あじさい
2016年06月15日 | 花
あじさいの花は、咲き始めてから色を変えていく。咲きはじめは白で、次第に青くなり、やがて青むらさきになる。そのため、この花を七変化と呼ぶこともあるらしい。この花の変化する特性を、浮気者にあてることもある。永井荷風に『あじさい』という短編があるが、これは天性移り気な女が、男から男を渡り歩き、最後は〆蔵という新内流しに刺殺される話だ。この小説にはあじさいの花が出てくるわけでなく、この題名が話を象徴している。
山形のあじさいの名所は、新庄市金沢のあじさいの杜(45000<株)、大江町藤田のテルメ柏陵(18000株)、新庄市最上公園のあじさい広場(18000株)、山形市総合スポーツセンター(12000株)、酒田市飯森山文化公園(10000株)などが主なところだ。因みに山形市村木沢の出塩文殊堂の参道には2500株のあじさいが咲く。山形県のあじさい名所の見ごろは、7月上旬までで、今年は例年より早まっているようだ。
紫陽花や白よりいでし浅みどり 渡辺 水巴