません。
もっとも、それが魅力の一つなのですが。

この学習室で勉強をしている方は常連の方が多く、勉強の合間にロビーで話すことがあります。
お互いに相手の勉強している内容が気になるのか、「何の勉強をされているのですか」という会話から話が始まります。
最も多いのは、司法書士の勉強をされている方で(大学受験を除く)、私と同じ司法試験の勉強をされている方、弁理士試験勉強をされている方はいませんでした。

ところが、先日、司法試験の勉強をしている方とお会いしました。
この方は、30代前半の男性で、旧司法試験の受験勉強をしていたのですが、試験制度が変更されたため、法科大学院入学試験の勉強と旧司法試験の勉強を並行して行うようになったそうです。

司法試験の受験動機を尋ねられ、「現在、弁理士をしていますが、仕事の質を高め、幅を広げるために勉強しています」と答えると、「優雅ですね」と言われました。
司法試験合格を目標に真剣に勉強している方から見れば、私の勉強は、余裕がある(趣味程度)と思われるのかもわかりません。

ノンビリ、焦らず、楽しみながら勉強する方針を変更するのは、私の性格から判断して難しいので、このまま続けていくことになりそうです。

真剣に司法試験勉強をしている受験生が1日も早く合格することをお祈りし、合格者の末席が空いているときに私がチャッカリ合格することも同時にお願いして、今日もコミセンに出かけることにします。




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