今週の山の会はタケノコ汁を楽しむ会。参加人員20名。
会は神室に登る班、タケノコを採る班、賄班の3班に別れて行う。私はタケノコ班。
あいにくの小雨の中を決行。笹谷峠から山形神室に向かう尾根の東斜面に広がる笹薮でネマガリダケを採る。
背を越える笹薮は思いのほか移動に疲れる。登り開始から小雨が降ってくる。藪のなかにしゃがんで根元をじっくりと探す。一本見つけると、その周りで2、3本が採れるのが普通だ。しかし、今年は早いのか、出はまばらである。
sさんと組んで、声をかけながら藪を進む。
タケノコ班は9名だが、広がっている藪の中では誰がどこにいるか、たちまち分からなくなる。目をこらして見つけた周辺をさらに探す。3時間ほど藪の中で雨に濡れながら格闘する。
収穫は思ったほどではない。
峠の山小屋に集合して、賄班と一緒に採ってきたタケノコの皮をむく。
豚肉と鰊の2種類の大鍋に、皮をむき、節をはずしたタケノコを放り込む。たちまち小屋のなかには、鍋の匂いが充満する。外は本格的な雨になる。
煮あがったタケノコ汁は豚、鰊のいずれもが美味。口のなかにタケノコ香りが広がっていく。年に一度しか味わえない、とびきりの季節のあじである。