須川の堤防にニセアカシアの花が一斉に開いた。この木はよほど繁殖力が強いと見え、堤防の樹木の半分を占めているように見える。花の花粉の香りが、遠くまで漂ってくる。白藤ににた白い花をつけるのがニセアカシアで、豆科のハリエンジュ属で北米原産である。これを明治期に輸入したとき、アカシアを呼んだため、黄色の花をつけるマメの木科の本来のアカシアと混同されて呼ばれている。札幌のアカシア並木、アカシア蜂蜜、西田佐知子の唄った「アカシアの雨がやむとき」など、いずれもニセアカシアのことである。本来のアカシアと区別してニセアカシアと呼ぶようにしたが、なお白い花をアカシアと思い込んでいる人が多い。こう書く私自身も、その一人である。本来のアカシアをミモザと呼んで、逆に混同を避けようする向きもあるらしい。
中国大陸にもニセアカシアが多いらしく、戦争から復員した兵士の回顧談がある。
「戦線を行軍しながら、よくアカシアの林を通った。常に馬と一緒だったが、アカシアの葉を馬が食べると腹痛をおこすので困ったものだ。アカシアの葉が手近かにあったので、馬も兵隊もカムフラージュに使ったところ、馬が食べてしまうのである。」
5月の中旬を過ぎて、初夏の空気のなか、病院に行って血糖値を計った。6.5%程度のA1Cが5.9%に改善された。新緑を求めて山歩きの頻度が増えたことが原因である。久しぶりに、管理がうまくいったことを褒められて、さらに精進。