常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

大平山からの眺望

2017年01月28日 | 登山


朝方は雲の多い空であったが、大平山の頂上に着く頃には、抜けるような青空だ広がった。その青空から雪がひとひら、ふたひらと桜の花びらのように舞い降りてきた。目前に蔵王の外輪山である瀧山が迫り、その左手に面白山を盟主とする二口山塊の山々が、美しい姿を見せた。西高東低の冬の気候では、こんな青空をめったに見ることができない。それでも一週間、あるいは10日の一回ぐらいの割合で、好天に恵まれることがある。そんな日に山行できるのは、僥倖というほかはない。仲間に一人くらい、よほど精進した人がいたのであろう。

雪嶺の光や風をつらぬきて 相馬 遷子

積雪期、大平山へは上山斎場に車を置き、車道を山中の寺に向かう。寺の裏の斜面の雪を踏んで大平山の尾根にとりつく。尾根の着けば、山頂へは一本道だ。虚空蔵山、経塚山、秋葉山などの上山の里山の雪景色を見ながら、平坦な尾根道を進む。頂上までの最後の傾斜を登りきると、あっという間に頂上に着く。斎場からお寺まで1時間、お寺から頂上まで1時間半、距離にして約3キロの雪踏み登山である。年初の登山にしては、足馴らしにちょうどよい距離である。本日の参加者8名、内女性3名。



登り始めてから天気が段々とよくなり、風もさほど吹かない。昨日の強風がうそのようだ。空の青ささしだいにまして、白い雪とのコントラストが気持ちいい。雪で足に心地よい疲れを覚えながら、澄んだ空気を胸いっぱいに吸う。山行の心地よさに、参加したメンバーの笑顔がはじける。約ひと月、待ち焦がれたいた至福の時間だ。下山して温泉街で蕎麦を食べる。昔よく行ったみつひろ。2時というのに、店内は溢れるばかり客であった。手打ちの蕎麦を堪能した。
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