朝夕、涼しくなってきた。しばらくぶりに千歳山に登る。山中の蝉時雨も淋しくなってきた。久しぶりの足慣らしであったが、予想に反して多くの人が登っていた。いつもと違う顔ぶれである。満杯の駐車場には、県外ナンバーの車も見えていた。山の表情は季節を映して、変わりはないが、人同じからずということか。「年々歳々人同じからず」何十年とこの山を歩いていると、同じ顔触れを見るが、よく会っていた人が、いつとは知れず一人、二人と見えなくなっている。
この夏、体力に衰えを感じているものの、山歩きは去年のペースに劣らずよくやってきた。7月、8月に組んでいたきつい山もほぼスケジュール通りにこなすことができた。毎日5分、筋肉体操の継続が効果をあげているような気がする。筋トレの継続は、筋肉維持にも役立つが、同時に運動神経の低下を防ぐ効果もある。運動は大脳から運動神経に「力を入れろ」という指令の回路を繰り返して使うことである。この繰り返しが、神経の低下を防いでくれる。
涼しくなったとは言え、気温は25℃を下回らない。頭や顔、背中あたりから汗が吹き出してくる。春や初夏の歩きに比べるとやはり身体が重い。気温と体力には、大きな相関関係があるように思える。持参した氷水をこまめにとる。思い身体に鞭うって、ようやく頂上へ着いた。秋の花まで間があるのか、山中には花がない。代わりに、木々の葉が、濃い緑になったいた。