常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

与蔵峠

2012年06月03日 | 登山


山形県最上郡鮭川村にある羽根沢温泉から羽根沢川に沿って標高630mの与蔵峠に至る。この峠の先は、庄内地方の平田町田沢へと続く。この山行では、かつての峠道を、名勝となっている与蔵沼までの片道4キロの山歩きである。

登山口がすでに530mの標高であるので、約100mを登るだけで、アップダウンの少ない、あまりつかれない歩きで、ブナ林の森林浴。道はブナの美林が、道の両側に広がる。視野が開けるところで西に残雪に光る月山、東に鳥海山の勇姿が見える。写真では、どうしても背景になる鳥海は引いて見えるが、肉眼では写真よりはるかにきれいだ。今日の山行のハイライトである。

この幅1mにも満たない峠道が、最上と庄内をつなぐ補助的な陸路であると、地名時点には記述されているが、身体で道のたよりなさを確かめるようだ。山中には思ったよりも山菜は少なく、コシアブラ、タラノメを少しづつ収穫する。



帰りに羽根沢温泉に入浴する。やや熱めの湯だが、ぬめりのある湯は汗をかいた身体にここちいい。大正9年、石油試掘のさいに開かれた温泉で、山形の秘湯の趣きをなしている。ここは庄内出身者が多いという。

あすの日曜は「与蔵の森探検ツアー」が開催されるため、前泊者がたくさんいて、温泉の部屋は全室ふさがっていた。与蔵沼の神秘的なたたずまい、ブナ林の美しさ、千年カツラの大木などなどみどころ満載のツアーであるといえよう。

コメント
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