水仙
2018年03月20日 | 花
バス停の近くにある建物の塀の脇に水仙が咲きはじめた。小さなラッパ水仙で、地にはりつくように生えている。カメラを花に近づけて撮影していると、バスを待っているご婦人が、「こちらの方がよく咲いていますよ」と教えてくれた。春を告げる小さな花を撮影することは、花好きな人の共感を呼ぶらしい。咲いているといっても、やっと頭をもたげたばかりの風情であった。
黄水仙ことばはがねのごとひびく 鈴木 詮子
黄水仙が日本に渡来したのは江戸時代のことらしい。観賞用に春の花として栽培され、いまに続いている。この花は、この国多くの人から愛されてきた証でもある。深い緑の葉の間から、頭をもたげるようにして咲く黄色の花は、あざやかで人の目をひくには十分である。