
日差しがあれば、まだ残暑という感じだが、吹く風が冷たい。夕方、戸をあけ放っていると、寒ささへ感じる。高原でコスモスを揺らして吹く風のなかに立つと、そこはかとないあわれを身に心に感じる。古来、詩人が詠んできた秋風である。
圃に立てば四辺に起る秋の風 篠原 温亭
あたりを見渡せば、すでに稲穂は頭を垂れている。蕎麦の花が高原の斜面に白い花を咲かせている。今日、ニンニクの芽とエシャロットの種を植え付け、大根の種を撒いた。キャベツは苗を買って定植した。我が畑も、夏野菜が次第に終り、秋から来春の収穫に備えている。あまりの暑さに畑の進行は遅れたが、これから青菜、つぼみ菜、エンドウ豆などの種まきをする。
