常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

AIのことども

2022年10月21日 | 日記
月山に雪が来て、秋晴れが続く。朝の散歩に好適の天気だ。菊の花が大きく開き、柿紅葉が見ごろになった。ヒヨドリの鳴き声に加えて、モズやムクドリも見かけるようになった。日、一日と秋は深まって行く。昨日、知人にいただいた柿の実を、焼酎につけて渋抜きをした。後、何年続けられるか分からない、夫婦の共同作業だ。山形出身のドイツ文学者の神保光太郎の昭和14年の句に

柿の実をひとり喰みつつ泪ながせり 光太郎

ブックオフから買ったAI関連の本が3冊ある。若宮正子『老いてこそデジタル』、小林雅一『AIの衝撃』、成毛眞『AI時代の人生戦略』。どの本も高齢者の知的興味を満足させてくれる面白い本だ。若宮はAIを搭載した炊飯器の調理の仕方を説明している。「AIが、過去の料理記録から、過去のレシピやその他のレシピや、そのレシピの食べ残し量を勘案したうえ、当日の肉の量はこの位が適当、野菜はこのくらいが妥当、さらに今日の気温は32度と暑いので、スパイスは10%増しにして調理」という具合に炊飯器が進めてくれる。

生活の周辺に目をやると、AIが静かに浸透していることが実感できる。一人で掃除をする自動掃除機ルンバ、AIを搭載した自動車はセンサで障害物を察知してブレーキを自動でかけ停車する。知人の買った軽自動車に乗せてもらったが、ハンドルも放して進む自走の機能も付加されていた。スマホの進化も止まらない。その日の天気や予定、ニュースを知らせてくれるエモパー。語りかけも同じパターンではない。常に新しい話題を求めずとも知らせてくれる。将棋ソフトの進化も止まらない。既に人間のプロと対戦しても、確実に勝利を収める実力をつけた。いま売り出しの藤井竜王は、AIと競うのではなく、AIを研究してAIを自分の一部のしているように見える。いわばAIを使う棋士ということができる。

成毛眞が進めるAI時代に備えて読むべき本。コトラー『楽観主義者の未来予測』、稲見昌彦『スーパーヒューマン誕生!』、アダムス『銀河ヒッチハイク・ガイド』、林雅之『スマートマシン』。これらの本がブックオフで見つかるか分からない。見つかるならぜひ手にしてみたい本たちである。

コメント
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