常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

牡丹

2018年05月07日 | 日記


桜が散って、樹はすっかり青い葉におおわれた。シャクナゲや牡丹のなどの大きな花が目につく。気温が高くなると花の命は短い。牡丹は満開になるとすぐに花びらを落し始める。与謝蕪村は牡丹を好んだと見えて多くの牡丹の句を残している。散った後の余韻を感じさせ好句である。

牡丹散ってうちかさなりぬ二三片 蕪村

牡丹は昔から香りのしない花とされている。新羅に賢い女帝がいた。子どもの頃、父王のもとに中国から送られてきた牡丹の絵を見て、「この花はきれいだけれど、香りはありませんね」と言った。不思議に思った父が「何故かね」と尋ねると、「これだけたくさんの絵があるのに、ひとつも蝶々が飛んでいる絵がありませんから」と答えた。父が後に、取り寄せた牡丹で確かめるとなるほど匂がないので、改めて感心した、という話が伝えられている。近年は、新しい品種が作られて香気をかもすものもあるようだ。

初夏に陽気になって野山ではワラビ、ミツバ、ウドが伸び盛り。我が家の畑では、ニラやコリアンダーが伸びている。柔らかいうちに刈り取って、東京の子どもたちに送る。きのう連休の最後、娘や孫とも会わずじまいであったが、ラインのビデオトークで顔を見ながら会話。お互い元気な様子が確認できた。

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