常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

秋の憂愁

2022年10月24日 | 日記
山登りで疲れた日の睡眠は深い。夜中に目を覚ますこともなく、朝までひと眠りだ。翌日は、足に疲れが残っているが、今朝は足の動きも軽くなっている。睡眠がいかに疲れを癒すものかは、この一事で知ることができる。目にする秋の花も、ひときは鮮やかに見える。

夕映えが美しいように、老人の場所から見た世界は美しいのです。

伊藤整の『変容』に出てくる言葉だ。霜降の季節を迎えて、この季節にさく花や木の実は、本当に美しく見える。このところ妻を整形外科のリハビリに連れて行っている。そこで、しばらくぶりに会った人が二人いる。学生時代の後輩で元気印のK君だが、身体に癌が見つかり、以後2年間病院へ通い詰めと話していた。話す声も弱々しく、元気だったころから見違えるような様子であった。

詩吟の仲間で突然、病のため退会したNさん。どこから出るのか、美声の詩吟は聞くものに吟じる度に感動を与えた女性だった。変形性の膝関節症、高齢になると避けて通れない骨の病だ。病とどう折り合いをつけるか、高齢者の余生には、それなりの覚悟必要だ。趣味の会も参加できなくなるのは淋しいこと。病院で再会するというのは、あまりにも切ない。元気でいることができる時間を大切にしたい。


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