アイリス
2018年05月15日 | 花

アイリスはギリシャ神話ので虹の女神。イリスとも言われる。この花が、虹のように多彩な色で咲くので、この名が与えられている。写真は紫だが、白、黄、藍などがあり、花弁の中央に黄色の斑がある。アヤメ科の花で、カキツバタ、イチハツ、シャガなどは仲間の花である。山形にはアイリスという店名の美容院があった。
アイリスの見ゆる一眼にて愛す 日野 草城
あまりに妖艶な花を咲かせるので、西洋では官能の象徴として詩に詠まれることが多い。森有正は『バビロンの流れのほとりにて』のなかで、詩人ロルカの詩を引用している。
接吻と砂にまみれた女を
流れのほとりから私は起した
夜空に坑して剣のように
イリスはその花々を揺り動かしていた