常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

ガウラの花

2022年10月17日 | 

菊や山茶花など冬の花が咲く中、6月から咲き続ける花がガウラだ。和名はハクチョウソウ。花は一日咲きだが、新しい花芽が次々に出てくる。これほど花期の長いのは、他にないのではないか。今朝も暖かい陽ざしのなか、ガウラが盛りの花を咲かせていた。花に負けず華麗な美しさを見せるのは、秋の季節に色づくリンゴである。

世の花の色に染めたる林檎かな 太祇

思えば今年ほどリンゴを食べた年はない。リンゴの花を見ながら、昨秋のリンゴを買うことができた。夏が過ぎ、リンゴの実が大きくなってもまだ店先にリンゴはあった。貯蔵の技術が進んで、ほぼ一年好きなリンゴを口にできた。島崎藤村の「初恋」が懐かしい。

 初恋

まだあげ初めし前髪の 
林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の
花ある君と思ひけり

やさしく白き手をのべて
林檎をわれにあたへしは
薄紅の秋の実に
人こひ初めしはじめなり
コメント
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