秋の京都は、海外のゲストにも大人気。特に「京都御所」「仙洞御所」「修学院離宮」「桂離宮」など、宮内庁の拝観許可が必要な場所は、1度に入れる人数も限られているため、混雑することなく紅葉を楽しむことができます。
ミモロは、そんなある日、来日しているお友達から「京都に行くので、ミモロちゃん、紅葉の場所を案内してくれない?」と連絡が。そこでミモロは、「私にまかせてー」と大張り切り。
そこで初めに案内したのが、京都の町の中心部にある「京都御所」です。
御所を取り囲む京都御苑の紅葉も進み、すでに地面は、赤い絨毯のよう。
銀杏も見事に黄金色に。
ミモロは、海外から来たお友達と「宮内庁京都事務所」で待ち合わせ。
実は、許可がいる宮内庁関係の場所は、海外ゲストのための特別枠があり、その枠が空いていれば、その日のうちに拝観できます。
「あのーせっかく素晴らしい時期に京都に来たんだから、できるだけたくさん見学しようよー」と。ミモロは、外国人ではありませんが、外国人の付き添いとして日本人1名の許可がもらえるんです。だからミモロも一緒に拝観することができます。
「何日間、京都にいるんですか?」と窓口の方。「えーっと、3日間でーす」と、お友達に代わってミモロは、日本語で説明。窓口の担当者は、もちろん英語、フランス語など堪能の方ばかりです。
必要事項に記入して、許可をもらいます。海外のゲストは、パスポートの提示が必要。
「はい、今日は、今から『京都御所』なら拝観できます。他は無理ですね」と。
さすがシーズン、紅葉の名所の「修学院離宮」と「仙洞御所」は、その日の許可は無理でしたが、滞在中に、行ける枠を見つけることができました。
「「京都御所」なら、拝観できるってー。うー、あまり紅葉はないけど、せっかくだから見てみない?」とお友達に。「OK,ここは、前に来たけど、秋はないから…行きましょう」といういうことで、さっそく、ミモロとお友達は、御所の中へ入り、まずは、御所見学の注意事項や歴史などを、待合室で聞くことに。
ミモロとお友達が参加できたのは、英語ツアー。英語の堪能なガイドさんが、詳しく説明してくれる外国人にわかりやすいツアーです。日本人の付き添いらしき人は、ミモロのほかに2人ほど。ほかは全員海外ゲスト、フランス、アメリカ、ドイツ、インドネシア、中国など、本当に世界中から…。英語ツアーも、みんなで一団となって見学して回ります。
まずは「御車寄」から進みます。
「諸大夫(しょだいぶ)の間」という正式な用事で訪れた人が控える建物。そこには「タイガールーム」と「クレーンルーム」があります。
「あ、虎の間と鶴の間ね…」
さらに一行は、「紫宸殿」へ。
「here is the most important building ...」「ふーん一番重要な建物なんだー」
ミモロは、ほかの外国人ゲストと一緒に、熱心にガイドさんの英語に耳を傾けます。
「屋根は、檜皮葺で、鉄の釘は、使われていません」と。
「はい、これが檜皮葺の材料ですよー」と、ゲストに触れてもらいます。
ミモロも、海外のゲストにまじって触りました。
ツアーは、さらに奥へと進みます。
「シンプルだけど、素晴らしい…」と、ゲストたちは、ガイドさんの説明が終わると、一斉に写真撮影を。
アメリカからやってきたというお二人。日本に来たのは初めてだそう。
「京都って、本当に美しいですねー。紅葉、素晴らしい…」と感激の面持ち。
実は、「京都御所」は、あまりお庭がなくて、紅葉する木も、ほかの場所に比べ少な目。
それでも回遊式庭園の「御池庭」には、枝振りのよい楓が、美しい彩りを見せています。
「あ、ここにも紅葉してる木があるー」白壁越しに枝を伸ばした楓の赤が、瓦に色をそえていました。
確かに、紅葉は少ないんですが、建物との調和は見事。
「素敵な紅葉が見られてうれしかったでーす」と海外のお友達。
「あのねー、明日は、『修学院離宮』に朝から行くから、もっとすごい紅葉を見せてあげるね」とミモロ。
日本の景色の美しさを、海外のゲストに褒められると、ついうれしくなるミモロ。やはり日本のネコなのでした。
人気ブログランキングへ
ブログを見たら、金魚をクリックしてね