ミモロにとっては、今年で2回目になる「仙洞御所」の紅葉狩り。
「去年も来たけど、やっぱりここの紅葉は、他とは違う…」と、京都で一番気に入っている紅葉の景色です。
建物が、ほとんどないお庭は、まさに紅葉の木々だらけ…。どこに目をやっても、鮮やかな色が飛び込んできます。
ミモロが、「仙洞御所」の紅葉が好きなのは…、
「だって、楓の枝振りが本当に美しいんだもの…。もちろん「修学院離宮」の紅葉も大好き。雄大で、感動的…。でも、雅さと言ったら、ミモロは、「仙洞御所」の方が好きかも…」と。
紅葉橋は、まさにその名の通り、紅葉のトンネルのよう…。陽光を透かす薄い楓の葉が、風に揺れ、いっそう煌めいて見えます。
「あ、水鳥も、いつもよりピンク色…」
紅葉が映る池を泳ぐ、水鳥の体も、心なしか赤く染まってみえます。
「いいなぁー池から周囲の紅葉を眺めながら泳ぐなんて…羨ましい…」
本当に気持ちよさそうに泳ぐ水鳥です。
さて、丸い石が一面に敷き詰められた州浜は、「仙洞御所」ならでは景色のひとつです。
「浜辺をイメージしてるんだよねー」
州浜は、南側の池の西に広がっています。形が揃った小石ばかりで、それが他とは違う洗練された雰囲気を醸し出しています。
その州浜のそばに立つのが、「醒花亭(せいかてい)」という茶室。昔、南池にあった3軒の茶室の唯一残る1軒です。
「このあたりからの眺めもいいなぁー」
ミモロは、しばし池の景色に見惚れます。回遊式庭園の「仙洞御所」。その景色は、どこから見ても、ため息が出るほど…。
「あ、今年もあの銀杏が黄金色になってるー」すでに半分以上の葉を地面に散らし、まるでスポットライトの中に立っているような銀杏です。
この銀杏の木のそばに来ると、もうすぐ拝観も終盤。「もっと見ていたいのにー」と、ミモロの歩みは、さらに遅く…。
いよいよ出口に近い場所へ。ミモロたちを見送るように、そこからは、一際鮮やかな紅葉の景色が広がっていました。
「今年も、ここの紅葉が見られて、しあわせ…」と、しみじみと思うミモロです。
拝観コース最後のポイントの「又新亭」の茶室の柊の生垣の横を通りかかった時…。
「あ、お花が咲いてるー」小さな白い花を柊が付けることを、初めて知ったミモロ。鼻を近づけると「わー甘い匂いがするー」。トゲトゲの葉を持つ柊の花は、実は、とてもいい香り。仄かな甘い上品な香りを放ちます。
「ここの柊の葉っぱは、丸い形のものが結構あるのが珍しいんですよ」と、最後尾を歩く係りの方が教えてくださいました。
「ホント、丸い葉っぱがあるー。柊かー。もうすぐクリスマスだよねー」と、ミモロ。
ちょっと気が早すぎるようですが…。
「今年の秋は、ホントにたくさんの紅葉が見られて、すごくしあわせだったー」と、つくづく思うミモロでした。
*「京都御所」「修学院離宮」「仙洞御所」「桂離宮」の拝観申込みは、「宮内庁」のホームページで。
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