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台風13号から変わった熱帯低気圧の影響で、仙台駅前の道路が川のようになった。こちらは、多少の雨は降ったものの、秋らしい冷ややかな青空になった。白露は、9月8日で、これを題名に記事をかくつもりだったが、テニス全米オープンの錦織選手の活躍をテレビで見て寝不足になり書きそびれてしまった。
暦の上で立秋といっても、今年はまだまだ盛夏のさなかのようであった。台風の襲来とともに秋がきて、白露となったいよいよ秋がきた、ということを実感する。杜甫の漢詩に、「月夜、舎弟を憶う」というがある。
戍鼓 人行絶ゆ
辺秋 一雁の声
露は今夜より白し
月は是れ故郷のごとく明らかなり
弟有れども皆分散す
杜甫48歳のときの作である。この年、戦乱のため兄弟とは、離れ離れになった。故郷から遠く離れた秦州で詠んだものである。戍鼓とは、砦でうちならす太鼓のこと。もう人の行きかうこともない。この辺境の地で、雁の鳴き声が響きわたる。杜甫は白露という季節を、露は今夜から白し、と表現した。月の光は、おそらく故郷をも照らしているだろう。離れ離れになっている弟たちの身の上に思いを馳せる。
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シュウメイギクが咲きはじめた。まだ、まばらに一輪づつだが、秋の深まりとともに、見事な花を咲かせるだろう。錦織圭は、明日の未明に準決勝を戦う。見事な花を咲かせてくれるだろうか。