きのうまでの雨が上がり、気持ちのよい秋晴れ。地主から畑を借りた野菜作りのメンバーで収穫祭が、地主のガレージで行われる。内容は畑で収穫した里芋を使う芋煮会だ。山形の秋の風物詩でもある。数年この会が途切れていたが、今年から復活。参加者11名、夫婦同伴が3組あった。長年顔を合わせてきたので、会は思ったより、和やかで笑い声であふれた。芋煮もおいしく、珍しい漬物など、参加して大変楽しかった。
全員が自然と触れているので、話の内容も自然にまつわるものが多い。なかでも蛇談義は出色であった。畑で見つけた蛇から始まり、マムシの話が弾んだ。内臓を取り出し、小さく刻んで焼き、醤油をかけて食べるおいしさ。Iさんの家では、子どもたちと奪い合って食べたとのこと。また頭をコンと殴って殺すと、すぐに皮を剥ぎ肉は焼いて食べるが、皮は干して置くと、傷薬にとても重宝するなど、貴重な経験談が飛び出した。
畑ではあいさつ程度しか言葉を交わさないが、こうして鍋を囲むと違った話が出て、人について新しい発見がいくつもある。野菜など、スーパーに行けばすぐに入手できるものを手間暇かけて畑に通ってくる人には、色々な価値観を持っていることを知り、有意義な時間であった。